『サザエさん』関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 08:49 UTC 版)
オーディションには、弟の磯野カツオ役を受けるつもりで参加。しかし、サザエを演じた後に続けてカツオを演じようとしたところ制されたため、「私は当て馬なのだ」と感じていたという。 サザエ役を任される際、当時のプロデューサーである宣弘社の松本美樹から「アニメは1本作るのに半年かかる。現場の人がコツコツ一枚ずつ丁寧に描いて作る。もし主人公のあなたがあちこちでチャラチャラ仕事してたら、現場の人たちがあなたのために働いてくれなくなる」と言われ、本作に専念するように要請されたことから、以後サザエ以外のアニメキャラクターを演じることはなくなった。この時、松本からは「この番組は十年やります。あなたにとってどの百本にも勝る大切な一本にしてあげますから、私のいうことを聞きなさい」と諭されたという。 放送開始から10年ほどは、アドリブも交えるなど自由に演じていた。しかし、ある時「脚本家の方たちは一語一語ちゃんと考えて書いているのに、その通りにできないなら声優でも俳優でもない」と自省し、台本通りの芝居をするようになった。これは2代目の磯野カツオ役を演じた高橋和枝が、加藤のアドリブを受けつつ自身の台詞は一言一句影響されず完璧にこなすという、高い技術とプロ意識を見せており、その影響も大きかった。 原作者の長谷川町子とは、アニメが放送15周年を迎えたころに一度だけ会話を交わしたことがある。当時、長谷川が声優と会話することは稀であり、プロデューサーらを交えて会った際も、長谷川と加藤は『話をしない』という条件があった。しかし、そのことを知らなかった加藤は「先生、私、今年、悪いことばかりなの」と、気安く声をかけた。すると長谷川は「これからきっといいことがあるわよ」と優しく応じてくれたという。 2014年に永井が死去した際は、磯野カツオ役の冨永みーな(3代目)と共に弔辞を述べている。
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