ウィキペディア |
カッター (船)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/01 09:02 UTC 版)
カッター(Cutter)とは小型の船舶の種類。幕末期の日本ではコットル船と呼んだ。今日、「カッター」と呼ばれる船には以下のものがある。
- 1本マストの小型帆船。マストの前後に縦帆を備え、バウスプリットに1ないし2枚の前帆を持つ。スループなどに比べると、マストが船の後部寄りに位置する。
- 大型の船に搭載されるボート。カッターボート。日本語で「端艇」または「短艇」といい、人員や軽貨物の運搬に使用する。オールによる手漕ぎ推進が一般的だが帆装や発動機を持つ場合もある。
- 哨戒艦艇・巡視船。中型(フリゲート程度)以下の大きさの船で、武装する場合も多い。アメリカ沿岸警備隊のものがよく知られている。
目次 |
帆走カッター
帆船としてのカッターはもっとも小型のものである。手漕ぎカッターにも帆装する場合があるが、それとは異なり、帆船としてのカッターは船室などを有する。1本マストの帆装としては伝統的なスループ帆装があるが、その場合、マストは帆装の前半、約70%の位置にある。それに対し、カッターの場合はそれよりも後ろ、おおよそ50%ないし70%の位置にあり、場合によっては中央より後ろにある場合もある。
手漕ぎカッター
詳細は「カッターボート」を参照
手漕ぎのカッターは18世紀に軍艦に搭載され始めたもので、漕ぎ手はベンチに2列に並んで座りそれぞれ1本のオールを漕ぐ。同じく軍艦に搭載される「長艇」に比べて幅広でずんぐりした形をしている。日本語では「端艇(または短艇)」という。
監視艇としてのカッター
このタイプの「カッター」の起源は、イギリスの税関が密輸取締りのために配備した、小型ながら一応の外洋航海の出来る帆船をそう呼んだことに始まる。アメリカの沿岸警備隊(現在は国土安全保障省に所属する軍事組織だが、創設時は財務省の管轄だった)がその装備する警備艦をカッターと称するのもこの理由による。沿岸警備隊の前身組織が'Revenue Cutter Service'であり、沿岸警備隊の艦艇名としてのカッターは、創設当初の1915年から用いている[1]。
アメリカ沿岸警備隊カッター
アメリカ沿岸警備隊の「カッター」は、公式には、配属された乗組員とその居住設備を持つすべての警備艦を指す[2]。慣用的に、長さ65フィート以上の警備艦を指して用いている[1]。カッターのうち全長180フィート(55m)を超える大型のものは、方面隊(大西洋方面または太平洋方面)の管理下にあり、それ未満の小型のカッターは、管区隊の指揮を受ける[3]。
脚注
- ^ a b USCG. “FAQ What is a "Cutter"?”. 2011年8月7日閲覧。
- ^ “USCG regulations p107”. 2011年8月7日閲覧。
- ^ USCG. “Aircraft, Boats, and Cutters”. 2011年8月7日閲覧。
|
|||||||||||||||||
カッターボート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/01 10:41 UTC 版)
(カッター_(船) から転送)
カッターボート (cutter boat) とは、船舶に搭載されるボートのことで、「カッター」と省略して呼ばれることの方が多い。船の後部の端の部分を切断した形をしているためカッターと呼ばれるという説が有力。大型船の舷側に搭載され、救命艇、連絡艇として用いられるため端艇と呼ばれる。特に、軍艦では短艇と表記される。またアメリカ沿岸警備隊では警備艦(日本の巡視船相当)を指して「カッター」と呼ぶ。
オールを漕いで進ませる手こぎボートの一つで、マストや帆を備えているものは帆走することができ、大きさは、5m~10m程度である。本来の目的が、遭難者の救助、緊急時の脱出、船舶間の連絡、物資の小運搬であるため、通常は目立つように白色に塗られている。救命艇の主流が動力船となった今でも、自衛隊、船員養成学校、水産高等学校、海洋少年団、中学校・高等学校・商船高等専門学校の野外学習などでの訓練が行われ、競技の一つとなっており全国大会も開催される。また、小学生の体験学習や競技会などで船に慣れ親しむ道具として用いられることもある。 主に、榛名湖や琵琶湖、若狭湾で体験学習が行われている。
関連項目
- 救命ボート
- 総短艇
- 全日本カッター連盟
- 全国高等専門学校漕艇大会
- 全国水産・海洋高等学校カッターレース大会
- 海洋少年団
外部リンク
カッター_(船)と同じ種類の言葉
カッター_(船)に関係した商品