中朝友誼橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 06:43 UTC 版)
概要
橋の上には道路や線路(単線)が通っており、有効な出入国書類(パスポートやビザ、中朝辺境地区出入境通行証など)があれば、自動車や鉄道で中朝国境を行き来できる。なお原則、歩行者が歩いて橋を渡ることはできないため、後述のタクシーを利用することになる。
中朝友誼橋を通る鉄道には旅客列車(北京 - 平壌間の国際列車、列車番号:(中)K27/K28 (朝)6/5又は丹東 - 平壌間)が毎日定期運行(朝鮮行きは朝、中国行きは夕)されており、貨物列車も毎日運行されている。時刻表上で所要10分である。ただし丹東・新義州両駅では入国審査・税関検査などのための停車時間が非常に長い。
また、中朝双方の税関には国境間のみ営業を許されている特別な乗り合いタクシーがあり、行商人や旅行者が利用することができる。政治的な事情、特殊な事情がない限り、双方の国境は国慶節や旧正月の時期でも完全に閉鎖されるということはなく、土日も含め、中国標準時の8時頃から17時頃まで開いている。
-
国際列車時刻表(2012年)
2016年、橋の北朝鮮側で穴が開きトラックが横転する事故があった[2]。 2017年11月24日、中国外務省は、橋を近日中に臨時的に閉鎖し、北朝鮮側が橋の路面の補修作業を行うことを発表[3]。
2020年1月、北朝鮮は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内流入阻止を目的に国境を事実上閉鎖。中朝友誼橋を使用した往来も無くなった[4]。この閉鎖は、2022年1月16日に北朝鮮側からの貨物列車が往来を再開するまで、丸2年間続いた[5]。
- ^ 鴨緑江大橋(百度百科)(中国語)
- ^ 中朝貿易の橋、閉鎖 新しい橋は北朝鮮が負担渋り未開通 朝日新聞(2017年12月11日)2017年12月11日閲覧
- ^ 中朝国境の橋、補修で一時閉鎖へ=鴨緑江またぐ物流の大動脈 AFP(2017年11月24日)2017年12月3日閲覧
- ^ “コロナ恐れ、静まり返る北朝鮮 中国と往来なし、国境封鎖1年超”. 時事通信 (2021年4月19日). 2021年11月9日閲覧。
- ^ “「中国の物品を載せた北朝鮮列車きょう戻る」…2年ぶり開かれる国境”. 中央日報 (2020年1月17日). 2022年1月17日閲覧。
- ^ “中朝の「新大動脈」開通間近か 新鴨緑江大橋、北朝鮮側道路を造成(産経新聞)”. Yahoo!ニュース. 2019年12月27日閲覧。
固有名詞の分類
- 中朝友誼橋のページへのリンク