EO
イーオー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 09:13 UTC 版)
イーオー(古希: Ἰώ, ラテン文字転写: Īō、ラテン語: Io)は、ギリシア神話に登場する女性。ゼウスの恋人であり、牝牛に姿を変えられてギリシアからエジプトまで各地をさまよった。
- ^ イーアソスはアルゴスとイスメーネーの子であり、イスメーネーはアーソーポスの娘であるから、この説に従えば、アルゴスはイーオーの祖父に当たる。
- ^ 呉茂一『ギリシア神話』新潮社、1994年、540,541頁。
- ^ 普見者とはあまねく見る者(the All-seeing)の意。
- ^ ヒエラクスについては他に言及がない。
- ^ オウィディウスは、アルゴスについて頭の周囲に100の眼を持つとし、ヘルメースが葦笛(パンパイプ)を吹き鳴らし、シュリンクスの物語(葦笛が発明されたいきさつ)を語るなどしてアルゴスを眠らせる様子を詳述している。 p.41
- ^ ヒュギーヌスはヘーラーが送ったのは「恐ろしい化け物」としているが、それが具体的になんなのかは示していない(pp.208-209)。また、オウィディウスはヘーラーがエリーニュスをけしかけたとする(p.45)。
- ^ ヒュギーヌスは「イオーニア海」(イーオーの海)と表現し、さらにアイスキュロスもイーオーをその名祖としているが、高津はイーオーでは母音の長さが異なることから、イオニオスを名祖としている。
- ^ ギリシア語 Βόσπορος は通俗語源説で 「牝牛の渡し」 の意。牝牛に変身したイーオーが渡ったことから。
- ^ 高津によれば、イーオーは死後星になったと伝えられた。
- ^ リビュエーはリビアの名の由来。なお、ヒュギーヌスはリビュエーをエパポスとカッシオペーの娘とする。p.213「エパポス」
- ^ プロメーテウスを解放するのは、ヘーラクレースである。アイスキュロス p.477 高津春繁による解説。
- ^ この予言は、元はプロメーテウスの母テミスのものである。アイスキュロス p.49
- ^ ケレーニイ p.128「ゼウスとその妻たち」
- ^ グレーヴス pp.168–171「イーオー」
イーオー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 09:09 UTC 版)
グレイヴズの記すところでは(『ギリシア神話』56章a )、エーコーとパーンのあいだには、娘イユンクスがあったとされる。イユンクスはゼウスに魔法をかけ、河神イーナコスの娘イーオーへの恋心を抱かせたため、ヘーラーの怒りに触れ鳥のアリスイに姿を変えられたという。
※この「イーオー」の解説は、「エーコー」の解説の一部です。
「イーオー」を含む「エーコー」の記事については、「エーコー」の概要を参照ください。
イーオー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:55 UTC 版)
ゼウスはイーオーという美女と密通していた。これを見抜いたヘーラーはゼウスに詰め寄るが、ゼウスはイーオーを美しい雌牛に変え、雌牛を愛でていただけであるとした。ヘーラーは策を講じ、その雌牛をゼウスから貰うと、百眼の巨人アルゴスを見張りに付けた。この巨人は身体中に百の眼を持ち、眠る時も半分の50の眼は開いたままであったので、空間的にも時間的にも死角が存在しなかった。ゼウスはイーオー救出の任をヘルメースに命じ、ヘルメースは草笛でアルゴスの全ての眼を眠らせると、その首を剣で切り取った。 雌牛は解放されたが、ヘーラーが虻を送り込んだために雌牛は逃げ惑った。虻から逃げるように様々な地を放浪し、最終的にはエジプトに辿り着き、ここで雌牛は元の姿に戻った。ゼウスとの間にできていた子供であるエパポスをエジプトで出産した。イーオーはデーメーテールの像を立て、イーオーとデーメーテール像はエジプト人にイシスと呼ばれるようになった。
※この「イーオー」の解説は、「ゼウス」の解説の一部です。
「イーオー」を含む「ゼウス」の記事については、「ゼウス」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- イーオーのページへのリンク