小島藩 参考文献

小島藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 01:12 UTC 版)

小島藩(おじまはん)は、駿河国庵原郡有渡郡安倍郡に所領があった[1]石高1万石の小藩 [注釈 1]で、元禄年間の立藩から幕末まで滝脇松平家が11代にわたって治めた。藩庁は庵原郡小島村(現在の静岡県静岡市清水区小島本町)の小島陣屋


注釈

  1. ^ 藩領三十ケ村は池田村の九百石が最高で、一村の禄高は千石以下
  2. ^ なお、松會版や山泉堂、須原屋版の武鑑での在所(陣屋所在地)の記載は、立藩以降から少なくとも享保3年(1718年)までは「駿州阿部入」であったが、享保17年(1732年)の武鑑で「駿州小島」となり、以降は「駿州小島」「駿州庵原郡小島」といった表記で定着する。
  3. ^ 安倍郡9か村(柳新田村・池ヶ谷村・有永村・南村・羽高村・北村・東村・河合村・河合新田村)、庵原郡2か村(瀬名川村・鳥坂村)、有渡郡1か村(上足洗村)[5]
  4. ^ 安倍郡2か村(南沼上村・北沼上村)、庵原郡11か村(小河内村・中河内村・清地村・小島村・谷津村・吉原村・布沢村・土村・長尾村・平山村・広瀬村)、有渡郡5か村(中島村・西脇村・西島村・下島村・池田村)[5]
  5. ^ 中島村・西島村・西脇村・下島村は元禄11年(1698年)頃「京都紅葉山ニ於テ妖怪退治ノ功ニヨリテ千石余御加増ノ節」に領地となった。大里村誌上巻
  6. ^ 「従来この地方は天領・旗本領・大名領・寺社領が乱立的に対立し土地の管理・支配(実質的な意味での)をめぐって、はなはだ不安定な状態を呈していた」関口宏行・小島藩と陣屋址『城No.22』(東海古城研究会、1965年)より引用
  7. ^ 享保14年(1729年)から明和8年(1769年)までの昌信のころの財政状況のダイジェストは訳注・吉澤勝弘『白隠禅師法語全集 第四冊 夜船閑話』(禅文化研究所、2000年)のP255~P259に分かりやすく記載されている
  8. ^ 『ふるさと百話 三巻』(静岡新聞社、1998年、P95)の中の小島藩略記によると「専売制をとり得なかった」とある
  9. ^ 直臣団の内訳は上級家臣団(蔵米知行)22人、中級武士(金子高及扶持米受給者)22人、下級武士(扶持米受給者)18人、その他を加えて100人程度。※関口宏行・小島藩と陣屋址『城No.22』(東海古城研究会、1965年)より
  10. ^ 大里村雑下巻(三)
  11. ^ 恋川春町は幕府から目を付けられており、死因にも自刃説がある、ということにも留意する必要がある。

出典

  1. ^ 二木謙一監修・工藤寛正編「国別 藩と城下町の事典」(東京堂出版、2004年9月20日発行)320ページ
  2. ^ a b 若林淳之. “小島藩”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2021年1月28日閲覧。
  3. ^ 『寛政重修諸家譜』巻二十。国民文庫版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.105
  4. ^ 『寛政重修諸家譜』巻二十。国民文庫版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.109
  5. ^ a b c d e 小島藩② 滝脇松平家”. ききょうの丘. 静岡市立清水小島小学校 (2013年8月6日). 2021年1月31日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 『寛政重修諸家譜』巻二十。国民文庫版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.110
  7. ^ a b c 麻機誌をつくる編集委員会『麻機誌』(1979年、P120)
  8. ^ a b 「小島藩(近世)」『角川地名大辞典(旧地名)』静岡県(JLogos)
  9. ^ 麻機誌をつくる編集委員会『麻機誌』(1979年、P122、P138)
  10. ^ 『江戸三百藩大名列伝』小学館、2018年、p121
  11. ^ 『寛政重修諸家譜』巻二十、国民図書版『寛政重修諸家譜 第一輯』p.111
  12. ^ 小島藩⑫ 家紋”. ききょうの丘. 静岡市立清水小島小学校 (2013年8月16日). 2021年1月31日閲覧。
  13. ^ 特別企画 小島龍津寺展』(フェルケール博物館、1996年)、pp.7, 13
  14. ^ 静岡古文書研究会『新川事件の真相 駿州庵原郡瀬名村』(2010年、P62) 、[1]静岡市立清水小島小学校 小島藩⑪領地と大名配置
  15. ^ 『静岡縣安倍郡誌』(1914年)
  16. ^ 麻機誌をつくる編集委員会『麻機誌』(1979年、P121)
  17. ^ 「瀬名の郷蔵と番屋」内掲示物による。出典は平山村に伝わる「今昔萬記録」
  18. ^ 麻機誌をつくる編集委員会『麻機誌』(1979年、P150)
  19. ^ 『小島村誌』(1913年)
  20. ^ 『小島村誌』(昭和三十六年)P196
  21. ^ 龍津寺”. 龍津寺. 2022年2月4日閲覧。
  22. ^ 龍津寺”. 駿府 静岡市. 公益財団法人 するが企画観光局. 2022年2月4日閲覧。
  23. ^ 小島町文化財を守る会『小島の史跡、文化財所在図』(2007年)
  24. ^ a b 『小島村誌』(1961年) P178
  25. ^ 小島陣屋御殿書院(小島町文化財資料館)展示物
  26. ^ あえて地獄に落ちる”. 管長のページ. 円覚寺. 2022年2月4日閲覧。
  27. ^ 吉澤勝弘・訳注『白隠禅師法語全集 第四冊 夜船閑話』(禅文化研究所、2000年)p253
  28. ^ 笠井文保 1982, pp. 26, 29.
  29. ^ a b 笠井文保 1982, p. 26.
  30. ^ 静岡古文書研究会『新川事件の真相 駿州庵原郡瀬名村』(2010年、P40)
  31. ^ 静岡古文書研究会『新川事件の真相 駿州庵原郡瀬名村』(2010年、P57)
  32. ^ 『小島村誌』(1961年)
  33. ^ 『西奈村誌2』(1913年)
  34. ^ 『大里村誌・下巻(1)』






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