ROOTS26 世界観

ROOTS26

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 07:15 UTC 版)

世界観

設定が記述される上での舞台は、現代の関東地域(主に東京都や横浜市)である。キャラクター達は『beatmania IIDX』を通じて交流する(例外もある)遊び仲間だがその中には幾つかのグループが成立しており、また恋愛関係や複雑な家族関係などから一概に全員が単純な友達同士と呼べるわけではないという設定になっている。初期の頃は上記に書かれている通りただの遊び仲間克つその仲間達による日常的な日々の設定だったが後期になると魔術のような非現実的な要素が取り入れられ、更に重いシリアスな展開に変化していった。

また曲中のムービーには別のストーリーラインがあり前述の「DoLL」、「EDEN」(『12 HAPPY SKY』に収録)などで確認することができる。また、「EMPTY OF THE SKY」(『12 HAPPY SKY』に収録)以外は音楽ユニット「TЁЯRA」のムービーに描かれている。

舞台

ROOTS26
原宿に位置する小さなファッションショップ、オーナーであるセムが経営する。物語の中心舞台になることが多い。エリカの掛け持ちバイト先の一つである。服飾店にもかかわらず、店にIIDXを設置している。メンバー達の衣装はこのショップのブランドになる。オーナーの趣味からかトゲ付き衣装が出されるが、妹である看板娘のリリスにトゲを抜かれ商品を陳列している。孔雀が撮影用に使用した小物類も安価で引き取る事もあった。アルカディアのコーナー『ROOTS26』やドラマCD『Roots26 S[suite]』のタイトルの由来である。
Xenon-世音-
セムが経営するVJカフェで、慧靂は夜にバーテンダーとしてバイトをしている(家庭の事情を知っているセムに特別に年齢をサバ読みしてもらっている)。
星龍華
横浜に位置する中華料理店でナイアの祖父の経営し、ナイアもまたここで働いている。後にシアがナイアの元に戻った後は、放課後にウエイトレスとしてナイアのお手伝いをしている。
DOVA
サイレンが講師を務める英会話教室。ニクスが同居したときには彼をバイトに出させた。名前の由来はNOVAから。
西映
孔雀が勤める映画会社で、主に特撮番組を手がけている。『ROOTS26』では火事で全焼してしまった。元ネタは東映より。
華錬学園
津軽や達磨、シアが通う全寮制進学校。全寮制。津軽の祖父が出資しているため、令嬢である津軽に身を及ぼすものならばそれほどの厳罰を受けるようで『Roots26 S[suite]Vol.1』第二話及び『Vol.2』第一話では教員が機嫌の悪い津軽に恐る恐る尋ねる様子が伺われる。『ROOTS26』で判明した出席番号は達磨は中等科1-B 17番、津軽は中等科1-B 41番となっている。
鉄寿司(くろがねずし)
識のゲーセンの隣にある寿司屋で鉄火の実家である。鉄火の祖父が親方ではあるが、『ROOTS26』では父親が親方になっている。後に茶倉が女中として昼と夕方に働くことになる。
桐生屋
京都に位置する梅桐家が表向きで経営する呉服屋。主は天土で従業員は緋浮美となっている。緋浮美はあまり呉服屋の仕事を好んでいない様子。
ジョニーズ
『Roots26 S[suite]Vol.3』第一話でエリカが新しく始めた掛け持ちバイト先の一つであるファミリーレストラン。ファミレスではあるが、制服のデザインがメイド喫茶を連想させるものになっている。
菱宮センタービル
『Roots26 S[suite]Vol.3』第三話で士朗が菱宮と神崎に関する情報を探し出す為に潜入した菱宮関連企業のビル。結果は先に繋がる情報は得られなかった。そこで士朗はセリカから連絡が入りエリカを探していること、そして紗矢から連絡が来てエリカを捕らえたことを告げられる。

