ROOTS26 「HEROIC VERSE」以降のキャラクター設定

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ROOTS26

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 07:15 UTC 版)

「HEROIC VERSE」以降のキャラクター設定

前述のとおり、2010年代に入ってからは長らくゲーム内のストーリーでは登場しなかったROOTS26の面々であったが、「27 HEROIC VERSE」以降、システムボイスやイベントストーリーなどで再登場している。

ただし、年月が空いたことや作品ごとのテーマに沿った設定がされていることも多く、過去のストーリーやドラマCDなどと地続きでつながっているかは不明な部分も多い。「28 BISTROVER」のように基本設定のみ受け継いだパラレルワールドのような世界観を描いている作品も存在する。

よって、ここでは「HEROIC VERSE」以降の作品の各キャラクターの設定などを別項目として設け、各々記述する。

HEROIC VERSE

登場キャラクター

姫留(ヒメル)
声:ゆかな(『HEROIC VERSE』システムボイス)
初出は『beatmania IIDX 25 CANNON BALLERS』のポスター。名前の由来はGOLIのツイート[5]からドイツ語であることが判明している(後述のカードコネクトの表記から、「空」を意味する「Himmel」からと推察される)。一人称は「私」。フルネームは「キャロライン・姫留・クルーズ」。長らくROOTS26に該当するか不明だったが、カードコネクトで排出されるカードから、正式に該当していることが明らかになった。
日本人とアメリカ人のハーフであり、兄も日本に住んでいる。父が大富豪であり、自身も令嬢として恥じないようにサイレンのもとで「修行」に励んでいる。いわゆるお嬢様言葉は勉強中で、ところどころでボロが出る(システムボイスでは(おそらくプレイヤーに対して)普通にタメ口で話している)。サイレンの裏の姿は知らないようで、ROOTS26の他の人物ともほとんど面識がなかった。
小さいころに助けられたという「魔法少女」に憧れ、サイレンのもとで日々訓練をしている。スパルタな鍛錬に弱音を上げることも多く、隙を見て逃げ出しては捕まっている。一方で、プライドの高さ故に芯は強く、なんだかんだできちんと最後まで修行をやり抜くタフさは備えている。
「二十六家」としては十番目に「卑弥呼」の力を与えられた「十与(トヨ)」の血を受け継いでおり、「天乃異倭都」への扉をこじ開ける力を持つ。また、人から発せられる霊気を匂いとしてとらえられる力を持っている。この2つの力により、茶倉とつながれている「影柱」を見つけ、救い出すことに成功した。
サイレン
姫留の執事として登場。日本語についてはネイティブレベルまで上達している。姫留のことは「お嬢様」と呼んで仕えているが、たびたび修行をサボろうとする彼女に対して辛辣な発言も多い。執事は表の姿で、裏では「C-II-A」という機関で「試験」という名のスパイ活動をしていることがデュエルとの会話から匂わされている(それまでにどのような経歴があったかは不明)。
「一人前の令嬢になるための修行」という名目で彼女を「ヒロイックヴァース」という施設の中にあるスポーツジムで徹底的に鍛えさせており、「いつもジムに行っているような気がする」と姫留に指摘されたときは「気のせい」とはぐらかしている[6]
姫留に過酷な訓練をさせていたのは、「二十六家」の末裔である彼女が、将来危機に瀕した時や命を狙われたときに自ら守り抜く術を身につけさせるためである。「執事」という名目で彼女の元にいるのもその準備をさせるため。
もちろん彼自身の力も伊達ではなく、紗矢にヒロイックヴァースを襲撃された際にテスト段階であった「I.N.U」の原型となるパワードスーツ「EAGLE」を装備し応戦、実力を発揮している。
