ONIシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 09:55 UTC 版)
ONI II -隠忍伝説-
『ONIシリーズ』の第2弾。『I』から数年後の世界を舞台にしており、前作で未消化だったいくつかのストーリーの続きも描かれている。
先述のようにパーティ制が導入されたものの、変身(転身)システムが外されている。ただし、天地丸のみストーリー上転身している場面が存在する(人間状態と戦闘力は変わらず、術も使用可能)。パーティは最大4人で、ストーリーによって自動的に入れ替わる。前列にいるほど攻撃の対象となりやすい。
- ストーリー
- 主人公は京都で退魔師を営む「高野丸(たかやまる)」。高野丸は、京の城を襲った悪しき鬼の退治を依頼される。その鬼との戦いの中で、かつて日本中を震え上がらせた伝説の悪鬼「酒呑童子」が復活しようとしていることを知る。殿様の助言のもと高野山の僧「嵐童」を仲間に迎え、酒呑童子の復活を阻止すべく山へ向かうのだった。
- 登場人物
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- 高野丸(たかやまる)
- 腕利きの退魔師で全国を渡り歩いている少年。両親のことは知らず、祖父の妖奇老に育てられた。旅の中で、自身を天地丸と誤認した妖怪たちに襲われる。
- RPGにおいて主人公の戦闘ポジションが前衛・直接戦闘要員(いわゆる勇者タイプ)が一般的であった頃において、魔法(本作では法術)使いの主人公という珍しいキャラであり、本作の広告などでは「RPG初の魔法使いの主人公!?」と紹介されていた(ただし、実際は剣や槍などを用いた前線での戦闘もこなせるオールマイティなキャラであるが)。
- 『II』では召喚術の使い手だったが、『IV』では新主人公・音鬼丸にその座を譲った。代わりに天狐の化身「黄牙太子(おうがたいし)」に変身できるようになる。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 秘女乃(ひめの)
- 祖父とともに古い神社で占い師をしていた、巫女の少女。祖父が殺され一人で生活していたが、噂を聞きやってきた高野丸たちを占った際、仇の妖怪にたどり着けることがわかったため、旅に同行するようになった。パーティメンバーの出入りが多い本作において、序盤からエンディングまで加入している貴重なメンバー。
- 『II』では11歳という年齢に見合った幼い言動が見られたが、『IV』では落ち着いた女性に成長。高野丸とは互いに好意を抱いており、エンディングで結ばれた。
- 『II』の時点で猫又の血が流れていることが触れられていたが、『IV』において「白麗娘子(びゃくれいじょうし)」への変身が可能となった。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 砦角(さいかく)
- 高野丸と同じく退魔師をしている青年。己の身体を常に鍛えており、かなりの実力を持っている。高野丸と比べると術より腕力を重視したタイプ。ゲーム内でもHPと攻撃力の高い、壁役として活躍する。
- 龍神を父に持っており、『IV』では龍の化身「翠峰龍子(すいほうりゅうじ)」に変身できるようになった。また『II』の時点でも、とある場面で相談コマンドを使用するとグラフィックが龍の化身になっているシーンが存在する(前後の脈絡なく突然グラフィックのみ変わるため、何らかのバグの可能性あり)。
- また、『II』の取扱説明書では28歳と記述されていたが、『IV』では天地丸と同じ歳になっていたため18歳の誤植だったと思われる。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 嵐童(らんどう)
- 高野山の僧。行方不明の妻「真砂(まさご)」を探しており、高野丸に依頼し旅を始める。
- 妖奇老(ようきろう)
- 高野丸の祖父。娘をさらっていった(と誤解している)鬼を探している。天地丸をその鬼だと思い込み殺そうとするが、実は血を分けた孫であり、娘とその鬼は仲睦まじく暮らしていたことが判明、誤解が解け和解した。
- 『II』では旅の先々で邪魔をしに現れるが、『IV』ではパーティメンバーとして戦闘に参加する。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 心衛門(しんえもん)
- えと城城下町の同心。団子と駄洒落の好きな呑気者だが剣の腕は確か。彼の登場する場面では、ユーモラスなやり取りが見られる。『II』では剣士でありながら剣術が使えなかったが、『IV』では使用可能になった。
- ・登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 香薔薇(かばら)・蛇薔薇(じゃばら)
- 母胎にいた頃に呪術をかけられ異形に生まれた、双子の姉弟。姉の香薔薇は身長30cm弱の小美人で法術の使い手、弟の蛇薔薇は身長2m超の巨漢で怪力。
- 呪殺師を生業とし、妖怪たちに依頼されえと城主を標的とした際に護衛に就いた高野丸一行と対決。後に妖怪が母の仇であることが判明し、反逆を企てたことで投獄されており、同じように捕まった高野丸と協力する。『IV』『V』でも親の仇を探して旅をしているが、出番はちょい役程度。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
- からくり弥衛門(からくりやえもん)
- 極度に人を嫌っているからくり技師。からくり人形や船になる小筒を作れる。後に自分も改造(サイボーグ化)して数百年を生き、ワープ装置や時を越える船を発明する。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI III』、『ONI IV』、『ONI V』)
- 望忘仙人(ぼうぼうせんにん)
- 異次元の反桐山(はんとうさん)に住む仙人。麓の「忘却の町」にある記憶をなくす泉を管理しており、記憶を戻す薬「解憶丹(かいおくたん)」を作れる。
- 登場作品(『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)
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