岡村天満宮 境内

岡村天満宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 18:36 UTC 版)

境内

境内の様子

根岸駅弘明寺などからの路線バスの天神前バス停近くの、岡村交番前の交差点から南に入る道に石の鳥居がかかる。岡村公園に向かう坂の途中で、左手に見える二の鳥居をくぐり石段を登ると岡村天満宮の境内となる[13]。境内には針塚や筆塚の碑、石の撫牛がある。当地はの景勝地で知られ、境内に梅の木が植樹されているほか、隣接する岡村公園にも梅林が開設されている。

岡村は、フォークデュオゆずのメンバーの出身地で知られる。伊勢佐木町横浜松坂屋の屋上にあったゆずの壁画は、2008年に同百貨店が閉店になったのち地元有志が設置場所を探したところ、岡村天満宮の宮司がこれを快諾。境内に移設されている。ゆずの岩沢厚治は、境内にある岡村幼児園の出身である[14]

西瓜天神

西瓜天神(すいかてんじん)は、岡村天満宮で作られている郷土人形である。大正末期に蒔田在住の人形師村沢春吉が、両袖を跳ね上げ、切ったスイカを思わせる形状の陶器製人形を試作し、本神社に持参した。この人形は信仰の対象として授与されることになったが、戦争により途絶えた。戦後、粗悪な模造品が出回るようになったが、戦前の正規品は手元に残っておらず復活できずにいた。1932年、民家の神棚から見つかり、陶器店の手によって再び作られるようになった[12]。後継者難から製作が中断された時期もあったが、1990年ごろより宮司と人形職人により復活し、1月23日の初天神祭で販売されている[15]

交通

脚注

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参考文献

  • 磯子区観光協会『磯子七福神めぐり』、1992年1月5日、14頁。
  • 磯子区制50周年記念事業委員会『磯子の史話』、1978年6月30日。
  • 「岡村」『新編武蔵風土記稿』巻ノ78久良岐郡ノ6、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763986/42

注釈

  1. ^ 「龍珠院持」『新編武蔵風土記稿』[2]

出典

  1. ^ 磯子の史話 1978, p. 392.
  2. ^ a b 新編武蔵風土記稿.
  3. ^ 磯子の史話 1978, p. 393.
  4. ^ 磯子の史話 1978, pp. 565–566.
  5. ^ 磯子の史話 1978, p. 216.
  6. ^ a b 磯子の史話 1978, pp. 221–222.
  7. ^ 磯子の史話 1978, p. 568.
  8. ^ 横浜市内に点在する杉山神社を全社制覇! vol.1”. はまれぽ.com (2012年11月29日). 2018年2月8日閲覧。
  9. ^ 磯子の史話 1978, pp. 393–394.
  10. ^ 磯子の史話 1978, pp. 394–395.
  11. ^ 磯子の史話 1978, pp. 223–228.
  12. ^ a b 磯子の史話 1978, pp. 395–396.
  13. ^ 磯子の史話 1978, p. 391.
  14. ^ “デビュー 祝 20周年 ゆずの素めぐり 磯子区岡村 岡村天満宮”. タウンニュース 金沢区・磯子区版. (2017年8月24日). https://www.townnews.co.jp/0110/2017/08/24/395599.html 2018年2月5日閲覧。 
  15. ^ “西瓜天神の製作がピーク 岡村天満宮初天神で販売”. タウンニュース 磯子区版. (2014年1月23日). https://www.townnews.co.jp/0111/2014/01/23/222034.html 2018年2月8日閲覧。 
  16. ^ 磯子七福神めぐり 1992, p. 14.


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