人類の進化 ヒト属

人類の進化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 10:13 UTC 版)

ヒト属

ヒト属(別名:ホモ属、学名Genus Homo)は、ヒト亜族のうちで、大脳が著しく増大進化したタクソン(分類群)を指している。属名 Homo は、イタリック祖語起源のラテン語 homō日本語音写:ホモー、a human being [注 1], a man, a person和訳:人間、人)に由来し[注 2]、「分類学の父」と称される博物学者カール・フォン・リンネが、生きとし生けるもの[注 3]を初めて分類するにあたって自分達の学名として選んだ名称である。

ヒト属の地理的分布の概観
2014年版

ただし、ヒト属の分散と類縁関係について統一的見解は存在しない(以下同様)。
2017年版

現代の分類学において、"解剖学的現代人"の意味合いをもつ「現生人類」は、学名でいう Homo sapiens亜種を認める説では Homo sapiens sapiens)と、結果的の同義であり、ヒト属で唯一の現存するタクソンであるからこそ、その名で呼ばれている。現生人類の起源についての研究が進むに連れ、ほかにもヒト属の下位タクソンが存在したものの、現生人類という1タクソンを残してそれ以外全て絶滅していることが分かっている。絶滅グループの中に現生人類の直接の祖先が(それが既知の種か未発見種かはともかくも)いることに疑問の余地は無いが、絶滅グループのほとんどは現生人類の"従兄弟"であって、ヒト属の範疇にある化石人類と現生人類が形成している進化系統群のなかでの個々の種の分類学上の地位(進化上の位置、リンネ式分類法上の階級など)について統一的見解が得られたことはない。これは化石人類の分類に用いられる種の概念が解剖学的特徴に基づいた形態的種であるためであり、2つの種の中間的な特徴をもつがゆえに分類の困難な化石も多く発見されている。「種 (分類学)」も参照のこと。

サハラ砂漠の拡張が初期のヒト属の進化の原因となったともいわれているが、ヒト属の進化の要因についていくつかの説がある。一つの説はサバンナ説で、人類学者レイモンド・ダートによって提示された。樹上性であった(かもしれない)人類の祖先の一部が、乾燥化に伴う樹林の減少によってやむを得ず、あるいは、繁栄したがための生息域の積極的拡大もしくは弱小グループの追放という形で、新天地を求めてサバンナへ進出したというものである。もう一つはアクア説と呼ばれており、こちらには多くの研究者が異論を唱えている。これは食料を集めるために水中を歩き、泳ぎ、潜ることが人類の祖先と他の類人猿の祖先に異なる選択圧を与えたと主張している。フランスの古人類学イヴ・コパン英語版東アフリカ大地溝帯が引き起こした東側地域の乾燥化が、チンパンジー属とヒト属の祖先グループを西側の森と東側のサバンナに分断し、それぞれが地理的種分化によって別属となったという仮説(イーストサイドストーリーと呼ばれる)を提唱したが、大地溝帯の西側からも祖先系統と見られる化石種が発見されたことで、2003年に提唱者自らこの仮説を撤回している。

考古学古生物学の証拠に基づいて、さまざまなヒト属の食性を推論することが可能で、食性がヒト属の身体と行動に与えた進化的影響は研究の中途にある[37][38][39][40][41]

現生しているヒトの脳が肥大化・高度化した原因として推測されている遺伝子変異はいくつか挙げられている、一部を挙げるとASPM、CMAH[42] [43][44]、DUF1220、FOXP2、HAR1、HARE5、MCPH、等がある。

ヒト属の下位分類

表記は左から順に、1. 学名、2. あれば和名、( )内は別名など補足情報、3. 学名と表記の異なる英語名があれば全ての英語名、4. 特記事項。†(短剣符)は絶滅の意。

