石狩川源流部の支流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 23:54 UTC 版)
大雪湖より上流の支流
- 石狩沢(いしかりさわ)
- 石狩川の源流にあたる沢。石狩岳西斜面に源を発し、初め西流する。標高1,540 m付近で右岸より滝が合流しているが、これは登山者に「石狩岳直登沢」と呼ばれているもので、これを遡れば石狩岳頂上への最短ルートとなる。標高1,200 m付近で南より小さな沢が合流する。標高約1,130 mで南よりペテトク沢が合流した後は北流し、1,040 m付近で左岸より来るクチャンベツ川と合流する。この合流点以降を「石狩川」と称する。
- クチャンベツ川
- 五色岳南東斜面の五色ヶ原付近に源を発し、沼ノ原の北麓を東流する。途中標高1,200 m付近、1,130 m付近で小さな沢を右岸より合流する。1,100 m付近で南よりニシキ沢を合流し、のちは北寄りに進路を変え、1,040 m付近で石狩沢と合流する。
- 標高1,080mまで右岸に林道が整備されており、以降は沼ノ原へ向かう登山道がある。名前はアイヌ語の「クチャンペッ」kuca-un-pet「狩小屋・のある・川」より。
- ニシキ沢
- ペテトク沢から尾根一つ挟んで東を北流し、クチャンベツ川に合流する。
- ヌタプカンベツ川
- 忠別岳南斜面、および五色岳北斜面にそれぞれ源を発する3本の沢が標高1,530 m付近で合流し、東流する。1,370 m付近で左岸より、1,260 m付近、1,160 m付近で右岸より沢を合わせる。1,020 m付近で沼の原橋をくぐり抜け、1,015 m付近で石狩川本流左岸に合流する。長さ約8 km。
- シビナイ川
- 忠別岳北東斜面に源を発し東流する。標高1,200 m付近で左岸から小さな沢を合わせる。1,000 m付近で左岸よりシビナイ第二沢が合流する。標高900 m付近でシビナイ第一沢を左岸より合わせてまもなく、石狩川本流左岸に合流する。
- 川の名はアイヌ語の「シ・ピ・ナイ」から来ており、「真の・小石・沢」の意である。
- シビナイ第二沢
- シビナイ第一沢
- 音更沢川(おとふけざわがわ)
- 音更山西斜面に源を発し北流、標高1,070 m付近で右岸に沢が合流してのちは北西流する。標高890 m付近で本流右岸に合流する。
- ヤンベタップ川
- 忠別岳東斜面より北流する忠別沢が源流。忠別沼付近に水源を持つ沢が標高1,250 m付近で左岸より合流。平ヶ岳東麓の扇ヶ原湖沼群より流出した川が1,210 m付近で左岸より合流。白雲岳と松浦岳の間に源を発し南流する沢が1,180 m付近で左岸より合流。1,100 m付近で左岸に合流する沢の1 kmほど上流に大雪高原温泉がある。松浦岳東斜面より南西流するエイコノ沢川を920 m付近で左岸より合わせ、880 m付近で石狩川に合流する。長さ約12 km。
- 川沿いに林道が通じており、終点の大雪高原温泉[1]が周辺の山々への登山口となっている。川の名はアイヌ語の「ヤム・ペッ・タ・ㇷ゚」(冷たい・川・汲む・もの)から[2]。
- エイコノ沢川
- 松浦岳(北)からシバ山(南)へ広がる急斜面(標高1,470 m付近)より源を発し、北東流。1,325 m付近より同じ急斜面(1,430 m)より源を発した沢と合流し、南東流する。また松浦岳に源を発した二つの短い沢が1,435 m付近で合流し南東流左岸を流れる沢と合流する。1,145 m付近で左岸よりその沢と合流する。1,125 m付近で左岸より沢と合流後更に南東流し、ヤンベタップ川と合流。
- 天幕沢川
- エイコノ沢川北東の尾根(標高1,070 m前後)に源を発した二つの沢が930 m付近で合流し南東流。855 m付近で右岸より沢と合流後820 m付近で石狩川に合流する。
- 1 石狩川源流部の支流とは
- 2 石狩川源流部の支流の概要
- 3 大雪湖より上流の支流
- 4 大雪湖に合流する支流
- 5 脚注
固有名詞の分類
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