『ウルトラセブン』でのピット星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 02:56 UTC 版)
「ピット星人」の記事における「『ウルトラセブン』でのピット星人」の解説
『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」に登場。 ピット星からやってきた侵略者で、劇中では2体(黄色い目の個体と赤い目の個体)が確認されている。2体とも同じ顔の地球人少女に化けて木曾谷近くで滞在し、地球襲来時に乗ってきた円盤を川のほとりに着陸させると、拠点である木曾谷にある吾妻湖へエレキングを放流して成長を待ちつつ、いつでも出撃可能な準備を整える。 2体のうち1体目は目的であるウルトラアイの奪取を実行するべく、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダンとフルハシ隊員を巧みに円盤へ誘い込み、催眠ガスで眠らせて難なく奪取に成功する。その後、1体目も催眠ガスの被害者だと勘違いしたフルハシによって基地のメディカルセンターへ収容され、アンヌ隊員と一般隊員1名を襲撃すると、アンヌを気絶させて手からの光線で隊員を硬直化させたうえ、警備隊基地の計器類を狂わせることにも成功する。2体目は円盤内で成長したエレキングを巨大化させて操るが、ダンによる妨害を経てウルトラアイを奪還され、ウルトラセブンへ変身される。 1体目はウルトラホーク2号を奪い、木曽谷へ戻って2体目と合流するが、セブンによるエレキングの敗北後に円盤で逃亡する。2人は円盤内で「地球人の男は美少女に弱いことが判明した」と楽しげに再侵略を語りつつ変身を解いて本来の姿へ戻るが、追いついてきたセブンのエメリウム光線によって円盤ごと粉砕される。 出演:高橋礼子 名前は、キューピッドのような可愛い女の子に化けて相手を惑わすことから付けられた。準備稿の名称はマーガレット星人だったが、決定稿でピット星人に変更された。 デザインは成田亨によるもので、トンボをモチーフとしている。成田は抽象的なフォルムがまとまり、最も気に入っていると述べている。 マスクはラテックス製で、眼はFRPだが、別に造形したものを接着したのではなく、同じ型に流し込んで成形されたため、眼と顔に継ぎ目が存在しない。 川のほとりに着陸していた円盤のシーンは原寸大レプリカを作成して河原に設置し、撮影したという。 放送当時に朝日ソノラマより発売されたソノシート『ウルトラセブン 恐怖の怪獣狩り!』では、本編と同様にエレキングを操る。アンヌに化けてハイドランジャー内でダンを襲おうとするが、セブンに変身されて返り討ちにされる。
※この「『ウルトラセブン』でのピット星人」の解説は、「ピット星人」の解説の一部です。
「『ウルトラセブン』でのピット星人」を含む「ピット星人」の記事については、「ピット星人」の概要を参照ください。
- 『ウルトラセブン』でのピット星人のページへのリンク