原人

ホモ・ハビリス

ホモ・ハビリス(学名:Homo habilis)は、およそ240万から140万年前にかけて生存していた。ヒト属の最初の種であるハビリスは鮮新世後期か更新世初期に南アフリカと東アフリカで出現した。おそらく250万から200万年前にアウストラロピテクスの一つから種分化したと考えられている。ハビリスはアウストラロピテクスよりも小さな臼歯と大きな脳を持っており、石と、おそらく動物の骨から道具を製造した。彼らは初めて知られたヒト科の一種で、発見者ルイス・リーキーによって彼らの石器に結び付けて「器用な人」とあだ名を付けられた。一部の科学者は頭蓋後部の形態からホモ・サピエンスのような二足歩行よりも樹上に適応していたと考え、ヒト属からアウストラロピテクス属へ移すよう提案している[45]

ホモ・ルドルフエンシスとホモ・ゲオルギクス

これらは約190万年から約160万年前の化石に名付けられた種である。ホモ・ハビリスとの類縁関係は明白ではない。

ホモ・ルドルフエンシス(学名:Homo rudolfensis、和名の表記揺れ:ホモ・ルドルフェンシス)は、ケニアで発見された一つの不完全な頭骨である。研究者はハビリスの一種であると主張したが、まだ確かめることができない[46]

ホモ・ゲオルギクス(学名:Homo georgicus)は、ジョージアで発見された。ホモ・ハビリスとホモ・エレクトゥスの中間か[47]、あるいはホモ・エレクトゥスの亜種であるかも知れない[48]

ホモ・エルガステルとホモ・エレクトゥス

ホモ・エレクトゥス(学名:Homo erectus、和名の表記揺れ:ホモ・エレクトス)の最初の化石は、1891年にインドネシアジャワ島オランダ人軍医ウジェーヌ・デュボワによって発見された。彼は当初、その化石が人類と類人猿の中間であると考え、ピテカントロプス・エレクトゥスの名を与えた[49]。ホモ・エレクトゥスは約180万年前から約7万年前までという非常に長い期間に亘って生存していた。約150万年~約100万年前、更新世初期に脳がより大きくなり精巧な道具を作ったホモ・ハビリスの子孫がアフリカ、アジア、ヨーロッパの各地に分散した。これらの特徴は古人類学者にとって彼らをホモ・ハビリスとは異なる種に分類するのに十分な理由となる。しばしば初期の段階、180万から125万年前までは別の種ホモ・エルガステル、あるいはエレクトゥスの亜種ホモ・エレクトゥス・エルガステルと扱われることがある。

エレクトゥスは間違いなく直立二足歩行していた事が明らかな最初の人類の祖先で、それはしっかり嵌まる膝蓋骨と大後頭孔(脊椎が入る頭骨の孔)の位置の変化によって可能になった[50]。加えて彼らは肉を調理するためにを使った可能性がある。ホモ・エレクトゥスの有名な例は北京原人である。多くの古人類学者はホモ・エルガステルという呼称をこのグループの非アジア種に用いていて、エレクトゥスと言う呼称はアジア地域で見つかり、エルガステルとわずかに異なる骨格、歯の特徴を満たしている化石だけに用いているが、本項ではその用法に従っていない。

ホモ・ケプラネンシスとホモ・アンテセッサー

これらはホモ・エレクトゥスとホモ・ハイデルベルゲンシスの間をつなぐかも知れないと主張されている[要出典]

ホモ・アンテセッサー(学名:Homo antecessor、和名の表記揺れ:ホモ・アンテセッソール、ホモ・アンテケッソール)は、約120万年前から約50万年前にかけて生存していた[51][52]スペインイングランドから化石が発見されている[51][52]

ホモ・ケプラネンシス(学名:Homo cepranensis、和名の表記揺れ:ホモ・セプラネンシス)は、イタリア半島から一つの頭骨片として発見されている[53]。約80万年前のものと推測されている[53]

ホモ・ハイデルベルゲンシス

ホモ・ハイデルベルゲンシス(学名:Homo heidelbergensis、別の和名:ハイデルベルク人)は、約80万年から約30万年前にかけて生存していたタクソンである[54]

