JUPITER (BUCK-TICKの曲)
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メディアでの使用
本作は日本ビクターのCDラジオカセットレコーダー「CDioss」のコマーシャルソングとして使用され、CMには櫻井のみが出演した。CM撮影前の雑誌広告では櫻井のみが掲載されており、メンバーは櫻井の素顔が撮影されていると述べたが櫻井は「まるっきり素顔ってわけじゃないんだけど」と述べている[18]。また、櫻井は広告に関して「まず先に商品がそこにあって、オレが付属品としてあるっていう感じなんですよ」とも述べている[18]。櫻井は一人で出演したことに関して、「一体こいつは誰だっていうのもあるだろうし。ファンの人たちはあまり意外じゃないんだろうけど」と述べながらも「ファンの人ってCMとかどう思うんでしょうね」と評判を気にしている面もあった[18]。
カバー、別バージョン
シングルバージョンはアルバム『狂った太陽』に収録されたバージョンとは異なり、間奏がストリングスメインになっている他にコーラスも少し変更されている。
また、BUCK-TICK自身によるセルフカバー・アルバム『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』(1992年)においてリアレンジ・バージョンが収録されている。ヤガミトールによれば、同アルバムにおいてシングルとしてリリースした楽曲は基本的に手を加えないという方針をメンバー間で決定していた[19]。星野は自身のデモテープ制作時よりも「比べもんにならないくらい、豪華に変身してくれた曲」、「荘厳な曲になった」と述べている[19]。冒頭のグレゴリオ聖歌のような男性コーラス部分は原曲の歌詞の一部分をラテン語に訳したものを歌っており、また原曲においてストリングスが使用されていた箇所をコーラスに差し替えた上、女性ボーカルもシングル版とは別の人物を起用している[20]。星野はシングル版の女性コーラスよりも滑らかな雰囲気が出せたとも述べている[19]。しかし、同アルバムは当初『狂った太陽』の楽曲は収録しない意向であったが、レコード会社側からの要請によりベスト・アルバムとしての商品価値を持たせるために本作も収録せざるを得なくなり、アレンジに苦心した結果挿入された冒頭のコーラスに対して、インタビュアーからは「苦肉の策」と指摘されている[21]。
他アーティストによるカバーは以下に列挙する。
- DuelJewel - コンピレーション・アルバム『CRUSH! -90's V-Rock best hit cover songs-』(2011年)収録[22]。
- MUCC - トリビュート・アルバム『PARADE II 〜RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK〜』(2012年)収録[23][24]。
- シド - トリビュート・アルバム『PARADE III 〜RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK〜』(2020年)収録[25][26][27]。
シングル収録曲
全作詞: 櫻井敦司、全編曲: BUCK-TICK。 | |||
# | タイトル | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「JUPITER」 | 星野英彦 | |
2. | 「さくら」 | 今井寿 | |
合計時間: |
- ^ a b オリコンチャート・ブック アーティスト編 1997, p. 265.
- ^ BUCK-TICK ~since 1985-2011~ 2011, p. 27- 「BUCK-TICKの26年間の足跡ストーリー1985-2011」より
- ^ B-T DATA 2013, p. 92- 「BIOGRAPHY 1984-2013」より
- ^ ヤガミトール 2018, p. 146- 「三.BUCK-TICK」より
- ^ BUCK-TICK ~since 1985-2011~ 2011, p. 28- 「BUCK-TICKの26年間の足跡ストーリー1985-2011」より
- ^ a b 別冊カドカワ 2018, p. 27- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 櫻井敦司」より
- ^ a b c 別冊カドカワ 2018, p. 88- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 星野英彦」より
- ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 95.
- ^ a b 星野英彦 2012.
- ^ a b c d WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 91.
- ^ WORDS BY BUCK-TICK 2002, pp. 99–100.
- ^ “BUCK-TICKのシングル売上ランキング”. オリコンニュース. オリコン. 2022年5月28日閲覧。
- ^ “CATALOGUE 2005:BUCK-TICK”. HMV&BOOKS online. ローソンエンタテインメント. 2010年2月11日閲覧。
- ^ “あなたの好きな「BUCK-TICK」のシングルはどれ?【人気投票実施中】(投票結果)”. ねとらぼ調査隊. アイティメディア (2022年3月21日). 2022年5月28日閲覧。
- ^ a b 別冊カドカワ 2018, p. 89- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 星野英彦」より
- ^ a b c d e f g h WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 99.
- ^ a b c d e BUCK-TICK CLUB会報 NO.18 1991.
- ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 100.
- ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 101.
- ^ WHAT's IN? 1993, p. 3- 「SELF LINER NOTES '92 〜1992年のBEST50CD全曲解説〜」より
- ^ 市川哲史 1992.
- ^ “気鋭のV系バンドが集結! 史上初の〈V-ROCK〉カヴァー集が登場”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2010年11月11日). 2022年5月28日閲覧。
- ^ “BUCK-TICKトリビュートにcali≠gari、ポリ、氣志團ら13組”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。
- ^ “BUCK-TICKトリビュート・アルバム、7/4発売&13組の参加アーティスト発表”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。
- ^ “BUCK-TICKトリビュートアルバム第3弾『PARADE III ~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~』2020年1月29日発売”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2019年10月21日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “BUCK-TICKトリビュート詳細解禁!椎名林檎、BRAHMAN、DIRらがカバーするのは”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年11月22日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “BUCK-TICK、トリビュートアルバムの収録曲発表&ジャケ写は宇野亞喜良が担当”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2019年11月22日). 2022年3月21日閲覧。
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