JUPITER (BUCK-TICKの曲) 背景

JUPITER (BUCK-TICKの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 03:18 UTC 版)

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BUCK-TICKは4枚目のアルバム『TABOO』(1989年)をリリースした後、「TABOO TOUR」と題したコンサートツアーを同年3月22日立川市市民会館公演から4月20日高知県立県民文化ホール公演まで、13都市全13公演を実施した。その後もツアーは継続して行われる予定であったが、高知県立県民文化ホール公演終了後の4月21日に、羽田空港に到着した際にLSD使用による麻薬取締法違反容疑でメンバーの今井寿が逮捕されることとなった。この件を受け、本来であれば5月31日群馬音楽センターにて最終公演が行われる予定であった同ツアーは、残り19本の公演すべてが中止となった。また、今井以外のメンバーは全員半年間の活動自粛となった。

謹慎明けの同年12月20日にBUCK-TICKは「バクチク現象」と題した復活コンサートを群馬音楽センターにて実施、さらに12月29日には同じく「バクチク現象」と題して初となる東京ドーム公演を実施、4万3000人を動員した[2][3][4]。その後に復帰作となる5枚目のアルバム『悪の華』(1990年)をリリースし、続けてコンサートツアー「悪の華 TOUR」を同年3月2日大宮ソニックシティ公演から6月26日群馬音楽センター公演まで、当時のBUCK-TICKとしては史上最大となる47都市全53公演が行われた[5]。しかし、ツアー中の4月15日櫻井敦司の母が死去したことが伝えられた。櫻井はBUCK-TICKの復帰とともに親孝行が出来ると思っていた矢先の出来事であり、母親の病状や余命について櫻井の兄は把握していたが、櫻井に対しては心配させたくないとの思いからすべて伏せられていた[6]。櫻井は悔しいという思いを抱え、同ツアーのことは何も思い出せないと後に述べている[6]


  1. ^ a b オリコンチャート・ブック アーティスト編 1997, p. 265.
  2. ^ BUCK-TICK ~since 1985-2011~ 2011, p. 27- 「BUCK-TICKの26年間の足跡ストーリー1985-2011」より
  3. ^ B-T DATA 2013, p. 92- 「BIOGRAPHY 1984-2013」より
  4. ^ ヤガミトール 2018, p. 146- 「三.BUCK-TICK」より
  5. ^ BUCK-TICK ~since 1985-2011~ 2011, p. 28- 「BUCK-TICKの26年間の足跡ストーリー1985-2011」より
  6. ^ a b 別冊カドカワ 2018, p. 27- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 櫻井敦司」より
  7. ^ a b c 別冊カドカワ 2018, p. 88- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 星野英彦」より
  8. ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 95.
  9. ^ a b 星野英彦 2012.
  10. ^ a b c d WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 91.
  11. ^ WORDS BY BUCK-TICK 2002, pp. 99–100.
  12. ^ BUCK-TICKのシングル売上ランキング”. オリコンニュース. オリコン. 2022年5月28日閲覧。
  13. ^ CATALOGUE 2005:BUCK-TICK”. HMV&BOOKS online. ローソンエンタテインメント. 2010年2月11日閲覧。
  14. ^ あなたの好きな「BUCK-TICK」のシングルはどれ?【人気投票実施中】(投票結果)”. ねとらぼ調査隊. アイティメディア (2022年3月21日). 2022年5月28日閲覧。
  15. ^ a b 別冊カドカワ 2018, p. 89- 帆苅智之「PERSONAL INTERVIEW 変化と進化の座標 星野英彦」より
  16. ^ a b c d e f g h WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 99.
  17. ^ a b c d e BUCK-TICK CLUB会報 NO.18 1991.
  18. ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 100.
  19. ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 101.
  20. ^ WHAT's IN? 1993, p. 3- 「SELF LINER NOTES '92 〜1992年のBEST50CD全曲解説〜」より
  21. ^ 市川哲史 1992.
  22. ^ 気鋭のV系バンドが集結! 史上初の〈V-ROCK〉カヴァー集が登場”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2010年11月11日). 2022年5月28日閲覧。
  23. ^ BUCK-TICKトリビュートにcali≠gari、ポリ、氣志團ら13組”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。
  24. ^ BUCK-TICKトリビュート・アルバム、7/4発売&13組の参加アーティスト発表”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。
  25. ^ BUCK-TICKトリビュートアルバム第3弾『PARADE III ~RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK~』2020年1月29日発売”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2019年10月21日). 2022年3月21日閲覧。
  26. ^ BUCK-TICKトリビュート詳細解禁!椎名林檎、BRAHMAN、DIRらがカバーするのは”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年11月22日). 2022年3月21日閲覧。
  27. ^ BUCK-TICK、トリビュートアルバムの収録曲発表&ジャケ写は宇野亞喜良が担当”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク (2019年11月22日). 2022年3月21日閲覧。





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