境界戦機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 03:07 UTC 版)
登場兵器
八咫烏の兵器
ケンブ KENBU | |
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型式番号 | YM-02[27] |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m[27] |
重量 | 9.6t[27] |
武装 | 60mm携行機関砲×1 超熱振式戦闘直刀×1 腕部超熱振式戦闘爪×1 盾付短剣×1 |
搭乗者 | 椎葉アモウ |
- YM-02 ケンブ
- アモウが搭乗する近接戦闘型MAILeS[4]。機体色は白と赤。四国支部がブレンゾン社から受領した新型機だが、組み立て前に支部が壊滅したため、パーツの状態で廃墟化した施設の工場内に放置されていた。発見者であるアモウがガイの協力を受けて組み立てと調整を行ない、肩部など使用不能となっていたパーツをほかのAMAINのパーツで代用した未完成状態で起動する。「八咫烏」と合流後は、オーバーホールとともに本来の武装やパーツを組み込んだ完成形となる。I-LeSであるガイのサポートと、軽量化されたフレームによって、従来機をしのぐ高機動性を発揮する[27]。ほかの同型機にはない特殊機能として、機体への過負荷を引き換えに性能を飛躍的に高めるリミッター解除形態「フルブーストモード」が設定されている。
- 武装は、ほぼすべての現用兵器の装甲を貫通可能な銃火器「60mm携行機関砲」、刀身に高熱と高速振動を発生させることで敵装甲を容易に切断する刀剣「超熱振式戦闘直刀」。これらの武装は背部ウェポンラック両側面のアームに接続されており、携行時に取り出しやすいようアームが展開する。未完成状態では、左腕に短剣付きの補助装甲である攻防一体の「盾付短剣」を装備。ただし、これは本格的な武装ではないため、攻撃力・防御力ともにさほど高くはない[27]。のちに、ブレンゾン社から展開式の格闘用クローである「腕部超熱振式戦闘爪」が供給される[8]。
ケンブ斬 KENBU ZAN | |
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型式番号 | YM-04[28] |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.8m[28] |
重量 | 11.5t[28] |
武装 | 超熱振式戦闘長刀×1 40mm腕部機関砲×1 |
搭乗者 | 椎葉アモウ |
- YM-04 ケンブ斬(ケンブざん)
- 第2部に登場。大破したケンブの後継機。外装はケンブに似せつつ内部仕様を全面的に刷新しており、あらゆる面でケンブを大幅に上回る性能を発揮する。特に機動性の向上は目覚ましく、ケンブでの実戦経験を積んだガイの判断機能が加わることで、従来のAMAIMや兄弟機のMAILeSたちを凌駕する瞬発力を発揮する。さらに機体出力の向上に伴い、従来機ではあつかえない重量級の武装を使いこなせる[28]。
- 武装は、ケンブの戦闘直刀を超える長さと重量をもつ「超熱振式戦闘長刀」と、着脱式の「40ミリ腕部機関砲」[28]。
ジョウガン JOGAN | |
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型式番号 | YM-01 |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.7m[16] |
重量 | 9.9t[16] |
武装 | 120mm二連装狙撃砲×1 装甲擲弾砲×2 45mm速射拳銃×2 戦闘短刀×1 シールド×1 |
搭乗者 | 鉄塚ガシン |
ジョウガン改 JOGAN KAI | |
型式番号 | YM-01C[10] |
分類 | MAILeS |
全高 | 11.0m[10] |
重量 | 12.7t[10] |
武装 | 45mm回転式装甲機関砲×1 40mm携行短機関砲×2 シールド×2 |
搭乗者 | 鉄塚ガシン |
- YM-01 ジョウガン
- ガシンが搭乗する射撃戦型MAILeS。機体色は青。ケンブとはフレームや外装の一部を共用している兄弟機であり、各種大型銃器を高い精度で使用するために、機体の剛性や馬力、制御能力を極限まで高めた調整が施されている。一方で、重量増によって機動性と運動性が大幅に低下しており、接近戦を苦手としている[16]。
- 武装は、APFSDS弾やHEAT弾を放てる高威力の滑腔砲とAP弾を使用する高精度狙撃に適したライフル砲の二つの銃身を束ねた「120ミリ二連装狙撃砲」、左肩シールド内に収納された緊急用の接近戦武装「戦闘短刀」。右肩にも異なる形状のシールドが装着可能となっている[16]。のちに、近接戦闘に対応した「45ミリ速射拳銃」2挺と、両肩部に装着して各種弾頭を発射できるシールド兼用の「装甲擲弾砲」がブレンゾン社から供給される[5]。
