軍用機の命名規則 (イギリス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 00:58 UTC 版)
命名
実際の名称は航空省か海軍省によって、発注時に決定される。名称は、ある一定のパターンに基づいていたり、頭韻を踏んでいることが多かった。
- 4発の重爆撃機は主要な都市や町の名前: ショート スターリング、ハンドレページ ハリファックス、アブロ ランカスター
- 同じ傾向の名称を単一メーカーが続けることもある: ホーカー ハリケーン、ホーカー タイフーン、ホーカー テンペスト(全て風関係)
- 飛行艇は沿岸に位置する町の名前が与えられた: サンダース・ロー ラーウィック、ストランラー、ショート サンダーランド
- (地上基地から飛び立つ)海上哨戒機は海洋探検家にちなんだ名称: アブロ アンソン、ハドソン、アブロ シャクルトン
- 既存航空機の海軍向け派生型は海(シー; Sea)を前に付ける: シーハリケーン、シーファイア、シーベノム
- まれにデ・ハビランド シービクセン、ホーカー シーフューリーのように空軍が発注をキャンセルして海軍向けの名称しかない機種も存在する
- それ以外の海軍機は海と何らかの関係がある: スーパーマリン ウォーラス、ブラックバーン スクア、フェアリー ガネット
- 雷撃機は魚の名前が与えられる: シャーク、フェアリー ソードフィッシュ、フェアリー バラクーダ
- 訓練機は教育、大学、その他に関連した名前が与えられる: オックスフォード、ハーバード、バリオール
時には、VC-10 や HS.125 のように、メーカーが付与した記号がそのまま型名として採用されることもあった。
ジェット推進・後退角翼・核兵器などの急速な導入に伴って、新型の4発ジェット爆撃機のヴァリアント、バルカン、ヴィクターは頭文字に"V"が付けられた(3Vボマー)。
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