イタリア国鉄980形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 08:11 UTC 版)
「スイス国鉄HG3/3形蒸気機関車」の記事における「イタリア国鉄980形」の解説
1908-13年にイタリア国鉄の980形として12機が導入されている。この980形はイタリア北部のチェーチナとサリーネ・ディ・ヴォルテッラの間を結ぶ1435mm軌間、最急勾配100パーミルのチェーチナ-ヴォルテッラ線用として98001-98012号機の112機がピサ機関区に配属されたもので、1435mm軌間向けに大型化されて全伝熱面積が96.0m2、自重/運転整備重量35.0/43.0tとなっている。その後1915年にはイタリア南部のパオラとコゼンツァの間を結ぶ、同じく1435mm軌間、最急勾配75パーミルのパオラ-コゼンツァ線用として8機がコゼンツァ機関区に転属となり、その後同型機として製造所をアンサルドブレダに変更し、過熱蒸気式とした981形の98101-98108号機の8機が同線用として1922年に増備されている。 本形式は1958年のチェーチナ-ヴォルテッラ線の廃止まで使用されており、その後98002号機がナポリにあるピエトラルサ国立鉄道博物館で静態保存されている。
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