レイキ REIKI | |
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型式番号 | YM-03[13] |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m[13] |
重量 | 8.8t[13] |
武装 | 超熱振式薙刀×1 捕縛用電撃網発射機×1 |
搭乗者 | 紫々部シオン |
レイキ改 REIKI KAI | |
型式番号 | YM-03C[29] |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.4m[29] |
重量 | 8.2t[29] |
武装 | 超熱振式薙刀改×1 2連装機関砲×2 翼部機動爆弾倉×2 多連装小型誘導弾発射機×2 |
搭乗者 | 紫々部シオン |
- YM-03 レイキ
- シオンが搭乗する高機動型MAILeS。機体色は黄色。両肩と腰の可変式リアスカートに設置された推進器を展開することで高い跳躍力と滑空能力を発揮し、空中からの一撃離脱戦法で地上の敵AMAIM部隊を翻弄する[13]。
- 武装は、薙刀を得意とするシオンに合わせた折りたたみ式の「超熱振式薙刀」、前腕部に追加装備される「捕縛用電撃網発射機」[13]。
- YM-03C レイキ改
- 第2部に登場。レイキの強化改造機。改良された各部の推進器と、機体全高を上回る全幅まで展開する大型の「リアスカートウィングユニット」[29]を採用したことで、従来よりも滑空性能が向上している。また、外装部の材質変更により、装備増加にも関わらず重量も軽減された。
- 武装は、柄にスライド伸縮構造を採用して携行性を高めた「超熱振式薙刀改」、両腕先端の手甲部に内蔵された「2連装機関砲」[注 3]、ウィングユニットのウェポンラックに装備する「翼部機動爆弾倉」2基(1ユニットごとにミサイル3基搭載)、背部に懸架する着脱式の「多連装小型誘導弾発射機」2基(1ユニットごとにミサイル18発を搭載)。
ジョーハウンド JO HOUND(RESISTANCE CUSTOM) | |
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型式番号 | NA10/3JP |
分類 | AMAIM |
武装 | ライフル×1 |
搭乗者 | 熊井ゴウケン 馬﨑エイジ 鉄塚イッシン 「八咫烏」構成員 今野タケル 「アラハバキ」構成員 |
- NA10/3JP ジョーハウンド(レジスタンスカスタム)
- 北米軍から鹵獲した機体を改修した機体。「八咫烏」以外の各地のレジスタンス勢力にも普及しており、用途や気候に対応した改修機も登場する。劇中では「八咫烏」が保有している緑基調の機体と、「アラハバキ」が保有する紺色基調の機体が登場する[注 4]。鹵獲前の機体と比べて、胸部機銃や装甲の一部などを欠いている。鹵獲前と同じく無人機としても運用される。
- ASC-716E 特大型装甲特殊運搬車
- AMAIMや各種装備を運搬する大型特殊車両。外見や寸法は一般のトレーラーと同じように偽装してあるが、内部はAMAIMを安全に格納・運搬するためのさまざまな改造が施されている。ただし、コンテナ部分は駐機状態のAMAIM1機をぎりぎり収納できるほどのスペースしかなく、武装などを同時に運搬するには別の専用コンテナを連結する必要がある。戦場での移動時はトラクター前面の防護シールドがフロントガラスを覆う構造になっており、トラクターとコンテナのあいだにはパイロットが速やかに機体に搭乗するための通路が設けられている[8]。
北米同盟の兵器
ブレイディハウンド BRADY HOUND | |
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型式番号 | NA12[6] |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m[6] |
重量 | 13.4t[6] |
武装 | ライフル×1 ナイフ×2 |
搭乗者 | レイモンド・ハーディ ソフィア・ルイス ロジャー・ヤング 北米同盟軍兵士 |
ブレイディハウンド(ブラッド専用機) BRADY HOUND(BRAD EXCLUSIVE) | |
型式番号 | NA12S[23] |
全高 | 10.5m[23] |
重量 | 12.9t[23] |
武装 | ライフル×1 ソード×2 |
搭乗者 | ブラッド・ワット |
- NA12 ブレイディハウンド
