おなり神とは? わかりやすく解説

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おなり‐がみ【おなり神】

読み方:おなりがみ

《「おなり」は姉妹の意》沖縄・奄美(あまみ)群島で、兄弟守護するために、その姉妹持っている霊力古代沖縄では女性巫女(みこ)の役割持ち、その兄弟守護するのが任務とされた。


おなりがみ 【おなり神】

沖繩などの南西諸島で、姉妹(女)に兄弟(男)を守護する霊力があるとの信仰から、その姉妹神を「おなり神」という。オナリ姉妹をいう方言で、兄弟はエケリという。男子が海に出る時、姉妹の手織りの手拭い毛髪などをお守りとして持たせる

おなり神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/09 08:12 UTC 版)

おなり神(おなりがみ)またはをなり神(をなりがみ)とは、妹(をなり/おなり/うない)が兄(えけり/えーり)を霊的に守護すると考え、妹の霊力を信仰する沖縄地方の信仰である。かつて琉球王国の版図であった奄美から先島まで広く見られるが、唯一宮古島では、おなり神信仰は希薄となっている[1]


  1. ^ 馬淵東一 (1955). “沖縄先島のオナリ神”. 日本民俗学 (日本民俗学会). 
  2. ^ a b c 横山邦治先生叙勲ならびに喜寿記念論文集編集委員会編 『日本のことばと文化 日本と中国の日本文化研究の接点 横山邦治先生叙勲ならびに喜寿記念論文集』渓水社、2009年10月、604-618頁。 
  3. ^ a b c d e f g 屋嘉宗克「民俗学的琉歌の研究(4)(上)「おなり神信仰」を中心として」『沖縄国際大学文学部紀要 国文学篇』第13巻第1号、沖縄国際大学文学部、1984年10月、 15-30頁。
  4. ^ 『神の文化史事典』白水社, 2013年, p.158
  5. ^ 谷川健一『日本の神々』岩波書店, 1999年, p.221
  6. ^ 大林太良『世界の女性史2 未開社会の女 母権制の謎』評論社, 1975年, p.133
  7. ^ 『沖縄民俗辞典』吉川弘文館, 2008年, p.107
  8. ^ a b 高野(1992)
  9. ^ 谷川 健一『日本の神々』岩波書店, 1999年, p.220
  10. ^ 大林太良『世界の女性史2 未開社会の女 母権制の謎』評論社, 1975年, pp.138-140
  11. ^ 鍵谷明子 『インドネシアの魔女』 學生社、1996年、p.88 ISBN 978-4-311-20203-2


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