三省堂 大辞林 |
もぞ
〔係助詞「も」に係助詞「ぞ」の付いたもの〕
(1)上に来る語と述語との結合を強調して表す。
「立ちて思ひ居て―思ふ紅の赤裳裾引き去にし姿を/万葉 2550」
(2)将来をおしはかる意を表す。将来の事態をあやぶむ気持ちを表すことが多い。…かもしれないから。…といけないから。
「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわり―する/新古今(恋一)」「門(かど)よくさしてよ。雨―する/徒然 104」
〔(2)は中古以降の用法〕→もこそ(連語)
新潟県田上町方言 |
品詞の分類
「もぞ」の用例一覧
若山牧水 樹木とその葉 枯野の旅 (青空文庫)
ともなく拾ひもちて 今日の山路を越えて來ぬ 長かりしけふの山路 樂しかりしけふの山路 殘りたる紅葉は照りて 餌に餓うる鷹もぞ啼きし 上野 ( かみつけ ) の草津の湯より 澤渡 ( さわたり ) の湯に越ゆる路 名も...
www.aozora.gr.jp/cards/000162/files/2625_20341.html
岸田國士 テアトル・コメディイの二喜劇 (青空文庫)
ところに、芝居でなければ味へない可笑味があるのであつて、あそこに、もぞもぞと「間」をおかれては、全く作者クウルトリイヌは泣くのである。皮肉のやうだが、金杉君は嘗て私の演出した「二十六番館」を観て、演出...
www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44473_36686.html
金史良 尹主事 (青空文庫)
はどうしたね」と夕方つい出會いがしら問いかけでもしたら、彼はにたにたしながら胡麻鹽の蓬頭をくさくさ掻き立てる。「なあ、全く不景氣でしてな」いつかも尹主事は私の家にあたふたとやって來て書室の前に立ち現れた。そして何かを切り出しにくそうにもぞもぞ...
www.aozora.gr.jp/cards/000252/files/4705_25714.html
もぞに関係した商品