第36回スーパーボウル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:54 UTC 版)
結果
試合
カート・ワーナーはパス365ヤードを投げ、これは自身の持つ記録、第34回スーパーボウルでの414ヤードに次いでスーパーボウル史上第2位の記録である。一方トム・ブレイディはパス145ヤードにとどまり、これはスーパーボウルMVPを受賞したQBの中で3番目に低い数字である(最も少なかったのはダラス・カウボーイズのロジャー・ストーバックで119ヤード)。リーディング・ラッシャーはペイトリオッツのRBアントワン・スミスで92ヤードで、ラムズはフォークが76ヤードでチームのリーディング・ラッシャーとなったが、いずれもTDはなかった。リーディング・レシーバーはラムズのアズ・ザヒヤ・ハキームで5キャッチ90ヤード、次いでペイトリオッツのトロイ・ブラウンが6キャッチの89ヤードであった。ラムズはトータルヤード、タイム・オブ・ポゼッションでペイトリオッツを上回ったが、ペイトリオッツは奪った3つのターンオーバーを全て得点に結び付け、またターンオーバーは犯さなかった。
この試合は最後のプレーで勝利が決定したスーパーボウル唯一の試合である。また最終的には敗れたものの、第4Qでのカムバックとしてはこの試合でのラムズによる14点差からのカムバックはスーパーボウル史上最大の記録である。また第4Qで10差以上からの同点劇は第34回スーパーボウル以来NFL史上2度目のことであった。
MVP
MVPにはペイトリオッツのQBトム・ブレイディが選ばれたが、これにはファンによる後押しがあった[3]。MVPを選ぶ19票のうちメディア関係者には15票が与えられ、ジョン・マッデンらはブレイディに投票したが4票、一方チームメートのタイ・ローが5.5票、アダム・ビナティエリには5票が入った。結果はファン投票に委ねられ、40万人に及ぶ投票の結果はブレイディが29.02%、ビナティエリが28.74%でブレイディに軍配が上がった[3]。その差はわずか0.28%であった。ファン投票でトップに立ったブレイディは残りの4票を独占してキャデラック・エスカレードを手にした。ブレイディは当時のスーパーボウル制覇QBの最年少記録を塗り替えるとともに、QBとして史上最年少スーパーボウルMVPとなった。
- ^ http://tvbythenumbers.com/2009/01/18/historical-super-bowl-tv-ratings/11044
- ^ “HOT OFF THE GRIDIRON #68”. 2010年8月16日閲覧。
- ^ a b “Fan vote helps Brady eke out MVP”. St. Petersburg Times (2002年2月8日). 2008年3月22日閲覧。
- ^ “Top 10 Super Bowl Halftime shows”. SI.com. 2009年2月1日閲覧。
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