《粗利》の正しい読み方
「粗利」の正しい読み方
「粗利」の読み方は「あらり」である。「粗利益(あらりえき)」の略であり、「粗」は「粗探し(あらさがし)」や「粗筋(あらすじ)の「あら」、と覚えたい。また「粗(ソ)」はネガティブな意味合いを伴いがちであることも念頭に置かれたい。「粗利」の意味解説
「粗利」とは「売上高から売上原価を差し引いた利益」を指す言葉である。粗利を出すときの計算では経費や金融活動における損失は考慮されていない。他にも特別損失や税金といったものも考慮されていないため、ざっくりとした利益を割り出したものだと考えておくのがいいだろう。例えば売上高が10000円で売上原価が4000円であった場合、粗利は6000円となる。このように「粗利」という言葉は経済や経営に関する用語として扱われることが多い。個人でビジネスを行う場合や会社の経理を担当する場合には頻繫に使う用語だと言える。なぜ「粗利」と読むのか・理由
「粗利」とは「大雑把な利益」を指す言葉である。「粗」という言葉には音読みの「ソ」と訓読みの「あら(い)」があるが、音読みの「ソ」には「大雑把」という意味以外に「物事を勧めるときの謙遜を表す言葉」という意味が込められている。そのため「粗利」を「ソ」と読ませてしまうと、「物事を勧めるときの謙遜を表す言葉」という意味も含まれてしまう可能性がある。そのような誤解を生まないために「粗利」の場合は「あら(い)」と読ませる方を選択したと考えられる。「粗利」の類語・用例・例文
「粗利」の類語には「利益」や「収益」、「粗利益」などの言葉がある。他にも「儲け」、「収入」、「所得」といった言葉も類語に含まれるだろう。どの類語も基本的にはビジネスで得られる利益のことを指す言葉である。「粗利を上げるためには売上原価を下げることが必要になる」といった使い方をするケースが多い。「ビジネスで成功するためには粗利を上げる努力が必要である」といった使い方もいいだろう。「売上総利益というのは粗利と同じ意味である」という言葉も、誰かに説明するときには役立つ例文だと言える。「オーナーが粗利の計算をしていたが、その結果を教えてくれない」といった文章も「粗利」の良い使い方だ。会話で使うときには以下のようになる。
「今月の粗利は先月より良い結果だったよ」
「それはすごいね。何か変えたことはあるの?」
「粗利を上げるために売上原価を下げる方針に変えたのが成功した要因だね」
「粗利を上げるために仕入れ先を変えたのか」
「そうだよ。さらに粗利を上げるためにも人件費の削減は考える必要があるね」
「粗利」の英語用例・例文
「粗利」は英語で「gross profit」と書く。他にも「gross margin」と書かれることもある。「It is necessary to lower the cost of sales in order to raise the gross profit.」という英文を書けば、「粗利を上げるためには売上原価を下げる必要がある」といった意味を伝えることができる。経営者が社員に命令するときには「Raise your gross profit more.」という英文が使われることもあるだろう。これは「もっと粗利を上げろ」といった意味を持つ英文である。「We talked about gross profit at the meeting today.」という英文が使われることもある。この英文は「今日は会議で粗利について話し合った」という意味になる。- 《粗利》の正しい読み方のページへのリンク