家筋・組織

神崎家
古から伝わる歴史ある武術を伝える家柄で、遠い昔に梅と神裂きがあったことから梅桐家とは古くから因縁がある。表向きは古武術を教える道場だが裏の顔が存在し、18歳を迎えると伝授される武術と同時に知ることになる。慧靂は18歳を迎える前に家を出たために裏の神崎家を知らないままである。『Roots26 S[suite]Vol.3』第四話にて前主である弦士が禁術により行方不明となり、当主代行である紗矢が後に津軽のために梅桐に協力することとなり結果的に神崎家は消失したと思われる。
梅桐家
表向きは桐生屋という呉服屋を経営しているが、古くから伝わる陰陽・錬金術を代々受け継がれてきた家柄。有名な「飛梅」事件に関係し、道真公により「梅」の字を拝領した。歴史を覆す恐れのある書物や宝具などが霊力を施した厳重な蔵に収められ、梅桐家の家柄は代々からそれらを外に出ないように管理をしている。次女である緋浮美は「書」の蔵を、現当主である長女の天土は最も重要な「梅」の蔵を管理している。古くから神崎家とは対立している。『Roots26 S[suite]Vol.3』のブックレットの巻末ページでは後に彩葉が当主になることがわかる。
光伊財閥
光伊グループとも。10本の指(『Roots26 S[suite]』のブックレットでは5本の指)に入る神戸の大富豪で、将来に疑問を抱いたケイナは跡継ぎを拒み家出をした。しかし『Roots26 S[suite]Vol.3』のブックレットの巻末ページでは跡を継ぐことになる。
菱宮財閥
菱宮コンツェルンとも、津軽の祖父が中心となり華錬学園もこの財閥から出資を受けている。本来は祖父の息子(津軽の父の兄でありシアの養父)が跡を継ぐはずだったが彼は駆け落ちして去ってしまったために祖父は津軽が生まれる前に彼の記録を抹消し、津軽を跡継ぎに考えているのか厳しく育てることになる。

術・技

孔雀の目
クジャク・アイとも、孔雀の項を参照。
シロロ魔術
オカルト研究部にて使用される古の魔術だが当の白黒コンビは惚れ薬を作ってばかりなので、具体的にどのようなものなのかは不明。
梅桐家の術
現時点では緋浮美と天土が使用したのが確認できる。緋浮美使用時は彩葉に対し使用したもので、相手をウサギの姿に変えていた。対象となる相手に向けて、「サラ・マグラツィ・ビィゴエ・ゴエ…。サラ・マ・グラ・ツィ・ビィ・ゴエ・ゴエ…。オンッ! サラ・グラ・ソワカッー!!」と呪文を唱える。また天土が緋浮美に対して使用したものは対象となる相手を小瓶に封じ込めるもので、相手に向けて「サラ・マ・グラ・ツィ・ビィ・ゴエ・ゴエ…。サラ・マ・グラ・ツィ・ビィ・ゴエ・ゴエ… メタギウイイラトキマキ…。オン・ラープラ・ソワカ!!」と呪文を唱える。
神崎流古武術
神崎家が古くから代々伝われてきた武術。
影柱の鴉 十翼(かげばしらのからす じゅうよく)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて紗矢が使用した武術。自身の周りに赤紫色の光の帯が発生し、紅い閃光を輝かせながら十枚の刃へと変化していった刀で切りつける。
影柱の月 朧(かげばしらのつき おぼろ)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて士朗が使用した武術。自身の周りに青い光の帯が発生し刀を青白く光る巨大な刃へと変化させ、切りつける。劇中では、紗矢の「影柱の鴉 十翼」と相殺させる。
影柱の鴉 百翼(かげばしらのからす ひゃくよく)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて紗矢が使用した武術。自身の周りに赤紫色の光の帯が発生し刀から放たれた赤い感光が無数の刃へと分裂し、刃の渦に変化して相手を攻撃する。
影柱の月 赤光(かげばしらのつき しゃっこう)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて士朗が使用した武術。自身の周りに青い光の帯が発生し巨大な炎の刃を作り出し、相手に目掛けて撃つ技。紗矢の「影柱の鴉 百翼」と相殺させる。
影柱の大鴉 天翔浄牙(かげばしらのおおからす てんしょうじょうが)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて紗矢が使用した武術。赤い光の竜巻を発生させそれが巨大な羽の刃へと変化し、竜巻状に回転しながら相手の頭上に刃の雨を降らせる技。
影柱の三日月 双銀蓮華(かげばしらのみかづき そうぎんれんげ)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第一部にて士朗が使用した武術。華のように広がる銀色の光の波紋の中心に刀で十字を斬ると十字に交差したの三日月状の刃が発生し、相手に放つ技。紗矢の「影柱の大鴉 天翔浄牙」と相殺させる。
影柱の二十六月 白陣(かげばしらのにじゅうろくつき はくじん)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第二部の回想にて、士朗との戦いで負傷した弦士が使用した武術。自身が眩い白い光に包まれるとそこから光が伸び、対象となる相手に向けて光を放つ技、津軽はエリカを庇ったことで負傷し瀕死になる。使用者の弦士はそのまま消滅してしまう。
影柱の洛陽 廻炎(かげばしらのらくよう かいえん)
『ROOTS26S[suite]Vol.3』第四話第二部の回想にて、士朗が瀕死の津軽に使用した技。使用者と対象者がオレンジ色の光に包まれると使用者が対象者の身体を中心にして刀で円を描き、そして対象者を刀で貫く。使用者の士朗は文字通り姿を消し、対象者の津軽は老化することなく永遠の眠りについてしまう。

