定員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 02:54 UTC 版)
船舶の定員
船は、定員超過や積載量超過をすることにより復原性を失い転覆しやすくなる。日本では、1933年(昭和8年)に船舶安全法が成立して定員などが規定されるようになったが、終戦後の混乱や意識の低さにより、大幅な定員超過を原因とする転覆事故が多発した。詳細は海難事故の一覧の項を参照のこと。
日本で発生した定員超過を原因とする主な事故
- 音戸瀬戸連絡船転覆(1932年) - 広島県音戸町と呉市を結ぶ連絡船が転覆。死者・行方不明者29人。定員23人の船に6倍近くの137人を乗せていたもの[6]。
- 第十東予丸沈没事故(1945年) - 愛媛県伯方島沖合で連絡船が転覆。死者・行方不明者397人。定員210人の船に3倍以上の乗客を乗せていた。
- 河口湖ボート転覆(1949年) - 河口湖で遊覧ボートが湖で転覆。死者16人。定員20人の船に44人を乗せていたもの[7]。
- 内郷丸遭難事件(1954年) - 相模湖で遊覧船が転覆。死者22人。定員19人の船に約4倍の78人を乗せていたもの[8]。
脚注
関連項目
参考文献
- 『大都市交通網の整備にかかわる調査研究報告書』運輸経済研究センター 1984年
- 『都市交通年報』運輸政策研究機構
- 「第11章 駅の旅客流動」『鉄道システムへのいざない』共立出版 2001年4月
- 日本工業標準調査会:データベース検索-JIS検索 E 7103 通勤用電車-車体設計通則
- 加藤浩徳「都市鉄道の混雑率の測定方法」(PDF)『第3回 鉄道整備等基礎調査報告シンポジウム』 運輸政策研究機構 2005年3月14日
- ^ a b 井上孝司『車両研究で広がる鉄の世界』秀和システム、2010年、55頁
- ^ a b 井上孝司『車両研究で広がる鉄の世界』秀和システム、2010年、273頁
- ^ 混雑度の目安『国土交通省鉄道局』公式サイト内
- ^ 『鉄道日本一!事典』2011年4月
(乗車率)180パーセントを超える区間から抽出 - ^ 都市鉄道の混雑率調査結果を公表(平成30年度実績)、国土交通省、2019年11月17日閲覧。
- ^ 『呉市史 第5巻』pp.245 昭和63年3月31日 呉市史編纂委員会編
- ^ 「乗り物のの定員超過 実情と対策をきく」『日本経済新聞』昭和29年10月10日11面
- ^ 「定員の四倍が乗船」『日本経済新聞』昭和29年10月9日11面
- >> 「定員」を含む用語の索引
- 定員のページへのリンク