より高度な進化を遂げた人類としてホモ・エレクトゥス系統群から分岐したタクソンであるが、階級的位置づけについては大きく分けて2つの見解がある。一つは原人の進化段階を脱していないという捉え方で、これを反映して提案された学名は Homo erectus heidelbergensis(ホモ・エレクトゥス・ハイデルベルゲンシス)である。次に、過渡期にあることを重視して提案された学名 Homo heidelbergensis(ホモ・ハイデルベルゲンシス)があり、これが多くの支持を集めている。これらに加えてハンガリーの人類学者アンドール・トマが後頭骨化石標本サム英語版を論拠として唱えた仮称 Homo erectus seu sapiens paleohungaricus(ホモ・エレクトゥス・セウ・サピエンス・パレオフンガリクス。意訳:ホモ・エレクトゥス・パレオフンガリクス、もしくは、ホモ・サピエンス・パレオフンガリクス)もあるが、支持者が多いとは言い難い。

現生人類へ到る進化の道筋を"本流"とするなら、まさにそれ以前に本流を内包していたエレクトゥス系統群から分岐し、次の時代の本流そのもの、あるいは本流への繋ぎ役になったと考えられている。

ホモ・フローレシエンシス

生態復元像(男)

ホモ・フローレシエンシス(学名:Homo floresiensis、別の和名:フローレス人)は、約19万年から約5万年前という比較的最近を生存期間とするタクソンである(※発見当初は約10万年~約1.2万年前と推定された)[55]。彼らの体格は極めて小さく、これは島嶼化によるものと考えられている[55]。「ホビット」という愛称もこれに由来する[55]

フローレシエンシス種の主要な発見は、2003年、ニュージーランド考古学者マイク・モーウッド英語版によってインドネシアフローレス島から発見された30歳前後と思しき女性の骨格化石であり、彼女の生存年代は約1.8万年前と見積もられた(※この数値は今では支持を失っている)。この女性の推定される生前の姿は、身長わずか1メートルで、脳容量は380cm3チンパンジー並みに小さく、現代人女性(平均1400cm3)の3分の1程度でしかなかった。

フローレシエンシス種は、その矮小さと年齢から、実際に最近まで生きていた現生人類と共通しない特徴をもつホモ属の興味深い例と考えられている。すなわち、いつの時点かで現生人類と祖先を共有するが、現生人類の系統群とは異なる独自の進化過程を辿ったと思われ、多くの研究者はエレクトゥスの系統群に共通祖先が含まれると考えている。しかし、彼らが本当に別の種であるかは未だ議論が続いており[56]小人症を患った現生人類と考える研究者も一部にはいる[57]この[どこ?]仮説は、フローレス島に住む現代人が小柄であるために、ある程度説得力がある[要出典]。小柄さと小人症によって本当にホビットのような矮小な地域個体群が生まれた可能性はある。別種説への他の主要な反論は、現生人類と関連した道具類とともに発見されたという点である[57]

しかしいずれにしても、現在知り得る進化系統樹を結果から見れば、彼らの枝の先には何も生まれなかった。その意味で、進化上の完全な傍流で終わった。

旧人

ホモ・ヘルメイ

ホモ・ヘルメイ(仮称:Homo helmei)は、約26万年前 (259±35 ka) に生きていたと推定されるフロリスバッド人 (1932年出土。cf. en:Florisbad Skull) に与えるべく提案されている仮の学名の一つ。パラントロプスあたりから分岐して独自に進化してきた原人と見なす学説の下では、Africanthropus helmei(アフリカントロプス・ヘルメイ)の学名が提案されている。しかし、原人ホモ・ハイデルベルゲンシスに含まれるとする説が有力であり、この説の下で提案されている学名は、当然ながら、ホモ・ハイデルベルゲンシスと同じである。また、ホモ・ハイデルベルゲンシスから分岐したタクソンと見なす説もあり、この場合に Homo helmei(ホモ・ヘルメイ)という学名が成立し得る。このヘルメイ種は、古代型ホモ・サピエンス(早期ホモ・サピエンス;en:early Homo sapiens)の一種である可能性が唱えられている。

