iPhone 7 仕様

iPhone 7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 23:26 UTC 版)

仕様

ハードウェア

Taptic Engineの振動により、ハプティクスが提供され、iPhone 6sに導入された3D Touchを引き続き採用している。

形状や寸法等の外観は、鏡面仕上げオプションはあるもののiPhone 6iPhone 6sに似ている。既存のシルバー、ゴールド、ローズゴールドに並び、新しいカラーバリエーションとしてつや消しのブラックと、”ジェットブラック”が提供された。”ジェットブラック”は暗い黒で、つやのある光沢仕上げになっている。これは複数の手順を経て作られており、最初にアルミニウム筐体表面に多孔質の酸化アルミニウム皮膜を形成する陽極処理を施し、次に研磨装置を用いて酸化アルミニウムに吸収されるような粉末研磨剤を用いて研磨する。最終的な仕上げとして”極微小粒子浴”が施される[9]。仕上げ処理全体にかかる時間は1時間ほどに及ぶ。IP67等級の防水防塵耐性を有する。

ホームボタンは、iPhone 6s以前のような物理的なプッシュボタンではなく、静電容量方式を採用している。そのため電源オフ時に押しても押し込む感触がないが、電源オン時にはTaptic Engineの振動によって、実際にボタンを押したような感覚がある。そしてホームボタンが壊れたとiPhone 7が感知したら自動的にAssistiveTouchがオンになる。

3.5mmイヤホンジャックを廃止した。また本モデルより画面下部のスピーカーに加え、液晶画面側の上部にある通話用スピーカーも音楽等の再生時に使用し、ステレオスピーカーになっている。画面サイズは4.7インチスクリーンと、従来と変わらないが、より広い色域を有し輝度も向上している。

メインSoC, Apple A10 Fusionには新しいモーションコプロセッサーM10を搭載している。内蔵ストレージは16GBの設定がなくなり、最小容量は32GBとなった。また、2GBのRAMを搭載している。

4色LEDによる"True Tone"フラッシュ、F値1.8の広開口レンズ、従来のモデルではPlusのみに搭載されていた光学手ブレ補正が初めて4.7インチサイズで搭載された。画素数にも向上が見られた。前面カメラは7メガピクセルと向上しているが、F値はf2.2と据え置かれた。

日本向けモデルのiPhone 7には、FeliCaに対応[10]したNFCチップが搭載されており[11]Suica[12], iD, QUICPayに対応したApple Payが利用できる[13]。ただしPASMOは使用不可。

急速充電の仕様

iPhone 6s同様に、iPhone 7を急速充電するにはApple 10W USB電源アダプタもしくは、Apple 12W USB電源アダプタを使用する必要がある[14]。MacのUSBポートでも最大2.1Aで急速充電が出来る。ただし6sと同様、USB PDを使った18W以上の急速充電には対応していないので注意が必要。

ソフトウェア

iPhone 7はiOS 10がプリインストールされて出荷されている[15]iPhone 7 PlusはiOS 10.1のソフトウェアアップデートにてポートレート撮影モードが追加された[16]

iPhone 7 (PRODUCT)RED Special Edition

2017年3月21日、Appleは(PRODUCT)REDのパートナー企業として、iPhone 7及びiPhone 7 Plusの赤色の限定カラーモデルであるiPhone 7 (PRODUCT)RED Special Editionを同年3月24日(日本では翌日)に発売すると発表した[17]

