天永寺 (名古屋市) 天永寺 (名古屋市)の概要

天永寺 (名古屋市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 07:09 UTC 版)

天永寺護国院
護国院の山門
所在地 愛知県名古屋市北区楠味鋺2-732
山号 味鏡山
宗派 真言宗智山派
本尊 薬師如来
創建年 天平年間(729年〜749年)
開基 伝・行基
中興年 1111年
中興 西弥上人
正式名 天永寺護国院
別称 みかがみ不動
文化財 千手観音二十八部衆(重要文化財
尊勝種子曼荼羅図(市指定文化財)
仏眼曼荼羅図(市指定文化財)
法人番号 6180005001499
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味鋺神社に隣接し、当寺の住職は味鋺神社の神主を兼ねていたと伝わる[1]。本尊は薬師如来、脇侍は不動明王である[2]。周辺には味鋺古墳群がある。

本尊の薬師如来は行基の作と伝わる。千手観音二十八部衆像は重要文化財。古鏡や大般若経600巻などの寺宝がある[3]

由来

境内

味鏡山の由来

寺の北西にあった玉池から鏡が出たためこれを鏡池と呼ぶようになり、さらに鏡池の水が美味で延命の良薬になることから、池の味に准じて「味鏡の郷」と呼ばれるようになったいう説、「味鋺」の書き間違いという説がある[4]

天永寺の由来

1111年天永2年)に鳥羽天皇から「護国院」の名称を賜った時の年号から名付けたと言われる[1]

歴史

境内

不動堂の不動明王
  • 本堂
  • 不動堂 - 旧本堂。不動明王を祀る。庇には天井画が描かれている。
  • 観音堂
  • 六角堂
  • 山門(四天王門)
  • 鐘楼
  • 手水舎
  • 石棺 - 境内の東側にある石地蔵は近くの岩屋堂古墳(名古屋市北区東味鋺)から出土した石棺から作られたと伝わる[4][注釈 1]
  • みかがみ地蔵尊

文化財

重要文化財

  • 千手観音二十八部衆

市指定文化財

  • 尊勝種子曼荼羅図
  • 仏眼曼荼羅図

脚注

参考文献

  • 大下武『城北線歴史歩き 小さな小さな鉄道の旅 春日井・清須・名古屋』大巧社、習志野、2007年6月。ISBN 978-4-924899-68-1OCLC 1202284051 

外部リンク


注釈

  1. ^ 岩屋堂古墳は現存しておらず、詳細な場所も不明[4]

出典

  1. ^ a b c d 大下武 2007, p. 69.
  2. ^ a b なごやの今昔”. 2021年8月12日閲覧。
  3. ^ 味鏡山 天永寺護国院(てんえいじごこくいん)”. 名古屋市. 2021年8月12日閲覧。
  4. ^ a b c 大下武 2007, p. 70.


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