ホモ・ローデシエンシス

左は「ブロークンヒル・スカル」こと頭蓋骨化石標本 "Kabwe 1"(複製)。右は生態復元図。

ホモ・ローデシエンシス(学名:Homo rhodesiensis、別の和名:ローデシア人)は、約30万年前から約12.5万年前までの間、アフリカの比較的広範囲地域(南アフリカ東アフリカ北アフリカ)に生息していたと考えられている。

現生人類(ホモ・サピエンス)の古拙(アルカイック)形の一種、すなわち原始的1亜種と見なして、Homo sapiens rhodesiensis(ホモ・サピエンス・ローデシエンシス)という学名と、"Archaic Homo sapiens(アルカイック・ホモ・サピエンス)" の一種という英語名が提案されもしたが、多くの研究者は、本種をホモ・ハイデルベルゲンシスと同じか極めて近い類縁種と考えている。原人よりは進化し、現生人類よりは原始的であるため、旧人段階にあるという見解もある。一時期はホモ・ネアンデルターレンシスの1亜種と考えられることもあったが、現在ではそれとはレベルで異なる旧人と見なされている。

ガーウィーズの頭蓋骨

2006年2月16日、エチオピアアファール盆地の一角を占めるガーウィーズ川流域 (Gawis river basin) にあるガーウィーズ (Gawis) [注 6]にて、おそらくホモ・エレクトゥスとホモ・サピエンスの中間か、それに近い進化的傍流(行き止まり)に属する種のものと思われる頭蓋骨上部の化石が発見された[58]。「ガーウィーズの頭蓋骨(ガーウィーズ・クレイニアム、- クレニアム)(en)」と呼ばれるこの化石標本は、層位学的には約50万年から約20万年前に属するものと推定された[58]。推定された生息年代と生息地は、ホモ・ローデシエンシスと重なるところが多い。ただ、知られているのは概要のみで、発掘チーム[注 7]は査読付き論文を発表していない[58]。標本の特徴は、彼らが中間種であるか、ボド・マンの女性のものであるかを示している[58]

ホモ・ネアンデルターレンシス

ラ・フェラシー英語版洞窟から出土した骨格化石標本「ラ・フェラシー1英語版

ホモ・ネアンデルターレンシス(学名:Homo neanderthalensis、別の和名:ネアンデルタール人、異称:古典的ネアンデルタール、ネアンデルタール人類)は、 約40万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したとみられる。ただし、新しい学説(2014年発表)は約4万年前に絶滅したとする[59]

ネアンデルタール人は、ホモ属の独立種ホモ・ネアンデルターレンシスと見なすのが今日の世界の定説であるが、未だ発見されていない理論上のサピエンス種の原初的グループから早期に分岐した1亜種ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスと見なす説が一部にはある[60]cf. 学名と異説)。既知で最古のサピエンス種であるイダルトゥの出現時期は約16万年前であるから、それより大きく先行していることになる。

ネアンデルタール人と現生人類(ホモ・サピエンス)の間での大規模な遺伝子流動、すなわち「混血」の可能性については、マックス・プランク進化人類学研究所所属の人類学者マーク・ストーンキング英語版が、ペンシルベニア州立大学所属時代の1997年に「これらの(ネアンデルタール人の骨から抽出されたミトコンドリアDNAに基づく)結果は、ネアンデルタール人がミトコンドリアDNAを現代人に与えなかったことを示している。(...略...)ネアンデルタール人は我々の祖先ではない。」と語っており、ネアンデルタール人のDNAの塩基配列研究もこの結果を支持した[61]。また、多地域進化説の支持者は最近の非アフリカ人の核DNAが100万年前まで遡る可能性を示すことを研究した[62]が、現在この研究の信頼性は疑われている[63]古植物学者で地球生物学者 (geobiologist) のミヒャエル・クリングス (Michael Krings) らが2008年に発表したミトコンドリアDNA解析に基づく分子系統学的知見[64][65]は、大規模な混血が起こらなかったことを示す[64][65]とともに、両者が約66万年前という一層遠い昔に共通祖先をもつことをも示唆した[64][65]cf. 現代人との混血)。ところが、2010年になると混血の痕跡があるとする研究結果が[誰?]によって『サイエンス』誌上で発表され、議論が収束する様子は見られない。