- 制式主力AMAIM。デザインは海老川兼武[30]。攻撃力や防御力、機動力を両立させたオールラウンド機として設計されており、両肩や背部、両腰に装備された大出力ホバーユニットによる運動性能を活かした白兵戦や射撃戦を展開できる。無人機と指揮官用の有人機が存在するが、状況によっては1機の有人機がほかの有人機を操作できるように切り替えることも可能。肩上面には空中輸送機との接続部を備えており、牽引状態での空中戦や降下作戦にも対応できる。牽引状態では両脚を後方に伸ばす姿勢をとる[6]。
- 武装は、速射性と命中精度に優れた大口径ライフルと、両脇下のウェポンラックに懸架されたナイフ二振り[6]。
ジョーハウンド JO HOUND | |
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型式番号 | NA10/3[31] |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.2m[31] |
重量 | 16.5t[31] |
武装 | ライフル×1 胸部機銃×2 |
搭乗者 | 北米同盟軍兵士 |
- NA10/3 ジョーハウンド
- ブレイディハウンドの一世代前の主力AMAIM。バランスに優れた汎用機で、出力と機動性こそブレイディハウンドよりも大幅に劣るが、耐久性と信頼性の高さから一定数が現役で稼働している。運用期間の長さから、敵勢力に鹵獲された機体を含めた多数のバリエーションが存在する[31]。
- 武装は、ブレイディハウンドと同型のライフルと、胸部左右に内蔵された機銃2門[31]。
ブレイディフォックス BRADY FOX | |
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型式番号 | NA13[32] |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m(無人機)[32] 10.5m(有人機)[32] |
重量 | 13.5t[32] |
武装 | レーザー砲×1 チェーンガン×2 ナイフ×1 大型シールド×1 |
搭乗者 | レイモンド・ハーディ ソフィア・ルイス トニー・ブランク ザック・テイラー トーマス・ミラー 北米同盟軍兵士 |
ブレイディフォックス(Type G) BRADY FOX (Type G)[33] | |
型式番号 | NA13X/G[33] |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.5m[33] |
重量 | 13.5t[33] |
武装 | レーザー砲×1 チェーンガン×2 大型シールド×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ブレイディファントム BRADY PHANTOM | |
型式番号 | NAX14P[34] |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.9m[34] |
重量 | 15.2t[34] |
武装 | レーザー砲×1 ソード×2 マルチガントレット(ヒートブレード×2)×2 |
搭乗者 | ブラッド・ワット |
- NA13 ブレイディフォックス
- 第2部に登場。ブレイディハウンドに次ぐ新型主力AMAIM。出力とともに機動性と汎用性がさらに向上している。頭部にはより高性能なメインカメラが採用されたほか、指揮官用の有人機は頭頂部にブラッド専用ブレイディハウンドと同型のセンサーと保護用のバイザーが追加されている。輸送時はストークキャリーに懸架されるが、第2部では単独で飛行可能な機体も登場する。『極鋼ノ装鬼』においても運用されている。
- 武装は、短射程ながらもほぼ回避不能な高速レーザー砲、対人用にも使える両腕下部のチェーンガン、近接格闘用のナイフ[注 5]、可変式の大型シールド。
- NA13X/G ブレイディフォックス (Type G)
- 第2部第18話に登場。第2新鋭部隊のザック・テイラーが開発・運用する機体。制御系にゴーストのコピーAIが組み込まれ、機体色もオリジナルに似た暗色系となっている。通常の無人機よりも高性能だが、AIの学習機能と対応能力はゴーストにおよばない。アモウたちとの戦闘序盤では優位に立つが、やがて欠点を見破られ次々と撃破される。
- NAX14P ブレイディファントム
- 第2部に登場。ゴーストから回収したAI「プロトタイプ・ゼロ」を移植したブラッド専用機。ブレイディフォックスの有人機に全面改装を施し、肩部には従来型AMAIMを凌駕する高出力エンジンと大型スタビライザーを装着している。高性能と引き換えにパイロットへの負荷も増しており、ブラッドは特注の耐Gスーツを着用することで対応している。初陣であるアレクセイ戦では未完成状態で投入されたのち、新日本軍との決戦では頭部形状や武装が変更された完成型となる[34]。
