渋谷区立臨川小学校 渋谷区立臨川小学校の概要

渋谷区立臨川小学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 01:37 UTC 版)

渋谷区立臨川小学校
Rinsen Elementary School

臨川小学校
(2015年2月12日撮影)
北緯35度38分57.55秒 東経139度42分59.86秒 / 北緯35.6493194度 東経139.7166278度 / 35.6493194; 139.7166278座標: 北緯35度38分57.55秒 東経139度42分59.86秒 / 北緯35.6493194度 東経139.7166278度 / 35.6493194; 139.7166278
過去の名称 第一大学区東京府第二中学区第29番公立小学臨川学校
渋谷町立臨川尋常小学校
東京市臨川尋常高等小学校
東京市立臨川国民学校
国公私立の別 公立学校
設置者 渋谷区
設立年月日 1877年(明治10年)12月1日
共学・別学 男女共学
学期 2学期制
学校コード B113211300019
小学校コード 213030
所在地 150-0012
東京都渋谷区広尾一丁目9番17号
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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概要

臨川小学校は、渋谷小学校千駄ヶ谷小学校に次ぐ第3番目の創立になる古い学校である。同校の設立は渋谷小学校設立の刺激を受けたと考えられる点が多分にある。

学校周辺は、北西の渋谷方面に國學院大學、北の青山方向に日本赤十字社医療センター日本赤十字看護大学広尾キャンパス、聖心女子大学東京女学館など、東方向に有栖川宮記念公園フランス大使館ドイツ大使館等、学校や大使館が多く存在する地域である。主要な交通路は東京メトロ広尾駅、及び山手線恵比寿駅があり、恵比寿駅から徒歩の場合約8分~10分ほどの場所に位置する。校地南側を明治通りが走る。

沿革

経緯

臨川小学校は、渋谷区内の小学校の中で3番目に歴史が古く、1877年(明治10年)12月1日、第一大学区東京府第二中学区第29番公立小学臨川学校として設立された。当時の敷地は祥雲寺 (渋谷区)の寺領で、明治初期は豊多摩郡渋谷町大字下渋谷に属していた。1877年に寺の持畑地が学校の敷地となる[1]

設立経緯については、土地の古老柴田久左衛門の語るところによれば「上に渋谷小学校ができたのだから、下渋谷もつくろう」という話が有志の間に持ち上がって設立が計画され、設置の場所、設立に対する費用について検討が進められた。地元有志の発起によって進められた建設計画は着々とその実を結び、設立費用に関する寄付金は一口当り30円から最低1円に至るまで65口におよび、その内には数名をもって一口の寄附とするものなどを含んでいたのであるが、総額は実に540円が寄せられた。これは、この当時としては村の財政比しても相当に大きな比重となることから考えれば、この地域の人々がたとえ有力者の勧奨があったにもせよ、学校建設に熱意を持っていたと考えることは至当であろう[1]。 

東京府に提出された「設立願書」によってその詳細を見るならば、学校位置は第二中学区内第二九番小学区第七区一小区下渋谷村一七一番地とあり、これは現在とほほ同じであって、創立の時から場所が変わらないのは同校のみである。敷地坪数は下渋谷村祥雲寺持畑1200坪の内の305坪であって、その内の155坪は学校敷地として下附、150坪を借地とし、その敷地に45.5坪草葺平屋建ての校舎を建設したのである。教室は4室で12畳が2教室、24畳が1教室でいずれも板敷きであり、四方は障子であった。教師控室、世話掛り子使詰所の両室は共に6畳でやはり障子張りであることは、寺子屋の大きいものと考えてもよいであろう。このような姿は明治初期における小学校に共通のものであったとされている[1]

年表
  • 1877年(明治10年)12月1日 - 第一大学区東京府第二中学区第29番公立小学臨川学校として創立した[2]
  • 1908年(明治41年)1月1日 - 渋谷町立臨川尋常小学校と名称変更。
  • 1932年(昭和7年)10月1日 - 東京市編入と共に東京市臨川尋常高等小学校と名称変更。
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 東京市立臨川国民学校と名称変更。
  • 1947年(昭和22年)4月1日 - 文部省令により東京都渋谷区立臨川小学校と名称変更。
  • 1977年(昭和52年)6月30日 - 渋谷区特別研究奨励校研究発表を行った。

建て替え計画

渋谷区は2022年(令和4年)、教育目標や長寿命化計画を踏まえ、「未来の学校のコンセプト」と「新しい学校施設整備に当たっての考え方」の概要をまとめ、「渋谷区新しい学校づくり整備方針(2023年3月)、渋谷区立小学校と中学校の建て替えロードマップ」を発表した[3]

  • 工事期間(解体1年、建築2年) - 2029年度(令和11年)〜 2031年度(令和13年)

教育方針

教育目標[4]
「礼儀正しく思いやりのある人間」「社会に貢献しようとする人間」「個性と創造力豊な人間」
小学校の児童数と教員数[5]
年度 児童総数 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 教員数 職員数
平成23年 145人 13人 27人 21人 42人 18人 24人 17人 7人
平成24年 143人 20人 17人 28人 22人 41人 15人 18人 7人
平成25年 150人 24人 18人 15人 28人 22人 43人 17人 7人
平成26年 149人 34人 24人 24人 17人 29人 21人 17人 6人
平成27年 169人 46人 31人 23人 22人 17人 30人 19人 5人
平成28年 202人 59人 48人 31人 24人 23人 17人 18人 5人
平成29年 246人 48人 64人 49人 35人 25人 25人 23人 5人
平成30年 284人 64人 48人 63人 47人 38人 24人 22人 5人
令和元年 327人 60人 62人 55人 61人 49人 40人 23人 6人
令和2年 338人 62人 54人 58人 54人 60人 50人 24人 5人
令和3年 356人 70人 63人 55人 60人 50人 58人 23人 5人
令和4年 366人 75人 71人 57人 56人 59人 48人 26人 5人
令和5年 365人 52人 74人 70人 56人 54人 59人 28人 2人

  1. ^ a b c 『渋谷区史・中巻』(学制時代の公立学校、東京都渋谷区、昭和41年2月28日。)の一部引用。
  2. ^ 東京都教育委員会 - 平成27年度東京都公立学校一覧、参考資料。[1]
  3. ^ 『渋谷区教育委員会』「渋谷区『新しい学校づくり』整備方針、学校施設の未来像と建て替えロードマップ(概要版)」渋谷区、2023年3月、2023年7月21日閲覧
  4. ^ 渋谷区 - 広報紙しぶやの教育NO,103(4月発行)、庶務部庶務係[2]
  5. ^ 東京都教育委員会「令和5年度 公立学校統計調査報告書」統計・調査、2023年10月26日、2023年10月30日閲覧
  6. ^ 渋谷区教育委員会 - 学務課放課後クラブ推進係放課後クラブ
  7. ^ 渋谷区教育委員会 - 学務課学校事業係[3][リンク切れ]
  8. ^ a b 渋谷区教育委員会 - 学校案内・各種手続[4]
  9. ^ 渋谷区教育委員会 - 学校別通学区域(中学校)[5]


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