TransferJet
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 16:52 UTC 版)
基本仕様
中心周波数 | 4.48GHz |
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帯域 | 560MHz |
送信電力 | -70dBm/MHz以下(平均電力)
日本国内では微弱無線局の規定に準拠、その他諸外国ではその国の電波規則に準拠 |
転送レート | 560Mbps(最大)/実効レート 375Mbps(最大)
通信状況に応じて最適な転送レートを選択する機能を搭載 |
通信距離 | 数センチ以内を想定(Rate Adaptation機能搭載) |
接続形式 | 1対1、point-to-point |
アンテナ | 誘導電界結合型カプラ |
TransferJetとNFC(FeliCa等)は別々の技術を使っており、お互いに共通性や干渉はない。これにより、同じ位置に両機能を重ねて設置する事も可能であり実際のパソコン商品にも応用されている。
TransferJetコンソーシアム
2008年7月に15社によりTransferJetの相互接続仕様の確立に向けたTransferJetコンソーシアムが設立された。2011年9月には一般社団法人となっている。
このコンソーシアムでは、TransferJet搭載機器が、相互接続性を確保するための規格・ガイドラインの策定、規格遵守と相互接続の検証、ロゴマークの運営管理等を行いながら、TransferJetの普及と市場形成を目指す。2009年5月からアドプター会員の新規募集を開始した。2012年8月現在の会員数はプロモーター、アドプター併せて45社。
- プロモーター会員
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- ソニー - TransferJet事務局代表
- 日本電信電話
- 日本無線
- オリンパスイメージング
- 東芝
次世代規格
2017年6月に、より高速な次世代規格「TransferJet X」が発表された。これは2014年からIEEEで標準化が進められた60GHz帯を使った802.15.3eの仕様に基づいた新たな規格で、データ転送速度は13.1Gbps(以上)、接続確立時間は2msec(以下)と大幅な性能向上が図られている。また現行 TransferJetより幅広いユースケースに対応しており、2020年ごろから市場に製品やサービスが登場することが期待されている。
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