- 専用武装は、ブレイディハウンドから継続して装備されたソード2振り。完成後は両腕に鉤爪状の可動式ヒートブレードが付いたマルチガントレットを装着する[34]。
- V-33 ストークキャリー
- AMAIM輸送用のジェットヘリ。乗員人数は1名(予備シート展開時は2名)。底面の牽引用アームで接続したAMAIMを戦地まで空輸し、到着後は支援攻撃を担当する。主翼両端のエンジンユニットは縦軸に回転し、これを活かしたVTOL(垂直離着陸)運用が可能[5]。
- 武装は、機首下部に備えられた対地攻撃用20ミリガトリング砲、胴体両側に内装されたミサイル[5]。
大ユーラシア連邦の兵器
ソボーテジアマン SUBBOTA DEMON | |
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型式番号 | FGEA07 |
分類 | AMAIM |
全高 | 7.0m |
重量 | 12.3t |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ソボーテジアマン 砲撃装備 | |
型式番号 | FGEA07-SE |
分類 | AMAIM |
全高 | 8.3m |
重量 | 15.6t |
武装 | 30mm機関砲×1 大型キャノン砲×1 ナタ×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
- FGEA07 ソボーテジアマン
- 無人型主力AMAIM。デザインは寺岡賢司[30]。戦車砲塔のような胴体に四肢をもつ無骨な外観で、頭部ユニットは胴体最前部に突き出ており、背部にはハードポイントがある。武装は30mm機関砲と接近戦用のナタ。他陣営のAMAIMよりも性能で劣るぶん、調達コストが安さから物量戦に適している。足部には湿地・雪上用としてスキー板のようなスレッドを装着でき、地形を利用して高速移動が行なえる。
- FGEA07-SE ソボーテジアマン 砲撃装備
- ソボーテジアマンの砲撃装備。背部に280mm榴弾を発射する大型キャノン砲をマウントした機体[35]。
ゼリーゼジアマン ZHELEZO DEMON | |
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型式番号 | FGEA08 |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.8m |
重量 | 17.7t |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ(大型)×1 |
搭乗者 | アレクセイ・ゼレノイ ダリア・リヴォフ キリル・ジルコフ |
- FGEA08 ゼリーゼジアマン
- 指揮官用AMAIM。デザインは寺岡賢司。有人運用にも対応すべく、設計思想から刷新した高性能機。黄色の円筒形頭部センサーが特徴で、ソボーテジアマンよりも四肢が細く人型に近い体型をしている。接近戦用の武装に大型のナタを持つ。ソボーテジアマンと同じく、足部には湿地・雪上用のスレッドを装着可能。劇中ではアレクセイやダリア、キリルが搭乗する。
ルイツァリジアマン RYTSAR DEMON | |
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型式番号 | FGEA09 |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.8m |
重量 | 17.7t |
武装 | 30mm機関砲×1 ギロチンカッター×1 両刃剣×1 |
搭乗者 | アレクセイ・ゼレノイ |
- FGEA09 ルイツァリジアマン
- 最新鋭の指揮官用AMAIM。デザインは寺岡賢司。ゼリーゼジアマンと比較して頭部や胸部、肩部形状が変わり、センサーも一つ目のような新型となった。機体性能はこれまでの大ユーラシア軍機よりもさらに強化されている。北米軍との決戦の際にアレクセイが搭乗する。新規武装はカッターナイフ状の刃を出す左腕部のギロチンカッターと、接近戦用の両刃剣[35]。
アジア自由貿易協商の兵器
ニュウレン(牛人) NYUREN | |
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型式番号 | AM22U[7] |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m[7] |
重量 | 11.7t[7] |
武装 | ライフル×1 アックス×1 シールド×1 ミサイルコンテナ×2 レーザー砲×1(第2部) |
搭乗者 | なし(無人機) |
ニュウレン有人機 NYUREN | |