絶滅については、アメリカの人類学者ナオミ・クレッグホーン (Naomi E. Cleghorn[注 8]. テキサス大学アーリントン校所属) は、イタリア半島コーカサス山脈で約4万年前に相次いだ火山噴火を理由に挙げている[66]。このような環境的要因を指摘する説は以前にも発表されていたが、約4万年前に起こった事象はその種の災害とは規模が違っており、例えば、複数の火山がほぼ同時期に噴火する苛烈なものであったという[66]。なかでもヴェスヴィオ山周辺地域で約3万9000年前に発生したプリニー式噴火であるカンパニアン・イグニンブライト噴火英語版は、ヨーロッパ大陸における過去20万年間で最も規模の大きい噴火であった[66]。「当時のヨーロッパ大陸には現生人類の小集団も住んでいたので、噴火の影響を同様に受けたと考えられる。しかしながら、ネアンデルタール人のほとんどがヨーロッパに居住していたのに対し、現生人類はアフリカやアジアにより大きな人口を抱えていたため、絶滅を避けられたようだ。」とクレッグホーンは考える[66]

ネアンデルタール人は約3万年前に滅亡したと長らく考えられていたが、2005年、イベリア半島南端にある「ジブラルタルの岩」に属するゴーラム洞窟[gm 1]が化石人類の遺跡であると判明し[67]、ネアンデルタール人に特有の石器類や、洞内で火を利用していた痕跡(炭化した松かさイタリアカサマツの球果〉や焚火跡)が見つかったことで[67]、細々にではあってももっと若い時代にまで命脈を保っていたことが分かった[67]。これらの遺物のうち最も古いものは約12万5000年前に属し、そして、最も若いものは約2万8000年~約2万4000年前に属しているという、放射性炭素年代測定の数値が出たからである[67][68]。洞窟の奥には約2万300年~約1万9500年前のものと推定されるネアンデルタール人以外の人類の手形が遺されており、住人の入れ替わりがあったことを確認できる[67]。ゴーラム洞窟遺跡が真に最も若い時期のネアンデルタール人の痕跡であるなら、かつて豊かな草原の只中にあったのが厳しい半乾燥地帯に変わってしまい[67]、いつしか侵蝕を受けてアルボラン海に面してしまった地域と考えられる[67]ヨーロッパ大陸南西端部の小さな洞窟で、彼らは最期を迎えたことになる[67]。しかし当節の冒頭で述べたように、新たな学説は大きく異なる時期を示しており、統一的見解を得るには程遠い。

新人

ホモ・サピエンス・イダルトゥ

ホモ・サピエンス・イダルトゥ(学名:Homo sapiens idaltu、和名の表記揺れ:ホモ・サピエンス・イダルツ、別の和名:ヘルト人)はエチオピアで発見されており、16万年前頃生きていたと考えられる。それは亜種として扱われてはいるが(ただし、ホモ・サピエンスの亜種分類法については学説上統一した合意はない)、解剖学的には現代人であり、知られているなかで最も古い新人段階の人類である。彼らの直接の子孫がネグロイドであり、モンゴロイドコーカソイドはネアンデルターレンシスとの混血種であるらしいという最近[いつ?]の研究結果がある。これによると、イダルトゥは系統的にネグロイドに属することになる。

イダルトゥよりさらに古いサピエンスの直接の祖先としては約26万年前のフロリスバッド人 (1932年出土。cf. en:Florisbad Skull) や金牛山人の人骨が発見されているが、これらは進化段階としては旧人とみられる。ただし、イスラエルで約40万年前の最古のホモ・サピエンスである可能性がある人骨が発見されている。ネアンデルタール人との共通祖先との分岐年代が40万年以上前であることから、分岐直後の時期にはホモ・サピエンスが存在していたという解釈も可能であり、その場合、上記の人骨化石はイダルトゥよりさらに古いホモ・サピエンスの発見ということになる。

