インブランチストア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 14:32 UTC 版)
「インストアブランチ」の記事における「インブランチストア」の解説
類似用語としてインブランチストア(Branch in Store)がある。これは本支店など銀行自前の建物の一部分を貸店舗として、飲食店やコンビニエンスストアなどの商業店舗を入居させる形態をいう。 1998年に銀行の建物の用途を規制していた「営業用不動産の有効活用に関する通達」が廃止された事に伴い、物販店用途に建物のフロアを賃貸させることが可能となった。但し、オフィスビルのように元々物販テナントへのフロア貸しを想定せずに設計された建物が殆どで、銀行としての執務スペースでフロアが満床の状態も多いため、こぞって参入する動きは見られていない。 1993年に完成した日本長期信用銀行本店ビル(後の新生銀行本店ビル)1階の広大なエントランススペースに、スターバックスコーヒーが入居したのが初とされ、同行への所用が無い者でも立ち寄れる場所となったが、2008年頃に撤退した。なお、本店ビルは解体され、跡地に2017年5月、日比谷パークフロントが竣工している。また、新宿支店(新宿エルタワー)など自社物件ではないもののスターバックスコーヒーと支店を複合させた店舗が複数存在する。 沖縄県内初のインブランチストアとなった琉球銀行松尾支店では、1階・2階が窓口営業のスペースだったところを2階へ続く階段やATMコーナーのスペースをそのままにして、残りの1階部分をコーヒーショップに改造して2階のみを営業窓口として設ける方法を採用した。つまりコーヒーショップへ行く場合、銀行正面の出入口よりATMコーナーのスペース部分を通ってから店舗へ移動する形態であった。現在はファミリーマート国際通り中央店が入居している。 関西アーバン銀行池田支店(現在の関西みらい銀行池田支店)も店舗リニューアルと同時に店舗1階にコーヒーショップが併設された。店舗機能・プレミアムサロン等は2~4階に移り、ATMコーナーが1階に残っている。 足利銀行大宮支店は、2008年に営業店とATMコーナーを1階路面部から2階へ移転し、1階部分にファミリーマートが入った。ただしコンビニと銀行のアクセスは完全に隔てられており、建物の隣接部に2階の支店へ通ずるエレベーターと階段のみの塔屋状の建物を新設した。
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