型式番号 | AM22M |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m |
武装 | レーザー砲×1 アックス×1 シールド×1 |
搭乗者 | カク・リュウホ |
- AM22U ニュウレン(牛人)
- 主力AMAIM。機体色は真紅。デザインは形部一平[30]。ほかのAMAIMよりも人型に近いスマートな形状が特徴で、人間のような精密な作業や、多彩な武装を携行・運用可能な高い汎用性をもつ。性能面では各種戦闘に特化したほかのAMAIMよりも劣っているが、単純な構造からくる高い量産性と武装の豊富さを活かし、大部隊による集団戦で真価を発揮する[7]。
- 基本武装は、シンプルで故障率の低い構造をもつライフル、裏面にライフルの追加弾倉を2本懸架可能な前腕のシールド、接近戦用の斧(アックス)。追加武装として、大型ミサイル1基を格納したミサイルコンテナを両肘に装備可能[7]。第2部では携行式のレーザー砲を装備する機体が登場する。
- AM22M ニュウレン有人機
- 第2部から登場。無人機との識別のため濃い緑系統のカラーリングに変更され、背部にコックピットが増設された以外は外観に変化はないが、操縦空間は狭い。武装は当初からレーザー砲を装備している。
オセアニア連合の兵器
バンイップ・ブーメラン BUNYIP BOOMERANG | |
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型式番号 | CO-03BR[36] |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.0m[36] |
重量 | 14.2t[36] |
武装 | 30mm機関砲×2 隠しナイフ×2 |
搭乗者 | なし(無人機) |
- CO-03BR バンイップ・ブーメラン
- AMAIM「バンイップ」から派生した、戦術特化型AIを搭載する無人機。機体色は緑基調。デザインは小柳祐也[30]。腕部が存在せず、逆関節の脚部を有する非人型の機体。駐機形態、哨戒形態、高機動戦闘形態の3形態に変形可能で、高機動戦闘時には脚部を使って大きく跳躍が可能。他勢力のAMAIMと比較すると火力に劣る[36]。
- 武装は胴体の上部両端に内蔵される「30mm機関砲」と、胸部左右の小型サブアームに装備する「隠しナイフ」(おもに高機動戦闘時に展開して一撃離脱戦法を取る)[36]。
そのほかの兵器
ゴースト GHOST | |
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型式番号 | 不明[9] |
分類 | AMAIM |
全高 | 12.1m[9] |
重量 | 11.7t[9] |
武装 | 腕部クロー×1 |
搭乗者 | なし(無人機) |
ゴースト マークII GHOST Mk-II | |
型式番号 | 不明[37] |
分類 | AMAIM |
全高 | 11.6m[37] |
重量 | 12.5t[37] |
武装 | 腕部クロー×2 クラッキングケーブル×6 |
- ゴースト
- 所属および製造元不明の漆黒のAMAIM。完全自律式の無人機であり、各地に展開しているAMAIM部隊を勢力を問わず襲撃している。「ゴースト」とは、北同盟軍がその神出鬼没さにちなんでつけたコードネーム。その正体は、搭載されたAI「プロトタイプ・ゼロ」の暴走によって行方不明となっていたブレンゾン社の試作機で、ケンブらMAILeSの実質的な原型機。「プロトタイプ・ゼロ」は、人間のサポートに適応したガイたちI-Lesとは違って、生存本能や攻撃性に特化した「野性的」な思考パターンを有しており、戦闘そのものを至上命題として行動する[37]。
- 機体のリミッターを常時解除してジェネレーターをフル稼働させることで、あらゆる面で既存のAMAIMを凌駕する高性能を発揮する。その代償として駆動電力の消耗が早く、腰の放熱板から頻繁に排熱を行なわないとオーバーヒートを起こすリスクを抱えている。背部左右には敵の通信や索敵を妨害する電子戦ユニット「ジャミングバインダー」を装備しており、先制攻撃や撤退時の欺瞞に用いられる。攻撃手段として、超熱振式の鉤爪と強力なEMP投射機能を備えた大型の左腕をもつ。さまざまな陣営のAMAIMのパーツや武装を、アタッチメント認証を無視して装着・使用できる特性をもち、調達したパーツを用いての自己修復・強化が可能となっている。学習能力も非常に高く、戦闘を経るごとに強さを増している[9]。
- 作中初登場となる「八咫烏」のキャンプ地襲撃時は、過去に殺害したイッシンが乗っていたジョーハウンドの右腕を移植したため、左右非対称な外観となっている。ケンブとジョウガンを同時に圧倒するが、次第に連携が取れてきた2機を前に劣勢となり、自爆に見せかけて離脱する。
