コンピュータにおけるグリッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 09:03 UTC 版)
「グリッチ」の記事における「コンピュータにおけるグリッチ」の解説
コンピュータにおけるグリッチとは、通常、コンピュータを含むシステムが、その機能を完遂できない、あるいは適切に実行できないことを指す。 一般には、グリッチはすぐに修正される軽微な不具合のことを指し、システム障害の原因がプログラムの不具合にあるという事実を示すバグの婉曲表現として使用されている。 グリッチは、発生した時点では検出されず、後になってデータの誤りや人間の誤った判断によって現れるエラーのことを指すことも多い。コンピュータのグリッチと呼ばれるものには、ソフトウェアの記述ミス(バグ)、オペレータの操作ミス(オペレータ・エラー。この可能性を考慮していない場合もバグとみなされることがある)、検出されなかった無効な入力データ(これもバグとみなされることがある)、検出されなかった通信エラー、コンピュータ・ウィルス、トロイの木馬攻撃、コンピュータへの攻撃(俗にハッキングと呼ばれるもの)などがある。 このようなグリッチは、キーボードの誤動作、数字キーの故障、画面の異常(左右や上下が逆になる)、ランダムなプログラムの誤動作、プログラムの異常登録などの問題を引き起こす可能性がある。 コンピュータのグリッチによる混乱の例としては、2010年のニューカナンの浄水場の予期せぬ停止、オースティンの警察のコンピュータ支援配車(英語版)システムの障害により緊急通報に対応できなくなったこと、2010年11月に宇宙探査機カッシーニが予期せぬビット反転によりセーフモードに移行したことなどが挙げられる。不具合はコスト増にもつながる。2015年には、ある銀行が数週間にわたって金利を上げることができず、1日あたり100万ドル以上の損失を出した。
※この「コンピュータにおけるグリッチ」の解説は、「グリッチ」の解説の一部です。
「コンピュータにおけるグリッチ」を含む「グリッチ」の記事については、「グリッチ」の概要を参照ください。
- コンピュータにおけるグリッチのページへのリンク