乳母車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 20:01 UTC 版)
乳母車と類似する車
大型乳母車、お散歩カー
一般に乳幼児関連施設(託児所、保育園、幼稚園)や高齢者、障害児施設で、乳幼児や障害児、高齢者などを箱型の車に乗せて輸送する車である。
多くの場合、箱型であり重量を支えるため4輪または6輪などであり、一般的な乳母車とは構造が異なる。手押し車や一般的ベビーカーのような構造でなく、点対称であり、360度回転するなど。構造的には台車に近似してくる。乳幼児などは4 - 6人以上の多人数を乗車させる事ができる(後述「法令」参照)。また、通常のベビーカーと異なりサイズや構造上、電車やバスへの搭載、駅構内への立ち入りを考慮しておらず、車椅子・障害者用などのバリアフリー施工の寸法に適合しないものがある。
一部には一般的ベビーカーを大きくして乗車部分を箱状にした物もあり、これは後述「法令」の関係上、「大型の」ベビーカーとして必須的に歩行者扱いとなるよう対策したものである(法改正により対策は不要となった)。この場合、構造や強度上、乗車人数はせいぜい乳幼児4 - 6人程度までとなる。
いずれも、座席の場合と立席の場合がある。
避難車
前述の大型乳母車、お散歩カーなどの箱形の車に似たものとして避難車がある。
避難車は、日本では、前述の大型乳母車、お散歩カー等であって、次の要件を備えたものとされている。
- 箱形で座席がないこと
- ノーパンクタイヤと防炎シートを使用していること
- 多人数を乗せることができること
- 折りたたみタイプではないこと
避難車も運用方法によっては大型乳母車、お散歩カーなどと兼用する事ができる。
注釈
出典
- ^ “Baby Stroller”. How Products Are Made: An Illustrated Guide to Product Manufacturing. 4. Detroit: Gale group. (1998). ISBN 978-0787624439 2013年8月25日閲覧。
- ^ “Toys and More”. Museum of American Heritage. 2013年8月25日閲覧。
- ^ 三島あずさ (2010年7月2日). “「日本最初」の乳母車 慶応大”. asahi.com. 2013年8月25日閲覧。
- ^ “乳母車の認定基準及び基準確認方法” (PDF). 財団法人製品安全協会 (2009年3月2日). 2013年8月26日閲覧。
- ^ 「ベビーカー:増える『SGマーク』なし--「基準外」外国製大型品人気で」『毎日新聞』2007年5月26日付配信
- ^ a b 川又英紀 (2008年9月18日). “英マクラーレンのベビーカーが急成長 販売台数は5年で80倍、寡占市場に風穴”. 日経BP社. 2011年9月10日閲覧。
- ^ 「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」決定事項の公表について 国土交通省 総合政策局安心生活政策課、2014年3月26日
- ^ 電車内のベビーカー使用問題依然くすぶる 「たたまずに、が基本」との指針出たものの... J-CASTニュース、2014年12月31日
- ^ 電車内の「ベビーカー問題」は解決できるのか 迷惑な子連れと不寛容な乗客の無益な争い 東洋経済オンライン・鉄道ジャーナル(2016年9月21日)、2023年8月31日閲覧
- ^ 毎日新聞 2016年7月1日 自動ブレーキ ベビーカーに装着 中学生の発明が特許
- ^ a b “法律|警察庁Webサイト”. 警察庁Webサイト. 2020年1月29日閲覧。
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