石川県 政治

石川県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:27 UTC 版)

政治

  • 知事:馳浩(2022年(令和4年)3月27日 - 、1期目)

財政

2007年(平成19年)度
  • 財政力指数 0.45 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)11自治体中3位
2006年(平成18年)度
  • 財政力指数 0.42153 - IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)9自治体中5位
  • 標準財政規模 2761億円
  • 普通会計歳入 5094億円
  • 普通会計歳出 5014億円
  • 経常収支比率 92.8
  • 実質公債費比率 13.4%
  • 人口 1人当たりの地方債現在高 94万2178円 普通会計分のみ
  • ラスパイレス指数 100.9
  • 地方債等の残高 1兆2480億円 (連結会計)
  1. 普通会計分の地方債 1兆1016億円
  2. 上記以外の特別会計分の地方債 661億円
  3. 第三セクター等の債務保証等に係る債務 803億円
2005年(平成17年)度
  • 財政力指数 0.40 - IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)14自治体中1位
2004年(平成16年)度
  • 財政力指数 0.38 - IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)13自治体中2位

経済・産業

石川県の産業( 3部門)別就業者数の推移(1950年 - 2005年)[9]
年次 就業者数(人) 構成比 (%)
総数 第一次
産業
第二次
産業
第三次
産業
第一次
産業
第二次
産業
第三次
産業
1950年(昭和25年) 450,593 236,845 93,715 119,786 52.6 20.8 26.6
1960年(昭和35年) 496,132 184,668 140,981 170,399 37.2 28.4 34.3
1970年(昭和45年) 545,127 120,003 184,535 240,275 22.0 33.9 44.1
1980年(昭和55年) 567,684 62,602 193,667 311,169 11.0 34.1 54.8
1990年(平成2年) 606,265 39,104 212,034 354,325 6.4 35.0 58.4
2000年(平成12年) 614,694 24,572 197,578 388,073 4.0 32.1 63.1
2005年(平成17年) 596,324 23,237 176,786 389,749 3.9 29.6 65.4

2008年(平成20年)の県内総生産は4兆6,114億円(名目)で、国内総生産に対する割合は0.93%となっている。一人当たり県民所得は281万8千円で、一人当たり国民所得(275万4千円)を2.3%上回っている[104]

2005年(平成17年)の就業者数は596,324人であり、このうち第一次産業は23,237人 (3.9%)、第二次産業は176,786人 (29.6%)、第三次産業は389,749人 (65.4%) となっている。戦後間もない1950年(昭和25年)には第一次産業に52.6%が従事しており、産業構造は大きく変化している[9]。石川県の産業構造は、第二次産業の中でも製造業の割合が高く、また製造業の中でも従業者の過半数が一般機械や電気機械などの機械関連で働いていることが特徴である[10]。1人当たりの生産用機械器具製造業出荷額では全国1位となっている[11]

農林水産業

農業産出額は2008年(平成20年)で583億円[11] であり、1985年(昭和60年)の1,087億円の54%に相当する水準まで減少している。作付面積では2004年(平成16年)で水稲72%、野菜9%、豆類5%、果樹3%となっており、稲作が中心である。の品種別ではコシヒカリが70%強を占めている。野菜では販売額の16%を占めるスイカが最も多く、次いでダイコンの13%となっている。果樹ではナシが販売額の50%を占め、ブドウの24%が次に多い。乳牛肉牛採卵鶏の飼育頭数は減少傾向にあるが、農家1戸当たりでみると乳牛は全国4番目、豚は全国6番目に多い[105]

水田が減少している金沢平野(白山市)

地域の特徴を活かした農産物のブランド化が図られている。加賀野菜は金沢地区で戦前から栽培されていると認められた野菜である。金時草、加賀太きゅうり、加賀れんこん、源助だいこん、打木赤皮甘栗かぼちゃなど15品目が認定されている[106]。能登野菜は能登地方の風土を活かして生産された伝統野菜、特産野菜のことで中島菜、沢野ごぼう、金糸瓜など13品目が認定されている[107]。果樹では、石川県農業総合研究センターが開発した新種のブドウがルビーロマンと命名され、高級ブドウとして販売されている[108][109]。県内で飼育された黒毛和種の肉牛のうち品質の高いものは能登牛と認定する制度が設けられている[110]。このほか、コメの新品種ひゃくまん穀フリージアの新品種エアリーフローラ、梨の新品種加賀しずくがいずれも石川県によって開発され、新たな特産品となっている。

