クシクラゲ類とは? わかりやすく解説

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有櫛動物

読み方:ゆうしつどうぶつ
別名:有櫛動物門、クシクラゲ類
英語:CtenophoraCtenophorecomb jellies

繊毛の歯のように配列した板」と呼ばれる構造を持つことで特徴づけられる、動物の分類群の一つウリクラゲカブトクラゲなどのクラゲ類が含まれ全ての種が海に生息する

有櫛動物は、同じクラゲでも、ミズクラゲカツオノエボシなどを含む「刺胞動物」とは異なグループ(門)として分けられている。有櫛動物門刺胞動物門の「クラゲ」は、いずれも体が透明な寒天質で、多く浮遊生活をするという共通点を持つが、発生学的・形学的分子系統学的に大きな違い認められている。

有櫛動物は原始的な動物ありながら、他の後生動物共通すると見られる筋肉神経系などの複雑な組織有しており、後生動物初期進化解明に重要である。しかし、2014年1月現在、有櫛動物の系統動物界全体系統のどの部分位置するかについては定説がなく、長らく議論が行われてきた。従来は、ヒトを含む後生動物祖先は「海綿動物」であるという説が有力だったが、2008年ハワイ大学研究グループにより、有櫛動物を全後生動物祖先として位置づける論文発表され、その妥当性について盛んに議論が行われた。

2013年12月に「Science」誌に掲載された、米国国立ヒトゲノム研究所などの研究グループ論文では、有櫛動物の一種ムネミオプシス・レイディの全ゲノム配列初め決定したことに伴い、有櫛動物が全後生動物祖先だとする、2008年論文支持する結果得られた。

関連サイト
The Genome of the Ctenophore Mnemiopsis leidyi and Its Implications for Cell Type Evolution - Science
Comb Jellies (Ctenophora): A Model for Basal Metazoan Evolution and Development - Cold Spring Harb Protoc

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