イーピゲネイア
イーピゲネイア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:32 UTC 版)
そこでギリシア軍は再びアウリスに赴いたが、いつまでたっても順風が吹かなかった。そこでカルカースは予言の術によって、かつてアガメムノーンの父アトレウスが自分の持つ最も美しいものをアルテミスに捧げると誓いながら金羊毛の仔羊を捧げなかったことがあり、それについてアルテミスが怒っていることを明らかにし、アガメムノーンが娘の中で最も美しいイーピゲネイアを犠牲に捧げないかぎり風が吹かないだろうと予言した。アガメムノーンは仕方なくイーピゲネイアをアキレウスの妃にすると偽って呼び寄せ、アルテミスに捧げようとした。カルカースはそのときアルテミスの祭祀を取り仕切ったが、アルテミスは祭壇からイーピゲネイアをさらい、かわりに牝鹿を置いた。こうして風が吹き、ギリシア軍はトロイアに向けて出航することができた。
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