昇降計 概要

昇降計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 14:06 UTC 版)

概要

[要検証]

ダイアフラム式昇降計
1. 断熱容器
2. 外部からの静圧
3. 小穴で静圧に接続
4. 静圧に接続(直接)
5. ダイアフラム
6. ギアで指針が動く

昇降計は、高度の変化に伴う空気圧(静圧)の変化を検出することで、高度の変化率を測定する。最も単純な構造では、高感度の空気流量計を経由して外部の大気に接続された空気ボトルからなる。航空機が高度を変えると外部の大気圧が変化して、空気ボトル内の圧力と機外の圧力が同じになるように空気が出入りする。ここで気流の速度と向きが測定され、操縦士に表示される。航空機の上昇(または降下)速度が速ければ速いほど、気流は速くなる。ボトルから空気が流れ出しているのなら、航空機の高度が上がっていることを示す。ボトルに空気が流れ込んでいるのなら、航空機が降下していることを示す。

より新しい設計では、圧力センサを使って大気の静圧を直接測定し、気流の測定ではなく気圧の変化で高度の変化を直接検出する。この設計では空気ボトルが必要無いので、小型化することができる。気温の変化に影響されるボトルが無く、接続チューブで漏れが起きる恐れも少なくなるため、信頼性が高い。

このような、航空機の高度の変化による静圧の変化を検知して高度の変化率を測定するものは、「非補償型」昇降計と呼ばれている。動力機に取り付けられる場合は、「垂直速度計(vertical speed indicator)」または「VSI」と呼ばれることが多い[要出典]。滑空機に取り付けられる場合は、「バリオメータ(variometer)」と呼ばれることが多い[要出典]

「慣性指示」のVSIやILVSIは、(動力機の)旋回中に起きる相対的な重力加速度を補正し、上昇や下降での誤指示を取り除くために適切な機械的補正が行なわれる[要出典]




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