キュリロス

世界宗教用語大事典

キュリロス 【Kyrillos】

①エルサレムの主教。アリウス派論争の終結に尽力した。主著『カテケシス』は古代教会の史料として貴重だが第二部は偽作との説もある。（三一五頃～八六）②アレクサンドリアの主教。ネストリウスの異端から正統を守った。単性論者は彼の著述をその論拠とした。（三七六～四四四）③ギリシア人宣教師。聖書と典礼の一部をスラヴ人の言語に訳した。弟メトディオスと、スラヴ人に布教。ローマで客死。（八二六～六九）④六世紀頃のギリシアの修道士。ヨルダン河岸で隠者生活を送り、聖サバス修道院に入った。七人のパレスチナ大修道院長の伝記を書いている。（生没年不詳）

外国人名読み方字典

キュリロス

名前 Kyrillos； Cyrilus； Kýrillos

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キュリロス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/08/03 09:49 UTC 版)

キュリロス（ギリシア語: Κύριλλος）は、ギリシア語の男性名。「キュリロス」は古典ギリシア語再建音であり、中世以降のギリシア語・現代ギリシア語ではキリロスとなる。日本正教会では教会スラヴ語再建音からキリルと表記される。日本のカトリック教会ではラテン語の奪格形（羅: Cyrillo）の教会式発音に基づいてチリロと表記される。