- ゴースト マークII
- 逃亡先の秋芳洞内で修復と強化を図った姿。全体的に左右対称の形状となり、右腕も左腕と同様のクローアームに変化。両手甲部分には計6基のクラッキングケーブルが内蔵されており、撃ち込んだ敵機の電力を吸収したり、制御自体を乗っ取ることもできる。背部のジャミングバインダーは機関砲などの火器を携行可能な2基のサブアームに換装されている。この改修に伴い、両肩にはジャミングバインダーと同型のECMユニットが内蔵されている。
- 秋吉台でのブラッド隊との戦闘では、ケーブルの制御機能を利用して圧倒するが、同じく味方機を同時に操るブラッドの奇策で胸部を撃ち抜かれ、乗っ取ったストークキャリーを使って逃亡する。その後はアジア軍支配下の隠岐の島に潜伏し、一時の休眠と修復を経て再起動。その情報を察知したアモウたちと再度交戦する。戦闘中も常にアモウたちの戦闘パターンを学習し圧倒するが、フルブーストモードに移行したケンブに拮抗され、その隙を突いたジョウガンの狙撃で放熱板を破壊されオーバーヒート寸前に追い詰められる。冷却水を求めて海に逃亡を図るが、直前でケンブに阻止されともに爆発四散する。その後、本機のAIユニットはブラッド隊に回収される。
極鋼ノ装鬼の登場兵器
プロトゴウヨウ PROTOGOUYO[11] | |
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型式番号 | XMM-01[11] |
分類 | MAILeS |
全高 | 12.2m[11] |
重量 | 11.0t[11] |
武装 | 専用アサルトライフル×1 グレネードランチャー×1 専用ハンドガン×1 マチェット×1 ダガーナイフ×2 チェーンソー×1 超熱振式戦闘湾曲刀×1 |
特殊装備 | ハイドロジェットパック |
搭乗者 | 三澤ジン |
- XMM-01 プロトゴウヨウ
- 三澤ジンの専用機。外伝に登場するMAILeS「ビャクチ」をベースとした最新鋭の試作機。頭部には格納可能なブレードアンテナを持つ。局地戦における運用のため、各種装備や武装の付け替えが容易にできるようアタッチメントシステムが採用されている。I-LeSのラムダのサポートと歴戦の傭兵であるジンの操縦の腕により、戦闘では高い能力を発揮する。
- 武装は徹甲弾やキャニスター弾を発射する専用のアサルトライフル、ライフル下部に設置されたグレネードランチャー、3点バースト機構を備える専用ハンドガン、ジンがプロトゴウヨウ搭乗以前から使用している近接格闘用のマチェット、両膝のアーマー裏に収納されたダガーナイフ2本。また、選択式装備として大型のチェーンソーや超熱振式戦闘湾曲刀、腰部の後ろに装着するハイドロジェットパックがある。
ゴウヨウカスタム GOUYOCUSTOM[38] | |
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型式番号 | HM-02 |
分類 | MAILeS |
全高 | 11.3m[38] |
重量 | 10.6t[38] |
武装 | ノーマルハンドガン×1 ノーマルアサルトライフル×1 アックス×1 アームパイル×1 スナイパーライフル×1 |
特殊装備 | ハイドロジェットパック |
搭乗者 | 知念イブキ 安良城タケシ |
- HM-02 ゴウヨウカスタム
- プロトゴウヨウと同様にMAILeS「ビャクチ」をベースとした機体。アタッチメントシステムも備えるが、こちらは量産化を前提とし、機体構造が簡素化されている。ジンにより2機が孤島の「ヒヌカン」のために輸送され、知念イブキと安良城タケシが乗り込むが、安良城の機体は敵との交戦で破壊される。
- 武装はセミオートタイプのノーマルハンドガンと徹甲弾やキャニスター弾を発射可能なノーマルアサルトライフル、近接格闘用のアックス、左腕に装備するアームパイル。アームパイルは先端の杭部分を高速回転させ、敵機に打ち込んで装甲を貫く。また、選択式装備として狙撃用のスナイパーライフル(第5話でイブキ機が使用)やハイドロジェットパックがある。
- ドレッドノータス
- 特大型装甲特殊運搬車のようなAMAIM輸送用車両。三澤ジンが使用しており、プロトゴウヨウと同じくアタッチメントシステムも持つ。また、搭乗者がいなくともラムダにより遠隔操作が可能。武装は車体上部のガトリングガン、荷台ゲート内側のミサイルランチャー2基、攪乱用のスモークディスチャージャー4基。
アーロンライノ AARONRHINO | |
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型式番号 | NA15 |
分類 | AMAIM |
武装 | アサルトライフル×1 チェーンガン×2 ナイフ×1 ジャベリン×1(シェリル機) |