ホモ・サピエンス

イスラエルカルメル山南麓にあるスフール洞窟英語版遺跡(約10万年前)から1932年に出土した頭蓋骨化石標本「スフール5 (Skhul V)」。この骨の持ち主は、後期更新世の当地域で暮らしていた現生人類(解剖学的現代人)の小集団スフール・アンド・カフゼー・ホミニド英語版(構成は大人7人・子供3人)に属する成人男性であった。推定される年代は約11万9000年~約8万1000年前。
著名な古生物画家チャールズ・ナイト英語版の手になる、フォン・ド・ゴーム洞窟英語版クロマニョン人の生態環境復元画。洞窟壁画に描かれているのはケナガマンモス。1920年発表。

ホモ・サピエンス(学名:Homo sapiens)は、解剖学的に何ら違いが認められない現代の人類と化石人類とを同一のと認めたうえでの、1タクソン(1分類群)である。“解剖学的現代人”の意味合いをもって呼ばれる「現生人類」と、同じものを指す。ラテン語 sapiens は「wise、賢い」の意。約25万年前に出現したと考えられ、その後、唯一の残存種となった。

現代人と上記のイダルトゥには亜種レベルの相違があるとみなして、亜種「Homo sapiens sapiens〈ホモ・サピエンス・サピエンス〉」として扱うこともあるが、ホモ・サピエンスの亜種については統一した合意はないため、本項目は「ホモ・サピエンス」とする。 47万年〜66万年前に上記ネアンデルタール人との共通祖先から古代型サピエンスが分岐した。ここでは旧人時代の古代型サピエンスについても記述する。40万年前から25万年前の中期更新世の第二間氷期までの間に、旧人段階であった彼らが頭骨の拡張と石器技術が発達したようで、この事がホモ・エレクトゥスからホモ・サピエンスへ移行の証拠と見られている。移行を示す直接の証拠は、ホモ・エレクトゥスがアフリカから他の地域へ移住した間にアフリカで種分化が起きたことで(アフリカのどこで起きたかについてはわかっていない)エレクトゥスからホモ・サピエンスが分かれたことを示唆している。その後アフリカとアジア、ヨーロッパでエレクトゥスがホモ・サピエンスに入れ替わった。このホモ・サピエンスの移動と誕生のシナリオは単一起源説(アフリカ単一起源説)と呼ばれていて、現在古人類学において多地域進化説と単一説で激しい議論がされている。また、人類の遺伝的多様性が他の種に比べると非常に小さいことを確認されているが、これは比較的最近に各地に分散したか、トバ山噴火の影響の可能性がある。

約7万5000年前から約7万年前に、インドネシアスマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こし、その後の人類の進化に大きな影響を与えた。トバ・カタストロフ理論によれば、大気中に巻き上げられた大量の火山灰が日光を遮断して火山の冬を引き起こし、地球の気温は平均5℃も低下したという。劇的な寒冷化はおよそ6000年間続いたとされる。その後も気候は断続的に寒冷化するようになり、地球は最終氷期[注 9]へと突入する。この時期まで生存していたホモ属の進化的源流にあたるタクソンホモ・エレクトゥスなど)の主要なグループは絶滅したと考えられる。トバ事変の後まで生き残ったホモ属はネアンデルタール人現生人類のみである。現生人類も、トバ事変の気候変動によって総人口が1万人までに激減したという。かろうじて生き残った現生人類も人口減少によってボトルネック効果が生じ、その遺伝的多様性は失われた。現在、人類の総人口は70億人にも達するが、遺伝学的に見て、現生人類の個体数のわりに遺伝的特徴が均質であるのは、トバ事変のボトルネック効果による影響であるとされる。遺伝子の解析によれば、現生人類は極めて少ない人口(1000組~1万組ほどの夫婦)から進化したことが想定されている。遺伝子変化の平均速度から推定された人口の極小時期はトバ事変の時期と一致する。この学説は約6万年前に生きていた“Y染色体アダム”や約14万年前に生きていた“ミトコンドリア・イヴ”を想定した学説とは矛盾しない。また、現生人類の各系統が約200万年〜約6万年前の時期に分岐したことを示している現生人類の遺伝子の解析の結果も、トバ・カタストロフ理論とは矛盾しない。なぜならば、トバ・カタスロトフ理論は総人口が数組の夫婦まで減少したという学説ではなく、そこまで凄まじいボトル・ネック現象を想定しているわけではないからである。現生人類の遺伝的多様性は、トバ事変によって現生人類の人口が一度減少したことを示唆している[69]