緋浮美
イベント「HEROIC WORKOUT!!」のROOM 1のボスとして登場。ボスとしての二つ名は「来訪せし陰陽錬金術師」。
デュエル
「HEROIC WORKOUT!!」のROOM 2のボスとして登場。二つ名は「ライトノベルTROOPER」。以前と変わらず文筆業を生業としているが、「M-II-6」という機関に所属しており、何らかの調査のためにヴァースまで潜入してきた模様。
天土
「HEROIC WORKOUT!!」のROOM 3のボスとして登場。二つ名は「梅桐家当主・陰陽錬金術師」。サイレンのことを「諜報員のヒゲ殿」と呼んでおり、裏の姿やその目的を知っている。姫留とは京都で一度会ったことがある。スクール水着に浮き輪持参という出で立ちで姫留からさんざん「おこちゃま」呼ばわりされたことでカチンと来たことで勝負を挑んでくる。
鉄火
「HEROIC WORKOUT!!」のROOM 4のボスとして登場。二つ名は「炎の寿司(見習い)ファイター」。実家の寿司屋「鉄寿司」は江戸時代末期に刀工から鞍替えして開業したことが明らかになった。ラノベばかり読んで現を抜かしていたところを祖父にとがめられ、ヒロイックヴァースに連れてこられた。
茶倉
「HEROIC WORKOUT!!」のROOM 5のボスとして登場。二つ名は「寿司屋の女中剣士」。「鉄寿司」で最近働き始めた。なぜか名字を「早乙女」と偽っており、その日の昼間の記憶がないなど不可解な部分が多い。姫留との勝負後、突然かかってきた非通知電話の声に導かれるように姿を消す。
後述する「戌(瑠璃)」の正体。大伴家が没落したのち、神崎家の支配下に置かれ洗脳されていた。紗矢の策略によって「傀儡子」の術式を施され、「影柱」の1つと完全に結びつき「卑弥呼」と心をほとんど同一化している。そのため、他の戌と比べて戦闘力、洗脳の強さ、また洗脳が解けた際の精神的ダメージも桁違いに大きい。「傀儡子・大伴 茶倉」として「HEROIC WORKOUT!!」の最後のボスとして立ちはだかる。
姫留が「天乃異倭都」をこじ開け、つながれていた「影柱」を抜いたことによって「I.N.U」の装備から解放された。一時的に意識を失っていたが、洗脳からも解け、幸いにも精神的ダメージは負わずに済んだようである。
紗矢
都内某所で戌とともに姫留の動向を監視している。その目的は古代の支配者「卑弥呼」からの強大な力を受け継ぐ「二十六家」すべてを我が物とし、「血の勾玉」を復活させること。「二十六家」の末裔である人間を洗脳し、神崎家が開発した(正確には梅桐家から技術を盗んだ)パワードスーツ「I.N.U」(Infinity Nightmare Unit)を装備させ襲撃を繰り返していた。このように目的のためであれば手段は問わない危険な人物であり、サイレンからは最大級に警戒されていた。
「HEROIC WORKOUT!!」最終段階でヒロイックヴァースを戌とともに襲撃。しかし、姫留が持つ力を目の当たりにしたことにより、計画は失敗と判断し、煙幕を使い退散した。
紗矢と行動を共にする、攻撃の実行部隊の総称。「瑠璃」「翡翠」などの呼び名を持つ、複数の個体が存在。前述のとおり、パワードスーツ「I.N.U」を装備した「二十六家」の末裔が正体で、装備によりその力を数倍に引き上げている。相手に逃げられないように幾重にも結界を張ることができる。

用語解説

上記で初出した用語については、ドラマCD以降に作られた設定も多く、楽曲ではムービーで断片的に語られることはあれども、楽曲コメントで詳細が記されることはないこともある。この辺りの用語についてはGOLIによる画集「The Golden Liner」(Rootage ORIGINAL SOUNDTRACK 20th Anniversary Edition 特典)に詳しい。以下、それに準じて記す。

