カワサバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:10 UTC 版)
イワナとヤマメの繁殖力の無い一代交雑種。ヤマメの特徴であるパーマークがあるが、背中の斑点がイワナの特徴である流れる傾向がみられ斑紋が海の魚のサバのように見える事からカワサバと呼ばれるようになった。模様の出現状態は個体により異なる。繁殖能力は無いとする研究と有るとする研究がある。「ヤマメやイワナより寿命が長い」「温度耐性試験の結果両親のイワナ・ヤマメよりも高温に強い」などの特徴を持つとする研究結果がある。自然河川では産卵床形成位置の違いや「生息適水温の違いと産卵時期の違い(イワナ 11-12月、ヤマメ - 9-10月)により産卵場所が分けられ交雑することは少ない」とされているが、ヤマメの生息域拡大や天候の影響や個体差で希に産卵時期が重なることがあり、交雑が生じている。また、河川増水により生息域が交差したり、イワナ域にヤマメ、ヤマメ域にイワナを放流することにより交雑することもある。なお、札幌市豊平川さけ科学館では人工的にヤマメ(サクラマス)とエゾイワナ(アメマス)を交配した魚を展示している。ヤマメの亜種のアマゴやヤマメの降海型のサクラマスとイワナの交雑も確認されているが、いずれもヤマメとイワナの交雑と全く同様の魚が生まれる。
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