森の石松 森の石松の概要

森の石松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 08:21 UTC 版)

森の石松まつり (静岡県周智郡森町)

なお、現在語り継がれている石松は、清水次郎長の養子になった天田五郎の聞き書きによって出版された『東海遊侠伝』によるところが大きく(つまりお手盛りの伝記[1])、そこに書かれて有名になった隻眼のイメージは、同じく清水一家の子分で隻眼の豚松と混同していた、または豚松のことを石松だと思って書かれたともいわれており、石松の人物像はおろか、その存在すら信憑性が疑われている。しかし、「遠州っ子」(1980年ひくまの出版・刊)の森の石松にまつわる記事には、出所後の晩年を興行主として相撲や芝居などの開催を仕切っていた清水次郎長と会ったことのあるという人が、次郎長が森の石松のことを聞かれて涙したと語っていたことなどの記述があるため、森の石松が実在の人物なのか、それとも空想上の人物なのか、ますますわからなくなっている。


  1. ^ 『任侠の群像』p.61,66
  2. ^ 後述の「馬鹿は死ななきゃ直らない」は二代目広沢虎造の浪曲から登場し、その以前の講談や虎造以前の浪曲(玉川勝太郎など)にはないものである
  3. ^ 一方、伯山から直に教わったものは、二代目玉川勝太郎が得意とし、現在も玉川門下に継承されている
  4. ^ “二番札所 曹洞宗 橘谷山 大洞院”. 遠州三十三観音霊場. http://enshu33.com/all-guide/大洞院/ 2012年5月7日閲覧。 
  5. ^ 青鉛筆 『朝日新聞』1978年(昭和53年)9月2日朝刊、13版、23面
  6. ^ 沢竜二 / 男の激情、CDJournal - 2019年12月7日閲覧。


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