エコバッグ型
新入社員が職場にやってきて、間もなく1カ月。スーツ姿もようやく板についてきたところでしょうか。その新社会人たち、「エコバッグ型」と呼ばれているのを、ご存知でしたか。そのこころは「環境問題に関心が強く、節約志向。酷使すると長持ちしないが、意外に耐久性に優れた面があり、活用しだいで有用になる」。当たっていますか?
命名したのは、財)社会経済生産性本部(4月1日から日本生産性本部)。同本部は毎年、多くの企業・学校等の就職・採用関係者の協力を得てヒアリングなどを行い、新入社員の特徴を検討し命名しています。そもそも新入社員のタイプ命名は1973年度から30年にわたり評論家の坂川山輝夫氏(現代コミュニケーション・センター所長)が行ってきましたが、2003年度から社会経済生産性本部が引き継ぎ、毎年3月末に発表しています。春の恒例行事としてマスコミをにぎわせています。
多様な人格をひとくくりにして命名するのはいかがなものか、という意見もありますが、過去の命名を眺めていると、その当時の世相・流行が読み取れませんか? 75年度入社組(いまでは57歳前後)は「カモメのジョナサン型」(群れから外れやすく上空からしらけた眼でみている。一方でめざとい)、85年度入社組(47歳前後)は「使い捨てカイロ型」(もまないと熱くならず、扱い方も難しい)、89年度入社組(43歳前後)は「液晶テレビ型」(反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大)、2000年度入社組(34歳前後)は「栄養補助食品型」(ビタミン(語学力など)など豊富で企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱い)、2006年度入社組(26歳前後)は「ブログ型」(表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時に大胆に自己主張する)などなど。
同本部では、今年の新入社員は「売り手市場で就活をスタートしたが、昨秋の金融危機をきっかけに立場が逆転、びくびくする毎日」を過ごした末に、入社を勝ち取ったとしています。新入社員たちの成長を温かく見守っていきたいものです。
(掲載日:2009/04/25)
命名したのは、財)社会経済生産性本部(4月1日から日本生産性本部)。同本部は毎年、多くの企業・学校等の就職・採用関係者の協力を得てヒアリングなどを行い、新入社員の特徴を検討し命名しています。そもそも新入社員のタイプ命名は1973年度から30年にわたり評論家の坂川山輝夫氏(現代コミュニケーション・センター所長)が行ってきましたが、2003年度から社会経済生産性本部が引き継ぎ、毎年3月末に発表しています。春の恒例行事としてマスコミをにぎわせています。
多様な人格をひとくくりにして命名するのはいかがなものか、という意見もありますが、過去の命名を眺めていると、その当時の世相・流行が読み取れませんか? 75年度入社組(いまでは57歳前後)は「カモメのジョナサン型」(群れから外れやすく上空からしらけた眼でみている。一方でめざとい)、85年度入社組(47歳前後)は「使い捨てカイロ型」(もまないと熱くならず、扱い方も難しい)、89年度入社組(43歳前後)は「液晶テレビ型」(反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大)、2000年度入社組(34歳前後)は「栄養補助食品型」(ビタミン(語学力など)など豊富で企業の体力増強に役立ちそうだが、直射日光(叱責)に弱い)、2006年度入社組(26歳前後)は「ブログ型」(表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時に大胆に自己主張する)などなど。
同本部では、今年の新入社員は「売り手市場で就活をスタートしたが、昨秋の金融危機をきっかけに立場が逆転、びくびくする毎日」を過ごした末に、入社を勝ち取ったとしています。新入社員たちの成長を温かく見守っていきたいものです。
(掲載日:2009/04/25)
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