このモデルは他のAppleの(PRODUCT)REDモデルと同じように売り上げの一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付するとしている[18]

iPhone 8の発表に伴い、AppleはiPhone 7 (PRODUCT)RED Special Editionの公式サイトでの販売を終了した。


  1. ^ Apple、iPhone 7およびiPhone 7 Plusを発表 — これまでで最高かつ最も先進的なiPhone”. Apple Newsroom (日本). 2024年2月24日閲覧。
  2. ^ “iPhoneは世界の共通語(だったのに)”.山田祥平のRe:config.sys PC Watch.2016年9月9日閲覧。
  3. ^ “iPhone 7の「総務省指定」、今後は画面表示も検討──高市総務大臣がコメント”.Engadget 日本版.(2016年9月20日, 午後10:00版).2017年11月13日閲覧。
  4. ^ PREMIUM 4G® | 通信・エリア | NTTドコモ”. www.nttdocomo.co.jp. 2019年8月30日閲覧。
  5. ^ “ワイモバイル”、「iPhone 7」を2018年12月20日に発売|新着情報|お知らせ|Y!mobile - 格安SIM・スマホはワイモバイルで”. Y!mobile. 2024年2月24日閲覧。
  6. ^ UQ mobile、iPhone 7を12月20日より取扱い開始 |”. UQコミュニケーションズ. 2024年2月24日閲覧。
  7. ^ ドコモからのお知らせ : 「docomo with」対象端末に、iPhone 7(32GB)を追加 | お知らせ | NTTドコモ”. www.docomo.ne.jp. 2024年2月24日閲覧。
  8. ^ iOS 16 や iPadOS 16 に対応しているデバイス - Apple サポート (日本)”. Apple Support (2023年). 2024年2月24日閲覧。
  9. ^ (日本語) iPhone 7 - デザイン, https://www.youtube.com/watch?v=167KUnTDKwc 2024年2月24日閲覧。 
  10. ^ “iPhone 7のFeliCa対応がもつ大きな可能性、おサイフヘビーユーザーがiPhone購入を本気で検討する理由”
  11. ^ “インフラ側から見たApple Pay日本導入、その驚きと残念なところ”
  12. ^ “Suica|Apple Pay”
  13. ^ “Apple Pay - 始め方”
  14. ^ iPad や Mac ノートブックの電源アダプタで iPhone を充電する”. Apple Support. 2019年2月22日閲覧。
  15. ^ 株式会社インプレス (2016年9月8日). “アップル、防水防塵やFeliCaに対応した「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」”. ケータイ Watch. 2024年2月24日閲覧。
  16. ^ iOS 10 のアップデートについて - Apple サポート (日本)”. Apple Support (2023年). 2024年2月24日閲覧。
  17. ^ “鮮やかな赤いiPhone登場--アップル、iPhone 7シリーズに(PRODUCT)RED Special Edition”.2017年3月21日閲覧。
  18. ^ “iPhone7 (PRODUCT)RED™ Special Edition”.2017年3月22日閲覧。
  19. ^ iPhone7の付属品”. S-MAX. 2023年3月9日閲覧。
  20. ^ 株式会社インプレス (2018年9月13日). “iPhone刷新で、Lightning-3.5mmヘッドフォンアダプタは別売に”. AV Watch. 2022年9月7日閲覧。
  21. ^ iOS 11 のアップデートについて - Apple サポート (日本)”. Apple Support (2023年). 2024年2月24日閲覧。
  22. ^ “「圏外」の問題に対する iPhone 7 修理プログラム”
  23. ^ CWE - CWE-416: Use After Free (4.8)”. cwe.mitre.org. 2022年8月14日閲覧。
  24. ^ JVNDB-2019-013270 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース”. jvndb.jvn.jp. 2022年8月14日閲覧。
  25. ^ Apple Inc. (2007-2020). iPhone News - Newsroom Archive. Retrieved january 28, 2021.


「iPhone 7」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「iPhone 7」に関係したコラム

  • 株式取引をスマホで行える証券会社の一覧

    株式取引をiPhoneやAndroidなどのスマホ(スマートフォン)で行うには、スマホで取引できる専用のアプリケーションが必要です。スマホのWebブラウザを利用して取引できる場合もありますが、文字が見...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「iPhone 7」の関連用語

iPhone 7のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



iPhone 7のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのiPhone 7 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS