イサベル・ペロンの昇格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 23:23 UTC 版)
「フアン・ペロン」の記事における「イサベル・ペロンの昇格」の解説
その後、副大統領であったイサベルが大統領に昇格し、世界初の女性大統領となる。就任後は、軍内のペロン支持派とともに亡き夫の政権時代以上に強権的な体制を敷き、1975年には反政府派の弾圧を行ったほか、多数の人権活動家を投獄、殺害するなどし国民のみならず政府や軍の反感を買ったこともあり、1976年3月に起きた軍事クーデターで解任される。 イサベルはスペインに亡命したものの、民主化を達成したアルゼンチン政府を通じて反政府派の人権活動家の殺害を指示した罪状で国際手配され、2007年1月に亡命先のマドリードの自宅でスペイン警察当局によって逮捕された。取り調べ後、高齢のため15日おきに出頭することを条件に保釈された。その後、腰の骨を折ったため入院。アルゼンチンへの引き渡しの可否をめぐる審理が行われ、スペインの裁判所は2008年4月に引渡し拒否を決定した。
※この「イサベル・ペロンの昇格」の解説は、「フアン・ペロン」の解説の一部です。
「イサベル・ペロンの昇格」を含む「フアン・ペロン」の記事については、「フアン・ペロン」の概要を参照ください。
- イサベル・ペロンの昇格のページへのリンク