三省堂 大辞林 |
ありがた・い 4 【有(り)難い】
[一]
(1)(人の好意や協力に対して)感謝にたえない。かたじけない。
「ご配慮ほんとうに―・いことです」「―・く頂戴(ちようだい)いたします」
(2)自分にとって好都合な状態で、うれしい。
「―・いことに晴れてきた」
(3)自然に伏し拝みたくなるようなさまである。尊い。
「―・いお経」
[二]
(1)ありそうにない。ほとんど例がない。めったにない。珍しい。
「―・きもの、舅(しゆうと)にほめらるる婿(むこ)/枕草子 75」
(2)生きていることが難しい。暮らしにくい。
「世の中は―・くむつかしげなるものかな/源氏(東屋)」
(3)めったにないほどすぐれている。
「あしこにある子の母いと心よく―・き人なり/宇津保(蔵開下)」
〔原義はあることがむずかしいの意で、「あり」を存在の意で用いると[二](1)、生存の意で用いると[二](2)の意となる。めったにない意から[二](3)の意が生じ、中世以降は[一](3)の意でも用いられた。近世に入ると、その行為などをもったいないと感謝することから[一](1)(2)の意で多用されるようになった〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
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出典:Wiktionary |
「ありがたい」の用例一覧
楠山正雄 ねずみの嫁入り (青空文庫)
にもらって 下 ( くだ ) さいまし。」 といって、ていねいにおじぎをしました。 するとお日さまはにこにこなさりながら、 「それはありがたいが、 世 ( よ ) の中...
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堀辰雄 わぎもこ (青空文庫)
とつ厭な顏をせず、寢たつきりの、めんだうな私のおつきあひをして貰つてゐるのは、なんとしてもありがたいことだ。 底本:「堀辰雄作品集第四卷」筑摩書房 1982(昭和57)年8月30日初版第1刷発行 初出:「週刊...
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田中貢太郎 尼になった老婆 (青空文庫)
様がその婆さんに特別にお手を触れられたものだと見てとりました。 「門跡様のお手が触れた、ありがたいことだ、なむあみだぶ、なむあみだぶ」 「 彼 ( あ ) の婆さんの頭に、門跡様のお手が触れた、なむあみだぶ、なむあみだぶ」 「ありがたいことだ、ありがたい...
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