轟轟戦隊ボウケンジャー
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概要
スーパー戦隊シリーズ第30作の記念戦隊。「冒険」をメインテーマとして[1][2]トレジャーハンティングがモチーフになっており、地球に眠る宝「プレシャス」を巡る、正義と悪の争奪戦を描く。大きな特徴が、戦隊の目標が「敵組織の打倒」ではないことである[出典 1][注釈 1][注釈 2]。ボウケンジャーの第一任務はあくまでプレシャスの保護で、敵との戦いも「プレシャスを悪事のために狙う者の排除」として展開される。同時に「乗り物」も本作品におけるモチーフの一つであり[3][4]、登場した巨大メカは当時最多の18種類に及ぶ。タイトルの「轟轟」は、主要なモチーフである「車」の文字が多いことからつけられた[3]。
作劇上のもう一つの特徴が、「ゴードム文明」「ジャリュウ一族」「ダークシャドウ」「クエスター」といった、複数の敵組織が並行して存在することである[3]。第三勢力的な存在は過去作にも何度か登場したが、「組織」としての敵が複数存在するのは初めてであり、時にはボウケンジャーと敵組織で三つ巴や四つ巴の戦いも展開される[注釈 3]。日笠は、敵が入れ替わることにより物語のテイストが変化することへの期待があったと述べている[5]。また、メインライターの會川昇は自身の趣味も反映されたと述べている[6]。
30作目の記念企画として、エンディング後には全30戦隊を順に紹介するミニコーナーが挿入された(詳細は後述)[5]。日笠は、企画内容への自信から過去の戦隊との関わりは物語には取り入れず、周辺環境としてお祭り要素を取り入れたとしている[5]。
注釈
- ^ 東映プロデューサーの日笠淳は、この点について「地球侵略に飽きたから」と述べている[5]。
- ^ メインライターの會川昇は、企画時にイメージソースとして菊地秀行の小説エイリアンシリーズを挙げている[6]。
- ^ 書籍『宇宙船 YEAR BOOK 2007』では、敵組織を複数登場させることで物語をボウケンジャーと敵組織との対立構造に集約させず、戦隊の行動目的が敵組織の打倒ではないことを成り立たせていると解説している[3]。
- ^ アナログ放送ではサイドカットせずに、レターボックス放送とした。Vシネマ作品は従来の4:3サイズで制作されている。
- ^ 東映エグゼクティブプロデューサーの鈴木武幸は、テレシネ後のフィルムは廃棄していたと証言しており、この時期のテレビ番組としては贅沢な体制であったと述べている[7]。
- ^ 後に屋内ステージである、シアターGロッソでの公演に変更され、現在に至る。
- ^ 書籍『轟轟戦隊ボウケンジャー超全集 上巻』では、188カ所の支部と14カ所のミュージアムが存在し、ボウケンジャーの他にも4組の秘密チームがいると紹介している[10]。
- ^ Task.24で閉館後の館内をチェックする菜月の姿が見られる。
- ^ 書籍『轟轟戦隊ボウケンジャー超全集 上巻』では、プレシャスの大規模な保管庫が日本を含め世界に6ヶ所存在すると紹介している[10]。
- ^ Task.29ならびに47では人間時の姿としても出演。
- ^ Task.4では「マサキ」とクレジットされていた。
- ^ 最終話のエンディングクレジットではミスター・ボイス名義。
- ^ 石垣は、女形として一流だからもったいなかったと述べている[13]。
- ^ 石垣は、舞台がないときに遊ばせておくのがもったいなかったと述べている[13]。
- ^ 會川は自身が起用された理由について、日笠の方向性が従来のスーパー戦隊とは異なっていたことからシリーズの経験が浅い方が良かったのではないかと推測している[6]。
- ^ 裏モチーフはバリブルーン[36]。
- ^ 裏モチーフはキングブラキオン[36]。DVDvol.1のデザインギャラリーでは究極大獣神をモチーフと記述している。
- ^ 裏モチーフは旋風神[36]。
- ^ 裏モチーフはバクレンオー[37]。
- ^ 裏モチーフは轟雷神[37]。
- ^ 裏モチーフはバトルフィーバーロボ[37]。
- ^ 裏モチーフはギンガイオー[38]。
- ^ 裏モチーフはビクトレーラー[38]。
- ^ 裏モチーフはギガライノス[39]。
- ^ 裏モチーフはギガフェニックス[39]。
- ^ 裏モチーフはブイレックスロボ[39]。
- ^ 裏モチーフは剛龍神[39]。
- ^ 裏モチーフは風雷丸[39]。
- ^ 裏モチーフはブルタウラス[39]。
- ^ 裏モチーフはダイムゲン[40]。
- ^ 裏モチーフは龍星王[41]。
- ^ 裏モチーフはウォンタイガー[41]。
- ^ 2006年6月18日は「第106回全米オープンゴルフ選手権大会」3日目放送のため休止。
- ^ 2006年7月2日は「第64回全米女子オープンゴルフ選手権大会」3日目放送のため休止。
- ^ 裏モチーフはライブロボ[40]。
- ^ 裏モチーフはギャラクシーメガ[40]。
- ^ 裏モチーフはダイナロボ[40]。
- ^ 裏モチーフはライナーボーイ[42]。
- ^ 裏モチーフはキラーオー[42]。
- ^ 裏モチーフは大神龍[42]。
- ^ 裏モチーフはファイブロボ、スーパーファイブロボ[42]。
- ^ 裏モチーフはマジレジェンド[42]。
- ^ 裏モチーフはマジキング[42]。
- ^ 裏モチーフはサンバルカンロボ[43]。
- ^ 裏モチーフはマックスマグマ[43]。
- ^ 裏モチーフはキングピラミッダー[43]。
- ^ 裏モチーフはダイデンジン、デンジタイガー[43]。
- ^ 裏モチーフはアバレンオー[43]。
- ^ 裏モチーフはスーパー隠大将軍、デカレンジャーロボ[44]。初期デザインに要素が含まれている。
- ^ 裏モチーフはガオハンター[45]。
- ^ 裏モチーフはギャラクシーロボ[45]。
- ^ 裏モチーフはグレートファイブ[45]。
- ^ 裏モチーフはガンマジン[45]。
- ^ 2006年12月31日は「やじうまプラス号外版」放送のため休止。
- ^ 裏モチーフはジェットガルーダ[45]。
- ^ 裏モチーフはマックスオージャ[45]。
- ^ 裏モチーフはオーレンジャーロボ[45]。
- ^ 裏モチーフはオーブロッカー[46]。