林業産出額は2008年(平成20年)で28.6億円となっており、1985年(昭和60年)の69.2億円の41%まで減少している。このうち木材生産は16.5億円、特用林産物は12.1億円である。一方で木材供給量に占める県産材の割合は1975年(昭和50年)の18%から、2009年(平成21年)の39%に上昇している。樹種別原木の生産量では、2009年(平成21年)でスギが全生産量の84%を占め、次いで能登ヒバ8%、マツ4%となっている[111]。なお能登ヒバは能登地方で産出されるアテ(ヒノキアスナロの地方名)のブランド名である[112]。2009年(平成21年)の特用林産物の生産量は生シイタケが853トンと最も多く、次いでエノキタケ208トン、ナメコ169トンなどとなっている。1975年(昭和50年)に約2,000トンを生産した木炭は113トンにまで減少している[111]

地物の海産物が並ぶ近江町市場(金沢市)

海面漁業・養殖業の生産は、2005年(平成17年)で60,306トン、219億円である。これは本州日本海側の12府県では生産量で3番目、生産金額で1番目に多い[113]。2010年(平成22年)の魚種別の漁獲量ではカタクチイワシが最も多く、次いでスルメイカブリマアジハタハタカレイズワイガニ(ベニズワイガニを含む)、サワラマダラなどが多い[114]。2008年(平成20年)のブリの漁獲量は都道府県別で最多である[115]。海面養殖業の生産量は2005年(平成17年)で2,560トンとなっており、七尾湾でのカキ養殖がほとんどを占めている。内水面漁業では、アユが主だが、渓流でヤマメイワナカジカ、湖沼でコイフナが生産されている[113]。また、水産加工品の生産量は、2009年(平成21年)でかまぼこ類が13,942トン、生鮮冷凍水産物が6,136トン、水産物つくだ煮類が1,267トンなどとなっている[116]

水産物のブランド化に向けた取組も見られる。毎年11月から2月にかけて能登半島沿岸域の定置網で水揚げされる7kg以上のブリは天然能登寒ブリとして出荷される[117]。また、石川県で水揚げされるのズワイガニのうち品質が良いものは加能ガニとされ、専用のタグが取り付けられる。なお、石川県ではメスのズワイガニは香箱ガニと呼ばれている[118]。石川県漁業協同組合が定める「石川の四季のさかな」は、春はカレイ、サヨリ、夏はイカ、秋はアマエビ、冬はブリ、ズワイガニ、香箱ガニである[119]。輪島市は、日本で最もふぐの漁獲量が多いことから、同市が能登ふぐとブランド化し、知名度向上などに力を注いでいる。

製造業

コマツ製の油圧シャベル

石川県の製造品出荷額等は2010年(平成22年)で2兆3,558億円となっている。同年以前20年間で最高だった2007年(平成19年)の2兆8,743億円に比べると18%減少している。産業別では電子部品が5,112億円と22%を占めて一番多い。次いで生産用機械が4,307億円 (18%)、情報通信機器1,931億円 (8%)、繊維1,806億円 (8%)、食料品1,340億円 (6%) などとなっている。市町別にみると、小松市が4,874億円で最も多く、白山市4,118億円、金沢市3,585億円、能美市2,197億円、川北町2,096億円など加賀地方に集中している[120]

建設機械では小松市を創業地とするコマツがある。建設機械の国内シェアで1位、世界シェアではキャタピラーに次いで2位を誇る。市内にはコマツの工場やその関連企業も多く、企業城下町を形成している。

電気機器分野では白山市の EIZOコンピュータ用ディスプレイ、金沢市のアイ・オー・データ機器はコンピュータの周辺機器の生産を行っている。かほく市に本社を置く PFU富士通の完全子会社であり、イメージスキャナの生産では世界トップシェアである。また、金沢村田製作所など村田製作所の関連企業も多く、電子部品の生産が盛んである。

石川県の企業はニッチ市場で活躍する製造業が多いのが特色である。金沢市内に本社を置く津田駒工業織機で世界シェア1位、澁谷工業は飲料の瓶詰め装置で国内シェア1位、石野製作所回転寿司#コンベアの国内シェアの大半を生産している。また、加賀市の大同工業は二輪車後輪駆動用チェーン月星製作所は二輪車用スポークで、いずれも国内シェアの大部分を占める。

