ばんえい種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:16 UTC 版)
純血種ペルシュロン - ペルシュロンはフランス北西部のノルマンディー、ペルシュ地方が原産の品種で、名前の由来は原産地であるペルシュから付けられた。起源は8世紀、フランス原産の重種にアラブ種など東洋原産の馬が交配され成立したと言われている。性格は大人しくて毛色は芦毛や青毛などが多く、体型は脚が短く胴が太い。ペルシュロンはその大きな体格を生かし、昔は軍馬や馬車用、農用、重砲兵用などに使われた。 ブルトン(英語版) - ブルトンはフランスのブルターニュ地方原産。ブルターニュ地方の在来馬にペルシュロン、ブーロンネ、アルデンネなどを交配した品種。特徴は強力な筋肉と、短い頸と太くてたくましい胴である。以前は4タイプのブルトン種が存在したが、現在では2つのタイプ(ポスティエ・ブルトン(Postier Breton)とトレ・ブルトン(Trait Breton))が公認されている。日本には明治以降に多く輸入され、産業馬の品種改良に使われた。 ベルジャン(英語版)(「ベルジアン」とも) - ベルジャンはベルギーのブラバンド地方が原産の品種で、古くから原産地であるベルギーで飼育されており、他の品種との混血が少ないため、個体差としての体格の差はそれほどない。ただ、改良などのために混血が進んだ馬に関しては体高が他と比べて大きくなる場合もある。特徴は頭部は短く、太い頸を持ち、背中は短めである。また、前後躯はガッチリとした作りになっていて、毛色は栗毛や糟毛が多く見られる。 日本馬事協会の「種馬登録規程事務細則」では、「輓系馬」という分類における純血種として、上記3種を含む8種が指定されている。 半血種 - 純血種(上記3品種など)同士の混血 日本輓系種 - 半血(またはそれ以外のばんえい種等)との混血。かつては「半血」と表記していたが、2003年4月以降の登録において呼称が変更された。「日輓」と略される場合もある このほか、かつては「………系」(「………」には純血種の品種名が入る。当該純血種の血量が75%以上の場合)という表記も存在したものの、これも2003年4月以降の登録においては日本輓系種と扱われる。
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