搭乗者 | アーチー・ジョイス マシュー・ハーコート シェリル・ナイト |
アーロンライノ(グレイディ専用機) AARONRHINO(GRADY EXCLUSIVE) | |
型式番号 | NA15S |
分類 | AMAIM |
全高 | 10.5m[12] |
重量 | 13.2t[12] |
武装 | ショートバレルライフル×1 チェーンガン×2 専用ブレード×1 |
搭乗者 | グレイディ・エリソン |
- NA15 アーロンライノ
- 北米同盟軍の新型AMAIM。ブレイディフォックスに代わる新型機で、機体形状の一部を同一とするも、搭載AI能力や機動性能は更に向上している。有人機としてジョイスやマシュー、シェリルが搭乗する。武装はアサルトライフルと両腕のチェーンガン、近接格闘用のナイフ。また、第5話ではシェリル機がジャベリンを使用している。
- NA15S アーロンライノ(グレイディ専用機)
- グレイディ・エリソンが搭乗するアーロンライノのカスタム機。両肩部には専用のスラスターユニットを装着し、背部のホバーユニットとの併用で高速機動が可能。武装は近距離戦闘に特化したショートバレルライフルと両腕のチェーンガン、高硬度金属製の専用ブレード[12]。
バンイップ・ジンガー BUNYIP GINGA | |
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型式番号 | CO-03GG |
分類 | AMAIM |
武装 | ガトリングガン×1 フレイムスロワー×1 機関砲×2 腕部シールド×2 |
搭乗者 | なし(無人機) |
- CO-03GG バンイップ・ジンガー
- オセアニア連合軍の量産機。 AMAIM「バンイップ」の派生機の一つ。脚部の車輪を使った高速移動形態への簡易変形が可能。武装も強化されている。第5話ではヤマピが改造モジュールを使い、残存機をヒヌカンの戦力として運用した。武装は上部のガトリングガン、右腕のシールド表側に取り付けられたフレイムスロワー(火炎放射器)、シールド裏側に1門ずつ搭載する機関砲、両腕のシールド。
外伝の登場兵器
ビャクチ BYAKUCHI | |
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型式番号 | KM-01[39] |
分類 | MAILeS |
全高 | 10.9m[39] |
重量 | 10.6t[39] |
武装 | 60mm携行機関砲×1 四連装誘導弾携行発射機×1 汎用携行盾×1 |
搭乗者 | 北条カイ |
- KM-01 ビャクチ
- 公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』に登場。北条カイが搭乗し、AIのルーを搭載するMAILeS。機体色は白と青。レジスタンス組織「際の極光」が大ユーラシア連邦から強奪した機体で、各部にハードポイントが多数設置されていることから、何らかの実験機であったと推測される。当初はユーラシア軍仕様の塗装が施されていたが、強奪後に夜間や雪原での活動に適した現在の色に塗り替えられている[39]。
- 武装は、重量増と引き換えに装弾数の多いドラム式弾倉を採用した「60mm携行機関砲」、左肩部に「四連装誘導弾携行発射機」、左前腕に装着された小型の追加装甲「汎用携行盾」[39]。
セツロ SETURO | |
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型式番号 | NA10/3JP |
分類 | AMAIM |
全高 | 9.2m |
重量 | 14.8t |
武装 | ライフル×1 汎用携行盾×1 |
搭乗者 | 晴矢ユキ 「際の極光」構成員 |
- NA10/3JP セツロ
- ジョーバウンドの「際の極光」仕様。民間企業が独自開発した自律思考型AI「モブ」を搭載した機体。北海道の環境に対応したカスタムチェーンが施されており、脚部に湿地帯移動用のスレッドを装着した機体も存在する。
ゼリーゼジアマン “アクチャーブリュ” ZHELEZO DEMON “Октябрь” | |
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型式番号 | FGEA08 |
分類 | AMAIM |
武装 | 30mm機関砲×1 ナタ(大型)×1 |
搭乗者 | ユーリ・グルースナ |
- FGEA08 ゼリーゼジアマン “アクチャーブリュ”
- ゼリーゼジアマンのカスタム機。次世代型自律思考型AI「グニェーフ」を搭載した実験機。頭部形状がベース機と異なるほか、青基調のカラーリングが特徴。アクチャーブリュはロシア語で10月の意。
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