卑弥呼(ヒミコ)
史実上の卑弥呼とは異なる、1800年前に突如日本に現れ国を掌握した生命体。「卑弥呼」はあくまでも仮の名でしかない。各地の勇士から26人に「血の勾玉」と呼ばれる秘術を使い絶大な力を付与し、戦力の増強をした。日本制圧の直前に先の26人に裏切られ、異界「天乃異倭都(あまのいわと)」に封印された。天乃異倭都での卑弥呼は数百万もの杭(神崎家のみ「影柱」と呼ぶ)が打たれており、この杭を媒体として二十六家は卑弥呼の力を引き継いでいる。
血の勾玉
卑弥呼が有していた術式であり、力の源。神崎家は「卑弥呼」を代々祀っており、代を重ねることに薄れていく卑弥呼の象徴である勾玉の力を復活させるべく暗躍している。この活動は紗矢の父である神崎弦士のころからより積極的になっている。
二十六家
「卑弥呼」によって強大な力を得た26人から派生した家系全体を指す。梅桐家・神崎家・大伴家などがこれに該当し、末裔であっても「卑弥呼」の杭の力を受け継ぎ、常人にはない力を有している。
傀儡子
紗矢が茶倉に施した秘術。この術により、茶倉は紗矢の文字通り「傀儡」となっており、部分的に記憶を操作されているのみならず、紗矢の言葉に逆らうこともできなくなっている。

BISTROVER

登場キャラクター

ジルチ
レストラン「BISTROVER」のオーナーシェフ。料理の腕は非常に高く、前菜からデザートまで、一人でオールジャンルを作ることができる。
スケベな性格は相変わらずであり、ツガルやシアには趣味でミニスカのメイド服にローラースケートという出で立ちで働かせている(本人曰く、ローラースケートによってスカートが舞い上がるのが良いとのこと)。この変態っぷりにツガルたちは呆れており、冷たくあしらっている。
「世界中の料理と音楽を提供すること」を目標としているが、経営難に陥っていたため、料理研究のために国外へ出るときは菱宮財閥の資金をあてにしている。基本男性従業員には冷たいが、プレイヤーのことは「ブラザー」と呼び、音楽を奏でる存在として大切に扱っている。彼のレストランに経営を辞める旨の脅迫状が届いたことから物語が展開していく。
なお、BISTROVER末期のシステムボイスでは「レストランは閉店してラーメン屋を開業する」という発言をしていた。
津軽
レストラン「BISTROVER」に職業体験中のアルバイトとして登場。ジルチの性格には呆れつつも、見放すような行動は取らない(冷たくツッコミを入れることはある)。「大人のレディ」を自称しているが、まだまだ子供っぽいところが抜けていない様子。プレイヤーに褒められたり、気が抜けると東北弁が戻ってしまう。また、ローラースケートに慣れていないからか、よく転んでしまう。
シア
レストラン「BISTROVER」に職業体験中のアルバイトとして登場。口癖の「にゃ」は戻っており、制服にも猫耳を付けている。ジルチとツガルが世界へ旅立っているときは、彼女は店番をしている。ツガルよりは、ジルチの言動をそこまで嫌がってはいない様子。
以前と変わらずゲームセンターの経営をしており、バンド活動も続いている。ジルチに無理やりレストランに呼び出され、店員に扮して脅迫状についての調査をするよう命令された。当然断ろうとしたが、ツガルやシアの期待の眼差しを裏切ることができず、渋々引き受けることにする。しかし、料理勝負となった際には、「乗り掛かった舟」として全力で協力していた。
ケイナ
以前と同じくパソコンオタクで、バンド活動も続けている。識と同じくジルチに呼び出され、偵察活動を命令される。彼もまたツガルたちの視線に根負けし、渋々引き受けることにする(このとき「ジルチ、謀ったな…!」と心の中で呟いている)。料理勝負の際には、識と同じく「BISTROVER」を手厚くサポートした。
ナイア
元の設定を流用してか、チャイナドレスを着用している。レストラン「BISTROVER」の従業員かどうかは不明。彼女が見つけた手掛かりから「BISTROVER」への嫌がらせの犯人像が浮かび上がってくる。
チャオ
高級中華料理店「紅海灘宮」のスーシェフ(副料理長)。中性的な見た目をしているが、最終的には女性であることが判明した。小柄な見た目で、一見して子供と見間違われる(実際年相応に恥ずかしがったり泣きだしたりする描写もある)。一人称は「ワタシ」。「~アル」「~ネ」という語尾で話す。ジルチと津軽が店に偵察に行った際に料理に対して「てんでダメ」と発言されたことで怒り、「BISTROVER」への営業妨害を始めた。
その後ジルチに料理勝負を仕掛けるが、僅差で敗北。先の発言も、高級食材を使うゆえに「BISTROVER」へのレシピとしては使えないということだけで、誤解であった。ジルチもチャオの料理の腕前は十分に評価していたが、チャオが負けたときはジルチの要求を聞く(「BISTROVER」の店員として働く)という目的のためにわざと泳がせていた。結局ジルチの要求を聞いた彼女は「BISTROVER」でウェイトレス姿でホールで働くことになった。ちなみに皆から「可愛い」と言われると顔を真っ赤にして照れていた。
のちに明記された姫留と異なり、彼女をROOTS26の一員とするのかは不明。GOLI自身もこの旨の発言はしていない。
孔雀
ジルチの「エロ仲間」として登場。相変わらずの特技を活かしてチャオのスリーサイズを瞬時に測定し、完璧なウェイトレスの制服を製作する。ちなみにナイアには余計な一言を言ったせいで鉄拳制裁を喰らっている。

