エネルギー吸収性能
エアバッグシステムに関する吸収性能のこと。自動車の乗員が衝突により前方に移動する際の運動エネルギー量、すなわち乗員の移動速度は、衝突してエアバッグ内部のガスが流動することにより、熱エネルギーに変換され緩衝効果を発生する。エアバッグの吸収性能は、バッグへの押し込みが深くなるに従い増加する。そのためバッグ内の不活性ガスの排出特性をコントロールし、バッグ自体の収縮性を考慮した構造となっている。エアバッグの吹出し部に接近していたり、シートベルトを装着しない状態で衝突を受けると、乗員はエアバッグの展開の途中で衝突することも起こる。この場合、エアバッグから逆に乗員へエネルギーが与えられ被害が拡大する。
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