伝統工芸が盛んであることも特徴である。金沢市で生産されている金沢箔金箔の国内シェアの98%以上を占めている(銀箔の国内シェアは100%)。地域ブランドとして知名度の高い輪島市の輪島塗[121] は、国が伝統工芸品として指定する漆器の中で生産量が最大である[122]。この他にも、加賀地方で作られる九谷焼、加賀市の山中塗、金沢市の金沢漆器、金沢仏壇、加賀友禅、白山市の牛首紬、美川仏壇、七尾市の七尾仏壇、輪島市の能州紬、珠洲市の珠洲焼などが生産されている。

石川県内19市町の製造品出荷額等(2010年)[120]
単位:億円
4,874 4,118 3,585 2,197 2,096 1,679 1,364 756 590 555 407 381 242 233 181 102 92 71 35
小松市 白山市 金沢市 能美市 川北町 加賀市 かほく市 宝達志水町 志賀町 七尾市 羽咋市 津幡町 中能登町 野々市町※ 輪島市 珠洲市 能登町 穴水町 内灘町
※現・野々市市

商業・サービス業

商業の中心である香林坊(金沢市)

商業年間商品販売額は2007年(平成19年)で4兆1,576億円である。このうち卸売業が2兆8,182億円、小売業が1兆3,394億円となっている。卸売業では飲食料品卸売業(8,082億円)、機械器具卸売業(7,667億円)が多い。小売業では各種食料品小売業(1,763億円)、百貨店総合スーパー(1,402億円)などの生活関連のほか、自動車小売業(1,861億円)、燃料小売業(1,700億円)といった自動車関連が多くなっている[123]

市町別では金沢市が67%(2兆7,869億円)を占めている。次いで野々市町(現・野々市市。以下同)10%(2,662億円)、白山市9%(2,530億円)、小松市9%(2,384億円)となっており、金沢市を中心に加賀地方に偏在している。能登地方で最も多い地域は七尾市5%(1,477億円)である。商業集積地別では香林坊商店街(414億円)、武蔵商店街(237億円)、近江町市場商店街(118億円)など金沢市中心部への集積が顕著であるが、車社会を反映して近郊の国道沿いに位置する金沢市の諸江地区商店街(120億円)、杜の里商店会(119億円)、野々市町の御経塚サティ(現・イオン御経塚)周辺商店街(156億円)、白山市のフェアモール松任周辺商店街(153億円)などの販売額が多い点も特徴の一つである。また、2006年(平成18年)にJR金沢駅前に開業した金沢フォーラス周辺商店街の販売額が65億円となっており、既存の金沢百番街(96億円)、ポルテ金沢周辺商店街(19億円)などと合わせ、JR金沢駅前が新たな商業集積地となっている[123]

近年は、北陸新幹線の開業効果により、金沢市街地を中心に片町きららなどの商業施設がオープン・リニューアルしたケースが多かった。また新幹線開業の影響で金沢駅前地区の開発も進んでいる。[要出典]

アルビスといった地場スーパー、クスリのアオキなどに代表される地場ドラッグストアに加え、県外資本のスーパー、ドラッグストアの出店も盛んだ。[要出典]

2017年には、北陸最大級のショッピングモールイオンモール新小松がオープンし、2015年に開業した富山県小矢部市三井アウトレットパーク北陸小矢部などとともに、県内の商業の流れを変えている。[要出典]

その反面、能登地方を中心に、商店街の空き店舗などが目立ち、商店街の衰退などが問題視されている。

山中温泉(加賀市)

2003年(平成15年)度のサービス業事業所(民営)の収入額は1兆221億円となっている。業種別では映画館劇場遊園地などの娯楽業(2,220億円)が最も多く、次いでホテル旅館などの宿泊業(1,227億円)、一般飲食店(1,091億円)となっている[124]。北陸新幹線開業後は、市街地を中心にホテルの開発ラッシュが進んでいる。