CastHour

登場キャラクター

過去・現在・未来のうち、達磨は現在と未来、緋浮美は過去と現在の2つの姿が描かれる。

達磨
現在の姿としては中学生として登場。動画プラットフォーム「キャストアワー」にゲームのプレイ動画をアップしている。活発で前向きな発言が多く、ドラマCDでの日常編を想起させる性格になっている。
未来の姿としては「D」というコードネームで活動する研究者として登場。プレイヤーがこの時代になってもキャストアワーに興味を持つことに関心を持ち、研究に協力させる。プレイヤーの熱量を使ってキャストアワーに存在するはずの「とある人物」の過去の映像を辿ろうとしている。ドラマCDの第四章第二話と設定で深くつながりがある。また、同作中に解禁できた楽曲「Arkadia」のムービーやGOLIのコメント[7]により、はっきりと時系列がつながっていることが明らかになった。「スマホ」などCastHour稼働時点でメジャーであったものは2036年には廃れているらしく、「あんたレトロなものが好きなのか?」と話すなど、棘のある言葉も多い。
緋浮美
過去の姿としては達磨と同じような中学生として登場。京都生まれであるが学園教育の一環で東京で寮生活中。ただし、今は「キャストアワー」にゲームのプレイ動画をアップすることに夢中になっている。未来の姿と比べるとかなり感情表現が豊か。
現在の姿としては過去作のような落ち着いた性格の京言葉を話す大人の女性として登場。季節が進むごとにプレイヤーに対して既視感があるような発言や時間を行き来するかのようなプレイヤーの行動に興味を持つような発言が増えていく。姉の話や神崎家との関係など、彼女も達磨と同じくドラマCDの設定を引き継いでいる。

RESIDENT

士郎
ライブハウス「CLUB RESIDENT」のレジデントDJ。DJの基礎・スクラッチのテクニックや曲間のミックスなど知識も技術も高い。IIDXの過去作のキャッチコピーとかけ合わせたセリフも多く発言する。天土と鉢合わせたときに名前を「あまど」と読み間違えて怒られている。
天土
「CLUB RESIDENT」の「れじでんとDJ(仮)」。DJとしてはまだまだ見習いであるが、いつかは大きなフェスの舞台に立ちたいという野望を持っている。技術よりは流す曲全体のテーマを固めるのが好きな模様。自分の容姿には自信がある一方、寂しがり屋な性格で、プレイヤーと一緒にいることが嬉しい様子。






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