- ^ 最終話のみ「Last Task」と表記。
- ^ そのため、『秘密戦隊ゴレンジャー』や『救急戦隊ゴーゴーファイブ』『魔法戦隊マジレンジャー』のように、ロゴの一部がカットされている作品が存在した。
- ^ 例外として、テレ朝チャンネルでの初回放送やKSBでの再放送時のように、本コーナーがそのまま放送されたケースもある。
出典
- ^ a b 超全集 上 2006, p. 83, 「東映プロデューサー日笠淳氏独占手記」
- ^ 宇宙船YB 2007, p. 16.
- ^ a b c d e f g h i 宇宙船YB 2007, p. 57
- ^ a b 21st 6 2017, pp. 4–5
- ^ a b c d e f g 21st 6 2017, p. 5, 「INTERVIEW ボウケンジャーの真実 日笠淳」
- ^ a b c d e f 21st 6 2017, p. 32, 「スーパー戦隊制作の裏舞台 會川昇」
- ^ a b 21st 6 2017, p. 3, 鈴木武幸「スーパー戦隊その戦い」
- ^ 「宇宙船」Vol.121 2008夏[復活2号](ホビージャパン刊)内の會川昇へのインタビュー (P.106) より。
- ^ a b 学研の図鑑 2021, pp. 72–73, 「轟轟戦隊ボウケンジャー」
- ^ a b 超全集 上 2006, p. 79, ミスターボイス直撃インタビュー!!
- ^ 21st 3 2017, p. 29, 「特集企画 スーパー戦隊その極意 Volume3 ドラマに必須、パーマネントセット」.
- ^ a b 赤の伝説 2012, p. 151.
- ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 191–198, 「第5章 プレイヤーからアクション監督への転身 18 石垣広文」
- ^ a b 仮面俳優列伝 2014, pp. 37–46, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 03 蜂須賀祐一」(東映ヒーローMAX vol.33掲載)
- ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 61–70, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 05 清家利一」(東映ヒーローMAX vol.32掲載)
- ^ a b “福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 超全集 下 2007, p. 86
- ^ “今井靖彦のプロフィール”. 2011年5月4日閲覧。
- ^ “轟轟戦隊ボウケンジャー 第10話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 81–90, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 07 今井靖彦」
- ^ @gibson_703の2022年3月25日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ @gibson_703の2022年7月3日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ “高岩成二『ボウケンジャー』OPでボウケンブラックだった ボウケンシルバー・出合正幸も驚き「初めて知りました」”. ORICON NEWS. (2023年4月4日) 2023年4月7日閲覧。
- ^ a b “轟轟戦隊ボウケンジャー 第8話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 71–80, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 06 竹内康博」
- ^ “轟轟戦隊ボウケンジャー 第5話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ “轟轟戦隊ボウケンジャー 第25話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ “そういえば・・・”. 「motoブログ」(中川素州公式ブログ) (2009年2月16日). 2011年4月29日閲覧。
- ^ “BOUKENGER Interview「第28回 菅野莉央」”. 東映ヒーローネット. 2011年5月17日閲覧。
- ^ a b MOTO55Vのツイート(1362706343518294018)
- ^ “轟轟戦隊ボウケンジャー 第20話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ “ホッ・・・”. 「motoブログ」(中川素州公式ブログ) (2009年9月25日). 2011年4月29日閲覧。
- ^ @gibson_703の2018年3月2日のツイート- X(旧Twitter)
- ^ a b “轟轟戦隊ボウケンジャー 第18話”. 轟轟戦隊ボウケンジャー 東映公式サイト. 2011年5月17日閲覧。
- ^ 『東映ヒーローMAX』vol.35、辰巳出版、2010年、57頁
- ^ a b c 百化繚乱 下 2012, p. 249.
- ^ a b c 百化繚乱 下 2012, p. 250.
- ^ a b 百化繚乱 下 2012, p. 251.
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- ^ 百化繚乱 下 2012, p. 245.
- ^ “2007年3月期(平成19年3月期)決算短信 補足資料” (PDF). バンダイナムコゲームス (2007年5月9日). 2011年8月12日閲覧。
- ^ “2007年3月期(平成19年3月期)第1四半期決算短信 補足資料” (PDF). バンダイナムコゲームス (2006年8月8日). 2011年8月12日閲覧。
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