また、衣服の起源をトバ事変に関連づける向きもある。ヒトに寄生するヒトジラミ(人虱、Pediculus humanus)は2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミ(頭虱、P. h. capitis)と、主に衣服に寄宿するコロモジラミ(衣虱、P. h. humanus, P. humanuscorporis)に分けられる。近年[いつ?]の遺伝子の研究からこの2亜種が分化したのは約7万年前であることが分かっている[70]。つまり、約7万年前にヒトが衣服を着るようになり、新しい寄宿環境に応じてコロモジラミが分化したと解釈される。そこで研究者らは、時期的に一致することから、トバ火山の噴火とその後の寒冷化した気候を生き抜くためにヒトが衣服を着るようになったのではないかと推定している[71]

近年[いつ?]では、ヨーロッパに進出したホモ・サピエンスはネアンデルタール人と、メラネシア方面へ進出したホモ・サピエンスはデニソワ人と交雑したという研究結果も発表されている[72]

なお、ヨーロッパ人日本人の共通祖先の分岐年代は、7万年前±1万3000年であると推定されている[73]

印象的な遺伝的特徴(例えば皮膚の色)は、主に小集団が新たな環境へ移住した結果として起きた。これらの適応形質はホモ・サピエンスのゲノムの非常にわずかな部分によって引き起こされるが、皮膚の色のほかに鼻の形態や高高度地域で効率的に呼吸する能力など様々な形質を含む。

ヒト科の脳容積
種類 分類 脳容積(ml)
オランウータン ヒト科 411[74]
ゴリラ ヒト亜科 約500[75]
チンパンジー ヒト族 394[74]
アウストラロピテクス・アフリカヌス ヒト亜族 441[74]
ホモ・ハビリス ヒト属 640[74]
ホモ・エルガステル ヒト属 700-1100[75]
ホモ・エレクトゥス ヒト属 1040[74]
ホモ・ハイデルベルゲンシス ヒト属 1100-1400[75]
ホモ・ネアンデルターレンシス ヒト属 1450[74]
ホモ・サピエンス・サピエンス ヒト属 1350[74]
現生人類(左)とネアンデルタール人(右)の頭蓋骨の比較写真

注釈

  1. ^ 動物精霊・神霊・幽霊など人ならざる者ではない、人。
  2. ^ 英語human日本語音写形ヒューマン)は、ラテン語 homō形容詞hūmānus日本語音写例:フーマーヌス)に由来する。
  3. ^ 今でいう「生物」という概念が当時はまだ成立しておらず、神話・伝説上の生き物と現実の生き物の科学的な分別を手探りで始めた段階にある。リンネは結果として分類学の基礎を築いたが、研究対象としたのは博物すなわち神羅万象であり、なかでも"実際に生きていると思われる万象"であった。
  4. ^ ドイツのミュンスターにあるヴェストファーレン国立博物館 (Westfälisches Landesmuseum) により、2007年制作。
  5. ^ アメリカの国立自然史博物館により、2012年制作。
  6. ^ 仮名表記は、英語での発音案内「Gawis (pronounced "gow-wees")」[58]に準じて「ガーウィーズ」とした。
  7. ^ インディアナ大学ブルーミントン校 (en) の石器時代研究所英語版
  8. ^ 検索 [ Naomi E. Cleghorn anthropology]
  9. ^ ヨーロッパ大陸の最終氷期は特に「ヴュルム氷期 (en)」と呼び、アジア大陸およびアフリカ大陸はこれに準ずる。アメリカ大陸の最終氷期は「ウィスコンシン氷期 (en)」と呼ぶが、この時期の人類史とは無関係に等しい。

出典

  1. ^ Gorham's Cave(地図 - Google マップ) ※該当地域は赤色でスポット表示される。
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