クラスターロケット
小型エンジンをたばねて推力を高めたクラスターロケット
エンジンの推力を大きくするには、大型のエンジンを開発すればよいのですが、これは小型エンジンの開発よりも経費や時間がはるかにかかります。そこで、すでに開発され、性能の確定しているエンジンを何個か束(たば)ねる方法がよく使われています。これが、クラスター(束ね)ロケットです。下の方にロケットが束ねてあるため、末広がりの形をしています。
長所は、開発費が安く、1つのエンジンが故障しても飛行を続けられる点
クラスターロケットの長所は、まず、いくつか束ねたエンジンの1つに故障があっても、飛行が続けられるということです。また、液体燃料ロケットのクラスターの場合は、タンクや構造部などの共通部分を1つにすることができるので、ロケットをそのまま束にしたときよりも重量を軽くできます。さらに、同じ推進力をもつ単一の大型ロケットよりも、早くかつ安く開発できるということも、長所の1つとしてあげることができるでしょう。
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