首振り式エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 02:45 UTC 版)
首振りエンジンは弁装置を必要とせず、直接シリンダーに給排気する単純な構造のエンジンである。シリンダーが揺動する事でシリンダーの給排気口が固定された側の吸気口と排気口の間を移動し、それぞれに重なった時に給排気が行われる。 首振りエンジンは現在では主に玩具や模型で使用されるが、かつては実用的な船舶や小型の定置式蒸気機関や小型の蒸気機関車等で使用された。構造が単純で安価に作れ、同規模のシリンダーを持つ他の種類のエンジンよりも小型化できたことが動力機関としての長所だった。
大型化、高出力化に適さない構造であることや、蒸気が高圧になると側面から漏れやすいことが短所とされるが、過剰な圧力が逃げやすいのは模型における安全弁の代わりにもなる。
- ^ Roly Williams (2003-2010) Live Steam Toys - A Users Guide, published by the author
- ^ Odegard, Gordon (May 1976). “Filer & Stowell logging locomotives”. モデル・レイルローダー 43 (5): 46 - 49 .
- ^ Historic Researches on Dewey Bros. Loco
- 1 首振り式エンジンとは
- 2 首振り式エンジンの概要
- 3 運転
- 4 水圧機関
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