サイレントお祈り
就職活動における不採用通知を意味する「お祈り」のうち、不採用通知を受け取らずに不採用となること。
サイレントお祈りの「お祈り」という表現は、不採用通知の通称である。不採用通知のほとんどが、結びの言葉として「ご健勝(ご健闘)をお祈りいたします」のような文句を記していることから、通称として定着したものとされる。
就職活動では、採用・不採用いずれの場合にも、応募者にその旨の通知を行うことが普通とされているが、不採用通知が届かなければ就職活動で次の行動を起こしにくくなるなどの困難が起こりやすくなる。
2010年頃から、応募者のもとに通知がなかなか届かない、あるいは通知が結局届かない、といった場合があることが注目されはじめ、問題視されている。
サイレントお祈り
サイレントお祈り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 00:05 UTC 版)
不採用であった場合に一切連絡が来ないことを「サイレントお祈り」(あるいは「サイレント」)と呼称する場合がある。応募したはずの企業から何の連絡も来ないことを「サイレント」、不採用時に連絡が来ないことを「サイレントお祈り」と、区別する見方もある。 「通過者のみに連絡する」と事前に通達があった場合は「サイレントお祈り」には該当しないとする見解と、事前に通達があったとしても「サイレントお祈り」に該当するという見解がある。就職情報会社ディスコの研究員によれば、企業が「サイレントお祈り」をする場合は「通過した場合は○日以内に必ず連絡する」といった旨を就活生に予め伝達する形で、不採用者には連絡しないと暗に示唆する場合が多いとしている。「サイレントお祈り」が疑われる場合に、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどを用いて同じ企業を受験する他の就活生と情報交換をしながら合否を確認する様子も見られる。 不採用時に連絡をしない行為そのものに対して法的問題は無いとされている。企業側が「サイレントお祈り」を行う理由として、人事担当者の手間を省くため、人事担当者の過剰負担、選考結果の通知期限を曖昧にすることによって選考辞退者が出た場合の予備人員を残しておくため、誤った相手に不採用通知を送ることを防ぐため などが報じられている。
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