オクメ
とくに日本の木材工業を考えた場合、熱帯アジアの木材の中で、ラワンやメランチと呼ばれる一部の樹種の木材は、その量と一般用材として材質の良さで、もっとも重要なものですが、それと同じことが、このオクメとヨーロッパの木材工業との間でいえます。 ■木材 ■用途 |
オクメ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:09 UTC 版)
オクメ[1](フランス語: okoumé)あるいはガブーン[2](英: gaboon; 学名: Aucoumea klaineana)はカンラン科の高木である。アフリカのうち主にガボン沿岸部からコンゴ共和国にかけて分布する(参照: #分布)。19世紀末以来ヨーロッパで材木(オクメ材)が用いられ、植民地時代から現代に至るまでガボンがその主要な供給源である。強度は低く、主な用途は合板であるが、木製航空機の部品として重宝されることもある(参照: #利用)。ただ、伐採が繰り返されたことで再生が追いつかず、将来絶滅する懸念がある(参照: #保全状況)。
注釈
- ^ 板材の両端に力を加えて割れる時の力を測定したもの[2]。
- ^ 木材の弾力性を表す尺度で、曲げ強さとの関連で考慮される[2]。
- ^ 木口に加えられる荷重に耐えられる能力のことで、短柱や支柱などに用いられる木材にとっては重要な要素となる[2]。
- ^ Lyctus brunneus をはじめとするLyctus属の甲虫類などを指す[6]。
- ^ 単にマホガニーというとセンダン科マホガニー属の Swietenia mahagoni を指すが、この木は西インド諸島産であり、アフリカには自生しない。アフリカに自生し、マホガニーの名で呼ばれるのは同じセンダン科ではあるが別属アフリカマホガニー属(Khaya)の複数の樹種である。ガボンにはアフリカマホガニー(Khaya ivorensis)とドライマホガニー(K. senegalensis)の2種が自生する。
- ^ エボニーはカキノキ科カキノキ属(Diospyros)の複数の樹種を指すが、ガボンにはアフリカンエボニイ(英: African ebony; 学名: Diospyros crassiflora)や D. piscatoria が自生する。
- ^ 英語でウオルナット(walnut)というと通常はクルミ科クルミ属(Juglans)の樹種を指すが、ガボンに自生するのはアフリカンウオルナット(英: African walnut; 学名: Lovoa trichilioides; 別名: ディベトウ)と呼ばれるセンダン科の高木である。
出典
- ^ a b c d e f g h i 熱帯植物研究会 (1996).
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y ウォーカー (2006)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Yates (2018:363–4).
- ^ a b Pierre (1896).
- ^ a b White (1998).
- ^ ケーニッヒ (2000:181).
- ^ a b Yates (2018:202).
- ^ 苅安 (2003).
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u Raponda-Walker & Sillans (1961:110).
- ^ a b Galley (1964:43).
- ^ Kialo (1999).
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