その他

ビールとアニマ
識・ケイナ・ジルチが結成した音を操る新感覚漫才トリオ。「ローリングかむぱねるらツッコミ」を用いるが余りに斬新なドツキ漫才だったため受けず、結成3日目にして解散。元ネタはビートマニア
胃ーあーる漢方
ビールとアニマ解散後に新たに結成した新感覚肉体派音楽バンドユニット。リーダーのジルチがドラム担当、他2名は識がベース、ケイナがギターと思われる(パーティーモードでは識がギター、ケイナがベースになっている)。結成3日後に喧嘩するなど纏まり間がまるっきりなく、結局解散に。しかしまた結成することもあるがやはり協調性がない。その様子が『パーティーモード』で観られる。なお、『パーティーモード』でのエリカの会話によると駅前のライブハウスでジルチが問題を起こしたことにより、出禁になったという。
元ネタはイー・アル・カンフー
白黒コンビ
彩葉とリリスの学園内での2人の呼び方、白い服を着る彩葉と黒のイメージのあるリリスからきている。
白黒コンビで「オカルト研究部」に所属するが、部員は2人以外いない。活動内容のほとんどは惚れ薬を作ることになっている。
エレキテル
エレキがXenon-世音-にて作り出している自作ののカクテル。IIDXバイブルの時点で21番まであるが、識やデュエルが飲んだところ良い味にならなかったという。名前の由来は自身の名前とエレキテルから。
ホレホレドリンク
彩葉とリリスがシロロ魔術で作った惚れ薬でサイレンを実験台にエレキの作ったカクテルに入れるが、サイレンは「味が違う」とエレキと口論するのみである。
調音戦隊ハイハットマン
アルカディア第一期掲載時に掲載された孔雀のプロフィールにて描かれた特撮で、孔雀は敵役暗黒皇子ピピルチネの役をしている。過去にサイレンはIIDXに負けた罰ゲームでヤラレ役のお歯黒魔人グロンゾンの姿になったことがあり撮影終了後、孔雀とサイレンは撮影時の衣装のまま歌舞伎町で泥酔し警察署に連行されてしまったことがあった。なお、リリスはその2人を追いかけて(実際はサイレン目当て)いたところを彩葉に出会うことになる。
大好き唐揚げ弁当
IIDXバイブルより。識はこの弁当を暖めてもらう際に女性店員に「大好き」と言わせようとするお茶目な一面が見受けられる。
ウサピッド
不思議の国のアリス』に出てくる時計ウサギをモチーフにしたウサギのキャラクター。『ROOTS26』の表紙漫画で、達磨がホワイトデーに津軽にこのぬいぐるみをプレゼントした。このストーリーを基にした『ROOTS26S[suite]Vol.2』第一話では、大きめのテディベアに変更されている。
みすっとらん
『ROOTS26』の天土紹介時にて、天土が口にしていたガイド誌。名前の由来はミシュランから。
究極のハニーマンゴースペシャルフルーツメガ盛りパフェ
『ROOTS26』の天土紹介時にて、天土が頼んだパフェ。






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