機殿神社 神麻続機殿神社

機殿神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 16:25 UTC 版)

神麻続機殿神社

神麻続機殿神社
所在地 三重県松阪市井口中町
位置 北緯34度33分45.9秒 東経136度36分4.2秒 / 北緯34.562750度 東経136.601167度 / 34.562750; 136.601167
主祭神 神麻続機殿鎮守神
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神麻続機殿神社全景

神麻続機殿神社の祭神は近年は神麻続機殿鎮守神とされることが多いが、麻績部の祖先の天八坂彦命(あめのやさかひこのみこと)とする伝承がある。

荒妙の奉織

荒妙の奉織

荒妙は神麻績機殿神社境内の八尋殿で奉織される。男性の織子は毎朝8時に出勤する。白衣白袴を着用し、指先を荒らさないようにするのは和妙の奉織と同様である。織機に縦糸を取り付け、横糸を糸巻き機で巻いた後に水に浸ける。

かつては近辺の松阪市御麻生薗(みおぞの、神宮の麻園に由来する地名とされる)産の麻を使用していたが、現在は奈良県奈良市月ヶ瀬産の麻を使用している。

910本の縦糸で幅1尺(約30cm)、長さ4丈1尺(約12.4m)の荒妙を織る。作業は織子4人で行なう。1人が織機を操作し、1人は伸子(しんし)を張り替え、残りの2人は織機の左右両側で待機し、糸が切れたら繋ぐ。

麻糸の引張り強度は湿度で大きく変化する。湿度が低いと特に切れやすくなってしまうが、逆に高すぎてもやや切れやすくなるため、奉織の進み具合は天候に大きく影響される。通常5-6日で織り終わるが、作業が遅れると蝋燭の灯りを頼りに夜遅くまで作業し、10日ほどかかることもあるという。

織り上げた荒妙は数日乾燥させ、御衣奉織鎮謝祭まで八尋殿に安置される。




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