オクメとは? わかりやすく解説

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おく‐め【奥目】

読み方:おくめ

目が普通より奥のほうにくぼんでいること。また、その目やそのような人。くぼ目。⇔出目


オクメ


とくに日本木材工業考えた場合熱帯アジア木材の中で、ラワンメランチ呼ばれる一部樹種木材は、その量と一般用材として材質良さで、もっとも重要なものですが、それと同じことが、このオクメとヨーロッパ木材工業との間でいえます
ヨーロッパで、レッドメランチ類のようにみえる合板ご覧になった時、それがアジア産でなければ、このアフリカ産のオクメです。
この樹種分布は、比較限られており、赤道アフリカガボンコンゴギニアリオムニ地方にみられ、高さ60mに達す大木なります

木材
心材桃色あるいは淡赤色ないし赤褐色です。肌目はほぼマホガニー程度です。そういうこともあるのでしょう、このオクメのことをガボンマホガニーなどと呼ぶこともあります木理通直ないし交錯していますが、その上に波状になったり、不規則になったりしますそのことが、この木材加工難しくしています。また、この木材組織なかにはシリカ含まれています。そのことが、さらに木材加工難しくしています。とくに乾燥した木材切削し難いとされています。たがって、オクメは、用材の形として用いられるよりは、単板剥き、それを合板にしています。ヨーロッパ米国では、ほとんどが合板用材とされています。どちらかといえば、軽軟な木材で、気乾比重は0.46程度です。耐久性低いです

用途
装飾用の用途用いられることもありますが、主として一般用合板、丁度熱帯アジア産のメランチ類が使われているようにして使われます。


オクメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:09 UTC 版)

オクメ[1]フランス語: okoumé)あるいはガブーン[2]: gaboon; 学名: Aucoumea klaineana)はカンラン科高木である。アフリカのうち主にガボン沿岸部からコンゴ共和国にかけて分布する(参照: #分布)。19世紀末以来ヨーロッパで材木(オクメ材)が用いられ、植民地時代から現代に至るまでガボンがその主要な供給源である。強度は低く、主な用途は合板であるが、木製航空機の部品として重宝されることもある(参照: #利用)。ただ、伐採が繰り返されたことで再生が追いつかず、将来絶滅する懸念がある(参照: #保全状況)。


注釈

  1. ^ 板材の両端に力を加えて割れる時の力を測定したもの[2]
  2. ^ 木材の弾力性を表す尺度で、曲げ強さとの関連で考慮される[2]
  3. ^ 木口に加えられる荷重に耐えられる能力のことで、短柱や支柱などに用いられる木材にとっては重要な要素となる[2]
  4. ^ Lyctus brunneus をはじめとするLyctus属の甲虫類などを指す[6]
  5. ^ 単にマホガニーというとセンダン科マホガニー属Swietenia mahagoni を指すが、この木は西インド諸島産であり、アフリカには自生しない。アフリカに自生し、マホガニーの名で呼ばれるのは同じセンダン科ではあるが別属アフリカマホガニー属(Khaya)の複数の樹種である。ガボンにはアフリカマホガニー(Khaya ivorensis)とドライマホガニー(K. senegalensis)の2種が自生する。
  6. ^ エボニーはカキノキ科カキノキ属Diospyros)の複数の樹種を指すが、ガボンにはアフリカンエボニイ(: African ebony; 学名: Diospyros crassiflora)や D. piscatoria が自生する。
  7. ^ 英語でウオルナット(walnut)というと通常はクルミ科クルミ属Juglans)の樹種を指すが、ガボンに自生するのはアフリカンウオルナット(: African walnut; 学名: Lovoa trichilioides; 別名: ディベトウ)と呼ばれるセンダン科の高木である。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 熱帯植物研究会 (1996).
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y ウォーカー (2006)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Yates (2018:363–4).
  4. ^ a b Pierre (1896).
  5. ^ a b White (1998).
  6. ^ ケーニッヒ (2000:181).
  7. ^ a b Yates (2018:202).
  8. ^ 苅安 (2003).
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u Raponda-Walker & Sillans (1961:110).
  10. ^ a b Galley (1964:43).
  11. ^ Kialo (1999).


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