「親の愛」編(4巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:31 UTC 版)
「不能犯 (漫画)」の記事における「「親の愛」編(4巻)」の解説
江口(えぐち) 1人息子の学を育てながらパートで働くシングルマザー。学が関わるイジメの現場を目撃し、何をするか分からない程思いつめている。ある日パートを早退し、修平(しゅうへい)を包丁で脅し拉致して自宅に監禁する。彼女が修平を拉致したのは学が犯罪まがいのいじめを修平に科すため、このままでは学の後の人生に関わるという身勝手な理由で拉致した、所謂モンスターペアレント。最期は学共々爆死する。 萩原(はぎわら) 江口がパート勤務するスーパーマーケットの店長。1人息子の修平を育てるシングルファザー。江口が忘れた手帳から学が修平をいじめる証拠写真を偶然見つけ、学の殺害を宇相吹に依頼する。宇相吹・萩原が江口と邂逅した時、当初江口からは誤解で学の殺害を依頼したと思っていたが、萩原は最初から修平をいじめる主犯が学だと分かった上で殺害を依頼した。宇相吹が学がそろそろ中毒死すると嘯くので、狂乱になった江口に包丁で心臓を刺されて死ぬ。自分を修平がいじめられていることに気付かなかったことを自分で責めていたが、自らの命を持って修平を守ったことになってしまった。結果として自己犠牲を払う形となったものの、自身の思惑通りに事を運ぶ事ができた。 江口 学(えぐち まなぶ) 江口の1人息子。3人組で万引き・恐喝・傷害など常習する札付きの不良。萩原の依頼を受けた宇相吹が「君たちを殺しに来た、僕を捕まえてごらん」と嘯くので、宇相吹を建設現場に追い詰め角材で宇相吹をタコ殴りするが、この時、すでに宇相吹の手でマインドコントロールにかけられており、彼らが宇相吹と思い込んで一生懸命殴っていたのは可燃性で有毒の揮発性有機溶剤であった。母親が駆けつけた時にはすでに薬品が充満し、仲間共々末期の中毒状態に陥っており、更に一服しようと火をつけ、仲間、そして母親を道連れに爆死する。 萩原 修平(はぎわら しゅうへい) 学ら3人組の不良にいじめを受けている同級生。初めは彼が江口の息子であるかのような描写をされていたが、実際は萩原の息子であった。 半ば口封じ同然の理不尽な動機から学の母親である江口にも拉致された上に、自分の知らぬ内に父親を殺されてしまうという、作中屈指の不運な人物といえる。
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