オーケストラとの共演
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 19:17 UTC 版)
「シンフォニック・ロック」の記事における「オーケストラとの共演」の解説
ロック・バンドにシンフォニック・サウンドを取り入れる方法のひとつとして、オーケストラとの共演が挙げられる。1960年代後半に隆盛したアート・ロックや、それに続くプログレッシブ・ロック等に分類されるバンドの幾つかが、その方法論を実践している。また特に1980年代後半以降ではオーケストラ側もロック系アーティストとの共演に取り組むようになり、ドリーム・シアター、スティーヴ・ヴァイやイングヴェイ・マルムスティーンらは、オーケストラとの共演を果たしている。 バンド名共演した作品・発表年特記事項ムーディー・ブルース デイズ・オヴ・フューチャー・パスト (1967年) 同バンドの初期の作品。これ以降はメロトロンがシンフォニック・サウンド構築のための主な手段となる。 ピンク・フロイド 原子心母 ロン・ギーシンが参加 エレクトリック・ライト・オーケストラ エルドラド (1974年) ELOは元々3人編成のストリングセクションを有していたが、このアルバムでは特にフル・オーケストラを起用している。 イエス 時間と言葉 (1970年)マグニフィケイション (2001年) 後者は専任キーボード・プレイヤーが不在だった時期の作品。 ディープ・パープル ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ (1969年)ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール (2000年) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団との共演を試みたライブ・アルバム、ライブ・ビデオ。 レインボー 虹を翔る覇者 「スター・ゲイザー」でオーケストラを起用している。 リック・ウェイクマン 地底探検アーサー王と円卓の騎士たち 前者はメロディーメーカー誌のチャートで1位を獲得。後者以降は主に予算の問題でオーケストラとの共演から撤退していく。 ELP ELP四部作 (1977年) 1977年に活動を再開した時の作品。ラストナンバーの「海賊」でELP+オーケストラという編成が実現している。 聖飢魔II BAD AGAIN 〜美しき反逆〜 (1990年) オリコンチャートでは最高5位を記録。『ミュージックステーション』(テレビ朝日)では山本直純指揮のもと、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演している。 X JAPAN ART OF LIFE (1993年) シンフォニック・メタルスタイルのコンセプト・アルバム。オーケストラ・パートの録音はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が担当している。 ワルタリ Yeah! Yeah! Die! Die! Death Metal Symphony in Deep C(1996年) シンフォニック・デス・メタルスタイルのコンセプト・アルバム。 ウリ・ジョン・ロート プロローグ〜天空伝説 (スカイ・オブ・アヴァロン名義、1996年)Metamorphosis of Vivaldi's Four Seasons (2003年) クラシックとの融合を試みたロック・ギター・アルバム。 メタリカ S&M (1999年) サンフランシスコ交響楽団との共演を収めたライブ盤、ライブ・ビデオ。タイトルの「S&M」はシンフォニー&メタリカの略。 スコーピオンズ 栄光の蠍団〜モーメント・オブ・グローリー (2000年) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演。タイトルトラックのMoment of GloryはEXPO2000の公式ソング。 ドリーム・シアター オクタヴァリウム (2005年) 特別編成のオーケストラ、および弦楽四重奏団と共演。ライブ・ツアーでもオーケストラを採用した。 MONO Hymn To The Immortal Wind (2009年)Holy Ground: NYC Live With The Wordless Music Orchestra (2010年)For My Parents (2012年) オーケストラを取り入れたポスト・ロック。 THE ALFEE THE ALFEE CLASSICS with LONDON SYNPHONY ORCHESTRA (1990年)THE ALFEE CLASSICS II THE ALFEE with Royal Phillharmonic Orchestra (1996年)THE ALFEE CLASSICS III THE ALFEE with Royal Phillharmonic Orchestra (2001年) 3作品とも編曲は、服部克久が担当している。またライブでも、服部が指揮とピアノを担当した。 ももいろクローバーZ 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 (2012年) 東響コーラスによる合唱、マーティ・フリードマンによるギター演奏も加わっている。
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