石川県を訪れた観光客は2010年(平成22年)で2,150万人、観光消費額は2,717億円と見込まれている。県内を金沢地域、白山地域、加賀地域、能登地域に区分した場合、それぞれ金沢地域は815万人585億円、白山地域は99万人73億円、加賀地域は557万人874億円、能登地域は683万人1,185億円となっている。金沢地域は県内客の割合 (47%) や日帰り客の割合 (69%) が比較的高いことが特徴である。また関東からの県外客が多くなっている。能登地域は58%が県外客で関東、近畿中京から同程度の入り込みがある。加賀地域は県外客の割合 (69%) や宿泊客の割合 (45%) が高い。特に関西からの入り込みが多いという特徴が見られる。宿泊地別で多いところは、金沢市内の宿泊施設228万人、加賀地域では山代温泉85万人、山中温泉53万人、片山津温泉44万人、粟津温泉30万人、能登地域では和倉温泉89万人などである。また、観光客の利用が多い施設は、金沢地域では兼六園170万人、金沢21世紀美術館158万人、金沢城公園107万人、白山地域では白山比咩神社67万人、加賀地域では木場潟公園59万人、いしかわ動物園33万人、能登地域では能登食祭市場80万人、気多大社72万人、輪島朝市71万人、千里浜69万人、のとじま臨海公園水族館45万人などである[13]

2015年3月14日に、開業した北陸新幹線の開業によって、県内の観光客は大きく増加した。特に関東地区からの客層がほとんどであるが、これにより金沢市のメディア露出が増えたことなどから、関西や中京などからも増加している。増加している地域は金沢地区が中心であるが、能登地区や加賀地区にもその影響は及んでいる。兼六園や金沢21世紀美術館などでは、新幹線効果で過去最大の入園・入館者数を記録した。

県内の主要企業

石川県発祥の企業

工場を置く主要企業

生活・交通

石川県警察本部(金沢市)

警察

消防

ライフライン

電力

上水道

  • 石川県環境部水道企業課 - 能登島以南の7市5町(能美市・川北町を除く)に水道用水を供給。
  • 金沢市企業局 - 金沢市内に供給

都市ガス

  • 金沢市企業局 (13A) - 金沢市内に供給
  • 小松ガス (13A) - 小松市内に供給

交通

石川県の交通は、空港と港湾が加賀地方と能登地方にそれぞれ整備され、鉄道道路が県庁所在地の金沢市を中心として加賀地方を東西に、また能登地方に向けて北方に延びている。

空港


小松空港(小松市)

能登空港(輪島市)

港湾

金沢港の石油岸壁(金沢市)
重要港湾
地方港湾

鉄道

金沢駅(金沢市)

県内の普通列車の本数は金沢市近郊[126] 以外日中毎時1本以下となっている。

道路

金沢外環状道路の山側幹線(金沢市)
高速自動車国道(高速道路)
自動車専用道路
一般国道
有料道路
石川県道

バス

北陸鉄道の路線バス
路線バス

医療・福祉

能登地方の救急医療を担う公立能登総合病院[127](七尾市)

教育

金沢大学(金沢市)

マスメディア

新聞

テレビ局

ケーブルテレビ

石川県は、北陸3県の中で唯一TXN系列局を除く4系列の民放テレビ局がある。また、県内のケーブルテレビ局では他県の放送局の区域外再放送を行っていない[注釈 7]。そのためか、ケーブルテレビ普及率は3県で最も低い[129]

ラジオ局

FM補完中継局

情報誌

  • 月刊北國アクタス(北國新聞社)
  • Zouss(ザウスマガジン社)
  • 學都(都市環境マネジメント研究所)
    • なお、福井県のタウン情報誌『月刊URALA』(ウララコミュニケーションズ)も一部地域で流通している。

フリーペーパー


注釈

  1. ^ 石川県では他の都道府県と異なり県章を定める告示が無いため、県旗のデザイン部分を「県旗標章」として代用している。標章として使用する際の配色は特に定められていないが、慣例的にセルリアンブルーや金色が使用される。
  2. ^ 「県の花」でなく「郷土の花」の呼称を使用している。
  3. ^ 各市町村内の町名には「ちょう」と読むものもある。例:金沢市南町(みなみちょう)
  4. ^ 南加賀土木総合事務所の所管区域は、能美郡および能美市のうち手取川河川区域が除かれ、石川土木総合事務所の所管区域とされている。
  5. ^ なお、鳳至郡2町(穴水町、門前町)を鳳町とする合併協議は白紙撤回されている。
  6. ^ 発見したのは、土器石器を集めるのが趣味だった高校生。 彼が住む灯台笹(とだしの)の丘陵で土器や石器約20点を採取した中に打製の旧石器が含まれていた。 その石器は木の葉状に整形された槍先に用いる尖頭器1点とナイフ形石器5点であった。 これを旧石器と見分けたのは当時の高校教諭。 その後この遺跡が発掘され、片刃石器や掻器が発掘されている。
  7. ^ かつては一部のCATVで行っていたが2011年7月24日の地デジ完全移行までにすべて終了した。

出典

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